狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『勝手にふるえてろ』/綿矢りさ

2020年06月19日 16時23分24秒 | 小説・本に関する日記
 昨日の夜は、綿矢りさの小説『勝手にふるえてろ』を読み返していました。

 主人公の江藤良香は都内で会社の経理課で働いている。
 中学生の頃の同級生に未だに片思いを続けていて恋愛経験は無し。
 つらい時は、中学生の時から会っていない同級生の顔を思い浮かべている。
 人間関係が苦手で会社の中で友人は少ない。

 そんな良香に熱烈にアタックをかけてくる男性が現れた。
 でも良香はその男性に全くときめかない……。

 妄想の中で理想の彼氏と化している中学生の頃の同級生。
 自分を熱烈に好いてくれているけれどもときめかない男性。

 妄想と現実に良香は悩み暴走して……。




 良香というキャラクターは意外に行動力があるので、ハラハラするのです。
 そして、肩を掴んで「あかん。あかんよ。それは」と言いたくなるような危なっかしいキャラクターなのです。
 恋愛小説というよりかは、「このキャラクターの生き様を御覧じろ」って感じの小説ですね。
 所々に毒が混じっていて心地良いです。

 面白かったですよ。
 楽しめました。


   

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