昨日の夜は幸村誠の漫画『ヴィンランド・サガ』第13巻を読んでいました。
力による制覇で理想郷の建設を目指すイングランド・デンマーク王・クヌートは逼迫する財政を立て直す為に農場の接収を目論む。
手始めにケティル農場の二男を罠にはめて言いがかりをつけてケティル農場の接収を宣言し精鋭を率いてケティル農場に乗り込む。
ケティル農場側は反発して戦闘になだれ込む……。
女奴隷アルネイズと彼女の元夫・ガルザルの逃亡を幇助したトルフィンは、トルフィンを探すレイフ・エイリクソンと逢うことができたのだが……。
戦うことを放棄すること。それは難しい。
他者が「戦闘放棄の誓いなんて知らんもんね」と身も蓋もなく戦を仕掛けてきたら蹂躙されてしまう。自分が殺されるだけでなく親しい者や愛する者まで殺される。
トルフィンの父親は無駄な戦いを避けて愛する者や親しい者が傷つけられそうな時にだけその圧倒的な力を行使して相手を制圧する(でも殺さない)ってやり方をしていましたが、力がなくてはそれもできない。
ケティル農場の戦闘は力のない者が無残に蹂躙されていく様を描いています。
しかしケティル農場を接収しようとするクヌート王も平和な理想郷の建設を目指している……。
戦いを放棄することを決意しているトルフィンとクヌート王の目指す所は同じ。
そして両者は共に父親の進んだ道を歩んでいる……。
何処でこんなに違いが出てきてしまったのだろう?
今巻のラストでトルフィンは重大な決意をします。
しかしそれにはクヌート王が絡んでくるのでしょうか?
トルフィンとクヌート王との遭逢はあるのでしょうか?
続きが楽しみです。