昨日の夜は、島本和彦の漫画『アオイホノオ』の第18巻を読んでいました。
1980年代の初め。
大阪の大作家芸術大学に在学している焔燃は将来ひとかどの漫画家になろうと燃えていた。
己の才能に根拠のない過剰な自信を持ち、様々な分析をする。
大作家芸術大学には才能に溢れる連中がたくさんいて……。
連載の話が焔に舞いこむ。
編集部は、焔は自由に書かせると駄目なタイプと判断して原作付きでの連載の話を持ってきた。
原作者は、雁屋哲。硬派漫画の原作を数々手掛けてヒット作を生み出している大物原作者。
雁屋哲の原作をどのように漫画にするか。
焔は雁屋哲の原作を読み込んで悩む……。
島本和彦自身の自伝のような自伝でないようなお話です。
空回りしながら勢いよくじだばたともがくひりひりするような青春物語です。
実績がない状態でどうすればよいのか分からず焔は右往左往しています。
自分の現在の能力を完全に把握して実力がないことを自覚してそれでもじたばたと足掻く……。
その様をユーモラスに描いています。
今巻ではデビュー当時のことを描きながら、デビュー当時と今とは違うぞ、という部分をはっきりと見せて魅せていますね。
面白かったですよ。
続きが楽しみです。
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