昨日の夜は、映画『ウルトラミラクルラブストーリー』のDVDを観ていました。
舞台は青森のとある田舎。
水木陽人は祖母の農作業を手伝っている。
彼は子供のような青年で天衣無縫に日々を過ごしている。
ある日、陽人が住む村に神泉町子という女性がやってきた。
彼女は、事故で亡くなった元カレの事で陽人の住む村に居るカミサマと呼ばれる女性に会いに来ていた。
町子に一目ぼれした陽人は町子にしつこくアプローチする。
のだけれども……。
監督は、横浜聡子。
出演者は、松山ケンイチ、麻生久美子、ARATA、ノゾエ征爾、渡辺美佐子、藤田弓子、原田芳雄、など。
片思いを描いたファンタジー風味の映画であります。
小手先を捏ね繰り回さずに直球勝負をすればよいのに。
感性で観る映画という話ではなく観ている人の多くを納得させる力が無いから小手先を捏ね繰り回しているという印象。
直球勝負ができる力を持つ者が持っている技術を総動員しているのならば、全く違うお話になったような気がします。
真に凄い人は王道のど真ん中を悠々と歩んでいるのに他者とまるで違っていて抜きんでている人なのです。
単に小手先を捏ね繰り回して難解にしているように見えるだけならば、直球勝負を避けて奇をてらっているだけ。遠回りをしているだけです。
真に描きたいもののど真ん中を描いて勝負すべきです。小手先の技に頼るならば結局は損をします。
きちんとお話を組んであるのだけれども、直球勝負の方がよいです。
難解なように思えるお話を作るのは実は簡単で、分かりやすく作ってそこに意味をどんどん付け加えていくやり方のほうが難しいのです。
その難しいやり方をこの映画の制作者は放棄したように思えたのが残念です。
残念な気がした映画でありました。
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