狐の日記帳

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『ぼくの、マシン ゼロ年代日本SFベスト集成<S>』/大森 望(編集)

2012年04月22日 18時01分42秒 | 小説・本に関する日記




 昨日の夜は、2000年代の日本短編SF集『ぼくの、マシン ゼロ年代日本SFベスト集成<S>』を読んでいました。
 西暦2000年~2009年の10年間に国内で発表されたSF短篇を集めた短編集です。

 ラインナップは
 「大風呂敷と蜘蛛の糸」野尻抱介
 「幸せになる箱庭」小川一水
 「鉄仮面をめぐる論議」上遠野浩平
 「嘔吐した宇宙飛行士」田中啓文
 「五人姉妹」菅浩江
 「魚舟・獣舟」上田早夕里
 「A」桜庭一樹
 「ラギッド・ガール」飛浩隆
 「Yedo」円城塔
 「A.T.D Automatic Death ■ EPISODE:0 NO DISTANCE,BUT INTEFACE」伊藤計劃+新間大悟
 「ぼくの、マシン」神林長平
 です。


 上遠野浩平の「鉄仮面をめぐる論議」と上田早夕里の「魚舟・獣舟」は既読でした。
 小川一水の作品は多分初読み。そっかこんなお話を作る人なのか。もっと読まなきゃ。
 田中啓文の「嘔吐した宇宙飛行士」は面白いのですが、私、読んでいて途中で吐きそうになりました。題名そのままの内容です。苦手なお方はお気をつけを。
 桜庭一樹はSFをもっと書いてくんないかなぁ。SFでも面白いお話を書けると思うのです。
 上遠野浩平の作品は全作品がリンクしていてSFってイメージはなかったけど、こうして並ぶと「鉄仮面をめぐる論議」はSFとしてしっくりくるなぁ。ちょっと吃驚。


 質の高いSFが揃っていましたよ。
 どの作品も面白かったのですが、あえて私の一番のお気に入りを述べるとすると、野尻抱介の「大風呂敷と蜘蛛の糸」です。


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