昨日の夜は、佐藤賢一の小説『オクシタニア』上下巻を読み返していました。
十三世紀のフランス南部を舞台にした、ローマ・カトリック教会を否定したカタリ派に属する女と、カタリ派制圧の為に結成されたドミニコ修道会の異端審問官の男のお話です。
アルビジョア十字軍・カトリック教会・フランス王家・フランス南部オクシタニア領主・異端とされたカタリ派の争いをスペクタクルに展開させています。
極限状況に追い込まれた人がどう神と向き合うのか……。
ラストシーンは秀逸でありましたよ。物悲しくも美しい。
人の魂の救済を目的とした宗教が何故に凄惨な殺し合いをしなければならないのだろ?
面白かったですよ。
お勧めであります。
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