狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

中国銀行倉敷支店倉敷本町出張所。

2010年08月09日 21時02分21秒 | ご近所に関する日記





 本日の倉敷は晴れたり曇ったりしていました。
 日が暮れてからパラパラと雨が降ったのかな。
 遠くで雷が光っていたみたいでありましたよ。
 最高気温は三十一度。
 最低気温は二十六度でありました。


 上の写真に写っているのは、中国銀行倉敷支店倉敷本町出張所の一部であります。
 大正11年に第一合同銀行の倉敷支店として竣工したルネサンス風の建物です。
 設計者は、大原美術館や有隣荘などの設計を手懸けた総社市出身の薬師寺主計。
 この中国銀行倉敷支店倉敷本町出張所は大原美術館と何となく似ていますね。

 私、子供の頃、この中国銀行倉敷支店倉敷本町出張所を「本店」と呼んでいました。
 周囲の大人が、本店と呼んでいたからです。
 昔、この中国銀行倉敷支店倉敷本町出張所の場所に倉敷銀行の本店があったそうで、その名残だそうです。

 ステンドグラスがとても綺麗です。

コメント (2)
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『スギハラ・ダラー』/手嶋龍一

2010年08月09日 20時42分12秒 | 小説・本に関する日記






 昨日の夜は手嶋龍一の小説『スギハラ・ダラー』を読んでいました。

 ドイツ・ソビエト両軍の侵攻を受けるポーランド。
 ユダヤ系ポーランド人達は隣国のリトアニアに逃れる。
 しかし、そのリトアニアもソビエトに併合されてしまう。
 生き残る為に逃げ道を探すユダヤ系ポーランド人達。
 鍵となるのは情報。
 何が起こっているのか、何が起ころうとするのか、何を為すべきなのか。
 情報の解釈を間違えれば、即、死ぬ事になる。
 全欧に散らばっているユダヤ人達の情報を掻き集めて、ソビエトとは中立国である日本に逃れる方法を探るユダヤ難民達。
 ターゲットとなったのは杉原千畝だった。
 ここまでで一つの物語になりそうなんだけど、まだまだ導入部。

 スターリンの死去、オイルショック、9.11、リーマンショック。
 世界を揺るがす事件の前後に金融市場で見られる不思議な動き。
 金融恐慌とテロとの関係。金融界に存在する近未来を言い当てる錬金術。
 テロリスト達の資金源を追う主人公達はある事実に突き当たる。

 お、面白い。
 でも、このお話は、謎解き形式にするより、(主人公ではないけど)主要キャラクターの三人・雷児とアンドレイとソフィの人生をひたすら追っかけていった方がよかったんじゃないかなぁ……と思ったりする。
 ま、でも、それは私の趣味の問題かな。
 それとも、前作の「ウルトラ・ダラー」を読まずに、先に「スギハラ・ダラー」を読んじゃったから、そう感じたのかもしんない。
 「ウルトラ・ダラー」も読んでみることにする。

 

 
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