昨日の夜は桜庭一樹の小説『赤朽葉家の伝説』を読んでおりました。
桜庭一樹の小説は、『ブルースカイ』でファーストコンタクトをして、タイトル買いをした『少女には向かない職業』で魅了され、『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』でハートをぐわしと鷲摑みされてしまいました。
直木賞を受賞した「私の男」は買ってあるけど、とっておきなのでまだ読んでいません。
(ベストの状態で読みたいのです。でも早く読まなきゃ)
『赤朽葉の伝説』は山陰の地方都市を舞台とした旧家の3代の女性を描いた物語。
第60回日本推理作家協会賞受賞作です。
でも謎解きはあるもののミステリーというより、戦後すぐから高度経済成長期、バブル景気、平成の世と3代の女達の生き方の違いを幻想的に描いた大河小説、かな。
すっげ~面白い!!
シドニィ・シェルダンの『ゲームの達人』や佐々木譲の『警官の血』を思い出しましたよ。
(マジックリアリズム的な物語なので『ゲームの達人』や『警官の血』とは少し違って、幻想的で神話的で寓話的に物語が展開していきますが)
所々に戦後史も挿入されていて、その部分も面白いです。
今朝は寝起きに、空手の道着を着た桜庭一樹に上段蹴りをくらう夢を見ました。
私、KOされちゃったかもしんない。
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