狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『鑑定士と顔のない依頼人』

2014年09月27日 17時33分04秒 | 映画・ドラマに関する日記





 昨日の夜は、映画『鑑定士と顔のない依頼人』のDVDを観ていました。

 一流の美術鑑定士でオークショニアのヴァージル・オールドマンは、ある日、若い女性から屋敷に遺された絵画や家具の鑑定と査定を依頼される。
 ヴァージルは予備査定で依頼者の屋敷を訪れる。
 しかし、依頼人のクレアは理由をつけてヴァージルと会おうとしない……。


 監督は、ジュゼッペ・トルナトーレ。
 出演者は、ジェフリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、シルヴィア・フークス、ドナルド・サザーランド、フィリップ・ジャクソン、ダーモット・クロウリー、キルナ・スタメル、リヤ・ケベデ、など。

 イタリア映画です。
 



 前半は、初老の偏屈な男が引きこもりの女に心惹かれてさてどうなるか? というロマンスがお話を引っ張っていきます。
 映画を観ている人は主人公の初老の男の恋を自然と応援するように誘導されます。でもって彼の動向にハラハラドキドキさせられます。 
 でも妙に気になるシーンが幾つか挿入されていてそれらがラストへの伏線となっています。

 中盤以降は主人公の初老の男の恋のお話は明らかに時間配分がおかしいので、おそらく勘の良いお方はこのまま恋のお話だけでは終わらないと思うはずです。
 そしてどんでん返しのフラグが立つのでどのようなどんでん返しかはある程度予測が立ちます。

 でもね。どんでん返しの瞬間の影像が凄く良いです。
 予測が立っていたとしても衝撃です。
 そしてどんでん返しのすぐ後に、二の矢三の矢が放たれるのです。
 容赦無く主人公に衝撃を与えています。
 映画を観ている人の驚きと衝撃は主人公の驚きと衝撃とシンクロするように仕掛けられています。


 色々な解釈が出来る映画でありました。
 面白かったですよ。
 お勧めです!



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