狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『家族八景』/筒井康隆

2019年01月20日 17時01分36秒 | 小説・本に関する日記




 昨日の夜は、筒井康隆の小説『家族八景』を読み返しておりました。

 18歳の火田七瀬は人の心を読めてしまう精神感応能力者=テレパス。
 高校卒業後、住み込みの家政婦業をしている。
 仕事先の家々で様々な人達の心の中の黒い部分を見ることになり……。

 八つの短編集で「七瀬三部作」の最初の作品です。

 


 八つの短編はどれも怖いお話ばかり。
 カラリとした静かな怖さで迫力があります。
 最後に収められている「亡母渇仰」のラストは特に恐ろしい……。



 筒井康隆の文章は独特のリズム感があります。
 乾いた音質のリズム感溢れる音楽を聴いているようで心地よいです。
 文章の心地よいリズム感と恐ろしくて面白い内容。

 面白いですよ。
 お勧めであります。




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