
昨日の夜はゲーム『LIGHTNING RETURNS FINAL FANTASY XIII』で遊んだ後に、映画『近松物語』のDVDを観ていました。
大経師・以春の妻おさんは実家から金を無心される。
しかし夫に遠慮してしまい借金の相談を切り出せない。
手代の茂兵衛はそのことに気が付いて、お金の工面を申し出る。
茂兵衛は主人の印鑑を借り出してお金を用立てようとする。
しかし細工しているところを番頭に見つかり、主人に正直に申し出る。
すると……。
監督は、溝口健二。
出演者は、長谷川一夫、香川京子、南田洋子、進藤英太郎、小沢栄太郎、菅井一郎、田中春男、石黒達也、浪花千栄子、十朱久雄、荒木忍、東良之助、葛木香一、水野浩、天野一郎、橘公子、金剛麗子、小松みどり、小林加奈枝、仲上小夜子、小柳圭子、伊達三郎、石原須磨男、横山文彦、藤川準、玉置一恵、など。
近松門左衛門作の人形浄瑠璃・歌舞伎の演目『大経師昔暦』を下敷きにしたお話の映画です。
大勢の人達が自らの思惑で動いていく。
それぞれがベストの選択をしようとしているにも関わらず(否、だからこそなのか)状況はどんどん悪くなっていく。
いつの間にか不義密通を犯した大罪人として追われることになってしまった男女の悲しい恋のお話です。
美しい映像。完璧な構図。湖の船上のシーンは凄いなぁ。
物語は最初は些細なことであったのにどんどんと悪いほうに転がっていく悲劇。理性と情について描いたお話でもあります。
緊張感溢れる音楽。リアリズムと様式美。冷徹だけれども優しい目線。
昨夜は、うっとりして観ていました。
面白かったですよ。
超お勧めです。
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