昨日の夜は、中山七里の小説『おやすみラフマニノフ』を読んでいました。
主人公の晶は、ある音楽大学の定期演奏会の為の学生選抜オーケストラのコンマスに指名される。
オーケストラのメンバーは個性派ぞろい。指揮者はやる気無し。
そんな中、大学内に厳重に保管されていた2億円のチェロが盗まれるという事件が発生する。
さらに定期演奏会で使用されるピアノの破壊事件や学長の殺害予告があったりして学生選抜オーケストラの面々は動揺する。
誰が何の目的で一連の事件を起こしているのか?
無事に演奏会は行われるのか?
ミステリーが大好きな人がミステリーを楽しむ為だけにこの本を手に取ったなら、ちょっとがっかりしてしまうかもしんない。
ミステリーの部分は弱い。初っ端で犯人が予想出来てしまう(犯人候補が他に居ないっすもん)。
でも音楽大学の学生達の青春物語として読むなら物凄く面白い。
私は音楽の事なんて何も知らないわからんちんだが、それでも面白かった。
そしてミステリーの部分は音楽大学の学生達の青春物語と主題が絡んでくるので分離は出来ない、と思う。
ツッコミどころはいくつかあったけど、とても面白かったです。