狐の日記帳

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『驃騎将軍の死』/伴野 朗

2012年05月05日 18時04分30秒 | 小説・本に関する日記



 昨日の夜は、伴野朗の短編小説集『驃騎将軍の死』を読んでいました。
 中国の古典から題材を取った七編の短編集です。



 『驃騎将軍の死』
 漢の武帝の寵臣・霍去病の24歳という若さでの急死の真相について。

 『わが愛しの西施―伍子胥と范蠡』
 春秋時代、呉王夫差を惑わせ国を亡ぼした「傾国の美女」西施の物語。

 『残春期』
 戦国四君の一人、春申君を陥れようとする男の物語。

 『壁の中へ消えた男』
 後漢末・三国時代。方術士・左慈の物語。

 『伏龍起つ―三顧の礼』
 三国時代。諸葛亮と劉備の出会いのお話。

 『高昌城の怪』
 唐の二代目皇帝太宗の時代。
 高昌城の「完璧の間」で起こった密室殺人事件のお話。

 『離魂記』
 唐の時代。
 駆け落ちをした女の手鏡をめぐる不思議なお話。



 面白かったですよ。
 物語に出てくる歴史上の人物は実際の人物像と違って色々な尾鰭が付けられて誇張されているものですが、多分それには意味があるんだろうなぁ……。物語だし。
 私は面白かったら何でもよいです。


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