狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『ラヴレース』

2014年09月26日 14時29分08秒 | 映画・ドラマに関する日記




 昨日の夜は、映画『ラヴレース』のDVDを観ていました。


 厳格な家庭で育ったリンダは、ある日、バーを経営するチャックと出会う。
 恋に落ちたリンダとチャックは結婚して二人で暮らしはじめる。
 そこでリンダは思ってもいなかったチャックの一面を知ることになる。
 浮気性で身勝手で暴力的。金銭に困っていてリンダをポルノ映画に出演させようとする……。

 監督は、ロブ・エプスタインとジェフリー・フリードマン。
 出演者は、アマンダ・セイフライド、ピーター・サースガード、シャロン・ストーン、ロバート・パトリック、ジュノー・テンプル、 アダム・ブロディ、ウェス・ベントリー、エリック・ロバーツ、ジェームズ・フランコ、クリス・ノース、ボビー・カナヴェイル、ハンク・アザリア、デビ・メイザー、クロエ・セヴィニー、など。

 伝説的なポルノ映画『ディープ・スロート』の主演女優リンダ・ラヴレースを描いた伝記映画です。







 映画として観たなら辛い点をつけざるをえないです。

 暴力を受ける恐怖やその恐怖から逃れる為に相手に従ってしまう心理。
 ポルノ産業の深い闇。
 愛情と憎しみ。
 支配していた(と思っていた)者が栄達して自分がお払い箱になるのではないかという恐怖心。
 倫理観と現実。
 虚像と実像。

 それらを映画ならではの手法でもっと深く掘り下げる余地があったと思うのです。
 それらをもっと深く掘り下げた上でメッセージを乗せていって欲しかったです。
 何故リンダは夫に従って売春をしなければならなかったのか? 何故リンダは反ポルノ運動に身を投じることになったのか? このあたりが物凄く薄いです。
 ポルノ産業についての描写もさらりとしたものだし、リンダがスターに祭り上げられていく過程で彼女を勝手なシンボル化していく人達の描写も薄いです。
 
 メッセージは明確なのですが。
 もったいない。すごくもったいないと私は思ってしまいましたよ。
 残念です。


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