狐の日記帳

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『危険なプロット』

2014年06月27日 16時13分50秒 | 映画・ドラマに関する日記




 昨日の夜は、映画『危険なプロット』のDVDを観ていました。

 高校の国語教師であるジェントルマンは、授業で生徒達に週末の出来事を題材にした作文を課題に出す。
 生徒達が提出した作文は退屈なものばかりでジェントルマンは才能の欠片もないと憤慨する。
 しかしある一人の生徒の文章に関心を持つ。
 クロードというその生徒が提出した作文は、数学が苦手なクラスメイトのラファに数学を教えるという名目で彼の家に行き、彼の家の中と彼の家族を観察するという悪趣味な文章だったがジェントルマンは続きが読みたくなる。
 ジェントルマンはクロードに小説の書き方を教え、クロードは続きの文章を書くのだけれども……。

 監督は、フランソワ・オゾン。
 出演者は、ファブリス・ルキーニ、エルンスト・ウンハウアー、クリスティン・スコット・トーマス、エマニュエル・セニエ、ドゥニ・メノーシェ、バスティアン・ウゲット、ヨランド・モロー、など。




 魔に魅入られてしまった男のお話です。

 ジェントルマンはクロードに小説の書き方を教えるのですが、クロードは文章でジェントルマンがクロードに教えたことを使ってジェントルマンを混乱に陥れます。
 そしてクロードは初手からジェントルマンを支配しています。
 しかしそのことにジェントルマンは気が付かない……。
 観る側はその事に気が付き、ハラハラするのです。

 虚構と現実についてよく理解しているはずのジェントルマンが、クロードの虚実綯交ぜの世界にのめり込んでしまうのです。
 才気だけなら国語教師のジェントルマンはここまで振り回されない。
 クロードの文章にニヒルで傲慢で下品な部分があるからこそジェントルマンは引き付けられてしまうのです。


 面白かったですよ。
 楽しめました。



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