狐の日記帳

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『武士道ジェネレーション』/誉田 哲也

2015年08月25日 12時12分52秒 | 小説・本に関する日記





 昨日の夜は、誉田哲也の小説『武士道ジェネレーション』を読んでいました。

 磯山香織は剣道の推薦で大学に進学する。
 将来は警察官になって剣道を続けようと考えていたが、女性の助教の道は体格差のこともあって険しい。
 西荻早苗は剣道を辞めて大学で日本史を専攻する。
 早苗は留学生との文化や歴史認識の違いから、次第に外国人に対する苦手意識が芽生えてしまう。

 ある日、桐谷道場の師範・桐谷玄明が倒れる。
 大事には至らなかったが、玄明は香織に桐谷道場を閉鎖する意向を示す。
 桐谷道場を大事な場所だと考えている香織は……。

 『武士道シックスティーン』、『武士道セブンティーン』、『武士道エイティーン』に続く4作目です。


 武道の理想形の一つを描いています。
 武道を使って暴力を治める。その為に必要なものとは? を大きな事柄や小さな事柄を絡めて描いています。
 問答無用の理不尽な暴力を治めるのに必要な理。その理を否定する人もいるでしょう。
 そしてこの物語で描かれている武道の理想形に至る道はとても険しいので万人には無理かもしれません。
 でも理想と呼ぶに値すると私は思っております。

 面白かったですよ。
 楽しめました。


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