狐の日記帳

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『予告された殺人の記録』/G.ガルシア=マルケス

2017年11月01日 14時24分29秒 | 小説・本に関する日記






 昨日の夜は、G.ガルシア=マルケスの小説『予告された殺人の記録』を読み返していました。

 コロンビアの田舎町。
 町中が婚礼騒ぎで盛り上がった翌朝、サンティアゴ・ナサールは殺された。
 彼の死は多くの人から予告されていたにもかかわらず、犯行は行われた。
 何故にサンティアゴ・ナサールは殺されなければならなかったのか?

 実際に起きた事件をモチーフにして書かれた作品であります。




 町の多くの人はサンティアゴ・ナサールが殺される可能性があることを知っています。
 しかし彼が死んで当然だとも思っていません。
 その状態で犯行は実行に移されます。

 何故、事件は起こったのか?
 殺されたサンティアゴ・ナサールの周囲の人達はどのように思っていたのか? 
 白昼夢のような事件を精緻な筆致で描いています。

 面白いですよ。
 傑作であります。



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