きまぐれ雑記

日常の出来事と私の好きなものを思いつくままにゆっくり記していきます

狂言季期 2

2013-08-08 20:33:34 | 観劇・伝芸
前回の続き。狂言会のお話。

逸平さんの息子さん、慶和くんの初舞台の演目は「以呂波」。

口真似という狂言の短縮バージョンのような感じで、口真似をして相手をやり込めてしまうお話。


何度か狂言師の方の息子さんの舞台は観ていますが、本当に初舞台というのは今回が初めてでしたし、台詞のある役で初舞台というのも初めて拝見しました。

さすがに少し聞き取りにくい部分もあったのですが、流れ通りに終えられたので成功という所でしょうか。


この以呂波以外の演目は、逸平さんの「三番三」。宗彦さんがシテの「千鳥」。そして復曲の「音曲聟」を逸平さんのシテでという内容。

この中では「音曲聟」がかなり楽しくて、謡でセリフを語る場面がたくさんあり、声のよく響く逸平さんにはぴったりでした。

宗彦さんが狂言されているのを観るのは久しぶりでしたし、逸平さんの三番三はもしかしたら披きのNHKホール以来だったかもしれません。能楽堂では初めてかも。

そんなこんなで今回の狂言会は色々な魅力が詰まっていたと言えると思います。

そして、何よりも「音曲聟」の終盤、後見として宗彦さんと慶和くんが座り、舞台上には七五三さんと逸平さんが立っておられるのを拝見できたのが、貴重だったなと思っています。


ところで慶和くんが初めて狂言に興味を持ったのが狂言の鬼と萬斎さんの三番叟だったとか。

その萬斎さんは息子さんの初舞台に関してあるTV番組で、厳しい道へ踏み出させてしまったなと涙ぐみながら話しておられたのですが、逸平さんは慶和くんの初舞台で何を感じられたのかは想像できませんが、これからも緩くですが、応援してゆきたいなと思っています。

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