昨日の夜は、きくち正太の漫画『瑠璃と料理の王様と』の第7巻を読んでいました。
北大路大観に若松製薬の会長から「奇跡の山の鍋」を食べたいという依頼が入る。
かつて名店・花乃茶屋で会長はその奇跡の山の鍋を食べたことがあるという。
そこで大観は、瑠璃の祖父で花乃茶屋の名板長であった多吉郎に奇跡の山の鍋を作ってほしいと……。
手間をかけて丁寧に。そうすれば美味しいものが出来上がる。
でもでも、手間をかけて丁寧に作る時間を作るのって難しい。
でも、どのように手間をかけどの点を丁寧にすればよいかを知っていたら、手間をかけて丁寧に作るか手早く作るかの選択はできます。
技術や発想力があったとしても、それを何に使うか? どのように使うか? 或いは使わないか?
そもそもの目的とは何か?
このお話では繰り返しそんなことが語られていきます。
技術や発想力を見せつける為だけでは意味が無い。
最も核となるものとは何か?
それを的確に掴み、最も核となるものの為に技術や発想力を使う。
でもそれを実行するはとても難しい……ですね。
最も核となるものは掴みにくい。
単純で簡単に分かることなのだけれども、でも細かく深く知ることが難しい。
さらにコストパフォーマンスの問題があります。
本質を的確に掴んだ上で何を選択するのか?
慈善事業で御金が要らないのならば好き放題にできるけれども、金額を提示したうえでお代を頂くとなると考えなければならないことが無限に増えていく……。
難しいものでありますよ。
今巻も面白かったですよ。
続きが楽しみです。
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