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狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

お前の体は宇宙の全てと繋がっていながらお前にしかなり得ない。お前の魂は宇宙の全てを含んでいながらお前でしか有り得ない。それはこの私も。そして誰しも。

2019年06月13日 23時51分29秒 | VSの日記





 本日6月13日は、ロードアイランドがイギリス北米植民地で初めて奴隷の輸入を禁止した日で、清とロシアが天津条約に調印した日で、シュタルンベルク湖で前日に廃位させられたバイエルン王ルートヴィヒ2世の水死体が発見された日で、陸海軍省官制改正により軍部大臣現役武官制を廃して大臣・次官の任用資格が予備役まで拡大された日で、アメリカで戦略事務局と戦時情報局が発足した日で、太宰治が愛人山崎富栄と玉川上水へ入水した日です。

 本日の倉敷は晴れでありましたよ。
 最高気温は二十八度。最低気温は十七度でありました。
 明日は予報では倉敷は雨となっております。お出かけの際はお気をつけくださいませ。





 或る夜の事。

 何心なく場内を眺めている内に狐は不思議な事に注意を引かれた。
 其の夜は、大正、昭和、平成と経て白寿になつた或る藝術家の御方の為に開かれた祝賀の会なのであつた。
 狐は其の宴席の末席で火酒を靜に舐めていた。
 此の燈火の煌いた華やかな宴席には、もう何年も前に名を聞き知っているばかりでなく多くの業績を目の当たりにして狐なりに其々に受け入れているような大家達も席を連ねている。
 狐は大家達の強烈な威圧感にぷるぷる震えながら只管に火酒を舐めていた。
 迂闊に発言をすると喰われてしまいそうな恐ろしさがある。怖い。

 主催者の何か特別な意図が含まれていたのであらうか?
 祝宴の主人公である其の御方の坐つている中央の卓子は純然の家族席として纏められている。
 夫人。成人して若い妻となつている令嬢。其の良人。其の他幼い洋服姿の男の子達。或は先夫人かと思わるるやうな婦人。
 正座の画家をめぐつて花で飾られた卓子の周囲をきつしりと取り囲んでいるのである。
 一応は和気藹々たる其の光景は主人公が他ならぬ白寿の御方であるといふことから、寧ろ異様に孤独に鬼気さえも孕んで忘れがたい感銘を与えられた。
 怖い。ぷるぷる。

 藝術の道を往く時、藝術家にとつて道連れは今こうやつて卓子に何か雑然と無意味な賑やかさで着いている大小様々の家族達であらうか?
 其れとも友達や同時代人、或は先輩後輩達であらうか?
 仮に狐が当夜の主人公であり、藝術家として何十年かの果にかういう席の割当ての白寿の祝を催されたとしたら狐は戦慄を禁じ得なかつたであらうと思う。

 藝術家は孤独を恐れない勇気を常に持たなければならない。
 けれども恐るべき性質の孤独があるとをいふことをも知らなければならない。


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『時の果てのフェブラリー 赤方偏移世界 』/山本弘

2019年06月13日 20時24分57秒 | 小説・本に関する日記




 昨日の夜は、山本弘の小説『時の果てのフェブラリー 赤方偏移世界 』を読み返していました。
 
 地球各地に時間重力異常地帯が突如出現する。
 この現象は外からのあらゆる科学的調査を拒む。
 内部に入って調査する為、調査隊が結成された。
 切り札となるのは、メタ・チョムスキー文法による思考を持つ一人の少女だった……。

 SFです。ハードSF。でもレーベルはライトノベルSF。
 でもって、ファーストコンタクトSFです。



 星と同じ位の大きさの知的生命体が居て、スケールがあまりにも違いすぎるから人類の事が認識できない。
 進路の邪魔になるからちょっと地球を動かしてしまおう、と地球各地に時間重力異常地帯を発生させる。
 通過するのは遙か先の未来なのだが、その準備を遙か彼方の宇宙からしている。
 途中で、人類の存在に気が付いて、「これは何だ?」と調査を始めるが、その為に人類からしてみれば訳のわかんない現象が起きる……。



 面白いです。
 SFガジェット満載であります。
 お勧めでありますよ。


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人は困惑した時に騙されます。タチの悪い人は困惑した人を狙います。

2019年06月13日 16時07分32秒 | その他の日記




 朝日新聞が報じた吉田調書の誤報は悪意が無いと起こりえない誤報です。
 福島第一原発の吉田昌郎所長が政府事故調の聴取に応じた「吉田調書(聴取結果書)」を独占入手した上で、その内容を捻じ曲げて事実を無視した記事を報じる。
 これは事実を知った上で、事実を無視し事実を捻じ曲げたことになります。
 これは勘違いであるとか取材不足であるとかではなく、悪意を持って事実を捻じ曲げたということになります。

 さらに朝日新聞社は、朝日新聞の吉田調書の記事を「誤りである」と批判をした人物に対して、「(批判の)訂正謝罪」の要求と「法的措置を検討する」との内容証明を複数回送付するなどの対抗策を行っていました。
 批判者に対して、言論に対して言論で対抗するという手法を取らずいきなり脅しをかけるという言論の世界を破壊する手法で批判者を黙らせようとしました。
 現物の資料の内容を無視して事実を捻じ曲げておいて、批判されると批判者を「裁判沙汰にするぞ」と脅す。これは言論の自由を破壊する行為です。そして事実を無視して嘘を流布することで有権者の判断をある方向に誘導しようとする政治活動であり、民主主義の破壊行動でもあります。

 この朝日新聞の誤報は世界中に広まりました。
 膨大な風評被害が世界中に広がりました。
 その損失は巨大なものとなっています。
 しかし朝日新聞社はその責任を一切取っていません。

 朝日新聞社は、悪意を持って事実を捻じ曲げ事実を無視して嘘を流布し、嘘がばれなければしらを切りとおそうとします。
 そして批判者には言論の場で反論するのではなく、いきなり「裁判沙汰にするぞ」と脅迫を行います。
 このような報道機関を信用する気にはなりませんよ。
 情報を操作できる権力者であるマスメディアが、悪意を持って事実を捻じ曲げて有権者をある方向に誘導しようとするならば、騙された有権者は正確な判断が出来なくなります。
 情報を操作できる権力者であるマスメディアは、事実を述べてください。
 お願いします。


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