狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

現実は、常に人間の思考を先行している。

2018年05月01日 16時05分24秒 | その他の日記


もしも人間が全知なら争いはない。現実がただひとつになるから。
現実が分裂しているのは、個人の情報収集と分析能力に限界があるからだろう。
それで個性というものが生じる。
個性とは不完全な現実認識能力から生じているのではないか?










 以前、某超有名ベテラン女優さんが某有名政治学者に「『憲法9条を守ってほしい』と友人に言ったら『よその国が攻めてきたらどうするのか?』と言われて、言葉に詰まってしまいました。なんと返せばよかったのでしょうか?」と尋ねたそうです。
 すると某有名政治学者は、「あの天文学的な軍事力を持っているアメリカでも9.11のテロを防げなかった。だから日本もアメリカ以上の軍事力を持たないと武力で抑止するのはむずかしいし、それは不可能。憲法9条を持っていることのほうが、より安全を守れるんですよ」と答えたそうです。

 政治的な発言を度々していた影響力のあるそして70歳を超えたお方が、『よその国が攻めてきたらどうするのか?』と言われて言葉に詰まること自体驚きで、今まで何も考えずに無責任に発言してきた無責任な人なのだなあと吃驚であります。
 そして某有名政治学者のあの答えで納得するのならば、やはり何も考えずに発言してきたのだなあと思うのです。
 某有名政治学者の言葉は宗教家の言葉であるのならば成立します。
 念仏を唱えさえすれば天国に行ける。この言葉は宗教家ならばOKです。
 同じく憲法9条を守れば安全、と述べるのも憲法9条を守るという宗教の指導者ならばOKです。
 しかし、現実を生きるのならばそして実害が発生した場合は多くの人が死に多くのものが消滅する可能性があるならば某有名政治学者のあの言葉で納得してはいけないのです。
 某有名政治学者は質問に対して論点をずらしていてきちんと答えていません。
 某有名政治学者のまともに答えていないあの答えで何故に納得できるか分かりません。
 よその国が攻めてきたらどうするのですか? 具体的どうするのですか?



 ま、何を考えて何を主張しようと自由です。日本は共産主義国ではないのですから。
 信教の自由も存在しています。
 しかし、理想論に説得力を持たせるのならば、徹底的に現実を見つめて現実論に立ち返りその上で理想を実現する為の理論を精密に厳格に構築しなければなりません。
 「日本の憲法9条って何それ美味しいの?」と日本の憲法9条を完全無視する国は存在します。
 自分達に都合の良い時だけ日本の憲法9条を持ち出し、その上で無視する国は存在します。
 それらの国とどのように向き合いどのように対処するのか?
 その為には日本はどのような覚悟が必要なのか?
 そこまではっきりと述べることが出来るくらいに理論を構築すべきです。
 平和主義を名乗り実践するならば某有名政治学者のような詐欺的話法を使う者を前面に出すべきではありません。
 某有名政治学者の言葉は詐欺的話法でしかありません。
 詐欺的話法では信用を得ることは難しくなるでしょう。

 そしてその程度の考えで論を主張するのならば、現実があなた達を押し潰すことになりますよ。
 理想論を貫くのならば考えて考えて考え尽くして実害を被る可能性があることを理解した上で細かい方法論を組み立てるべきだと私は思うのです。
 お題目を唱えるだけで物事が解決するのならば、誰も苦労はしないし遥か太古から延々と行われている争いなどとっくの昔に無くなっているはずです。
 人類が成し得なかったことをしようとしているのですから、きちんとこの複雑怪奇な世界と向き合った上で理論を構築してください。そしてその理論を実践してください。
 実践しなければ多くの人は納得しません。

 お願いします。
 真面目に考えてください。


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