昨日の夜は、宇多田ヒカルのアルバム『ULTRA BLUE』を聴いた後、島本和彦の漫画『アオイホノオ』の第13巻を読んでいました。
1980年代の初め。
大阪の大作家芸術大学に在学している焔燃は将来ひとかどの漫画家になろうと燃えていた。
己の才能に根拠のない過剰な自信を持ち、様々な分析をする。
大作家芸術大学には才能に溢れる連中がたくさんいて……。
小学館新人コミック大賞に応募した焔の作品は審査の過程で意外な展開を見せる。
一方、大成功を収めたDAICON3のメンバー達は大成功の余韻に浸っていたが……。
島本和彦自身の自伝のような自伝でないようなお話です。
新人賞の選考過程は面白いですね。
大量の作品を最初にふるいにかける時はあんなものなのでしょう。多分。
作者が作品にどんな想いをかけたかなんて一切関係ないドライな振り分け。
でもそこを軽々と突破できないと大賞など獲れないのです。
DAICON3のメンバー達のお話もえぐくて面白いです。
純粋な気持ちで活動してもお金が問題ではないと思いつつも、結局、お金の問題が立ちふさがってしまう。
綺麗事を言っていても借金が発生したらどうにかしなくてはならない。人は霞を食って生きてはいけないのだから。
芸術家の多くは表現者の多くは伊達や酔狂でやっているのだろうけれども霞を食べて生きてはいけないから生きていく為にはお金が必要になる。
この問題で多くの芸術家志望の人達や表現者志望の人達が悩み苦しみそして芸術家で生計を立てることや表現者として生計を立てることを諦める。
お金を儲けることは大事です。
空回りしながら勢いよくじだばたともがく青春物語です。
面白かったですよ。
続きを読んでみようと思っております。
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