【 玉くしげ 覆 ( おほ ) ふをやすみ 明けていなば 君が名はあれど 我 ( あ ) が名し惜 ( を ) しも 】 鏡女王 ( かがみのおおきみ ) 二人の
あいだのことを
ないしょにしておくことを . . . 本文を読む
【 降る雪は あはにな降りそ 吉隱 ( よなばり ) の 猪養 ( いかい ) の岡の 寒からまくに 】 穂積皇子 ( ほづみのみこ ) 雪は降っても ひどく
ふらなぃでほしぃ あの
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【 八隅知之 我大王之 暮去者 召賜良之 明來者 問賜良之 神丘乃山之黄葉乎 今日毛鴨 問賜麻思 明日毛鴨 召賜萬旨 其山乎 振放見乍 暮去者 綾哀 明來者 裏佐備晩 荒妙乃 衣之袖者 乾時文無 】 【 やすみしし わがなほきみの ゆふされば めしたまつらし あけくれば とひたまふらし かみおかの やまのもみちを けふもかも と . . . 本文を読む
【 玉藻吉 讃岐國者 國柄加 雖見不飽 神柄加 幾許貴寸 天地 日月與共 満将行 神乃御面跡 次來中乃 水門従 船浮而 吾榜來者 時風 雲居尓吹尓 奥見者 跡位浪立 邊見者 白波散動 鯨魚取 海乎恐 行船乃 梶引折而 彼此之 嶋者雖多 名細之 狭岑之嶋乃 荒磯面尓 廬作而見者 浪音乃 茂濱邊乎 敷妙乃 枕尓為而 荒床 自伏君之 . . . 本文を読む
【 鴨山之 磐根之巻有 吾乎鴨 不知等妹之 待乍将有 】 【 かもやまの いはねしまける あれをかも しらにといもが まちつつあるらん 】 柿本人麻呂 鴨山の
岩根を
枕にして
瀕死の状態でいる
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【 欲見吾為君毛不有爾奈何可來計武馬疲爾 】 【 みまくほり わがするきみも あらなくに なににかきけむ うまつからしに 】
大伯皇女 会いたいって
ずっと
思っていました
すき
大津皇子さ . . . 本文を読む
【 神風乃 伊勢能國尓母 有益乎 奈何可來計武 君毛不有爾 】 【 かむかぜの いせのくににも あらましを なにしかきけむ きみもあらなくに 】 大伯皇女( おおくのひめみこ ) = 大来皇女 伊勢の
斎宮に
そのまま
いてたらよかった
何の為 . . . 本文を読む
【 磯の上に 生ふる馬醉木 ( あしび ) を 手折らめど 見すべき君が ありといはなくに 】 大伯皇女
岩間には
たわわに
馬醉木(あしび)が
咲いていますけれど
それを
手おって . . . 本文を読む
【 うつそみの 人なる我(あれ)や 明日(あす)よりは 二上山(ふたかみやま)を 弟(いろせ)と 我(あ)が見む 】 大伯皇女( おおくのひめみこ ) この世の人の
私です
あしたから
この
二上山(ふたかみやま)のことを
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