今朝もツレと釣りに。
週に1、2回は行くいつもの釣具屋さんにエサを買いに寄った。
……???
様子がおかしい。
外に粗大ゴミが山積み。
「何かあったのかな……。ってか、この前、金時、オムツしてて、ずっとこっち見てるのに、こっちに来なかった……。歩けなかったみたいで……」
そう。
その店には“金時”と“じゅん”という、2匹のミニチュアダックスの看板犬がいます。
それと、スゴい喋るおじさんと、全く喋らないおじさんが交代で。
じゅんは奥でキャンキャン吠えてるけど、金時は本当に金時豆みたいなフォルムで、すごく穏やかなワンコで、しっぽ振りながらてくてく近寄ってきてくれて、撫でていいよ?と言わんばかりに、ペチョっと背中向けて座り、背中から腰にかけてマッサージさせてくれる、スゴいかわいい子。
じゅんは股関節が悪くなって、
「ダックスは多いみたいですねー。」
って喋るおじさんと話してたから、もしや、金時もか?とは思ってたけど、その時は喋らないおじさんだったから聞けなかった。
お店に入って行くと、レジの後ろの渡し船待合室みたいないつも金時たちがいる所が異常に片付いてる。
そして、じゅんはいるけど……金時がいない……。
青虫入れてもらいながら、いつも本当に喋らない無愛想なおじさんに
「あの……金時は……?」
「死んだ。」
「えっ……。……。……。」
「4日前に……」
「何で……。……お年で……?」
「いや、病気。」
「えっ……」
「膵炎。」
「………………」
ありがとうも何も言った覚えないな。
ツレの車に戻ったら
「どうした???その顔は???」
と言われ
「金時死んだって…………」
我慢したけど、無理だった。
ボロボロボロボロ……
穏やかだったのは本当は、しんどかったのかな?
それなのにわざわざ来てくれてたのかな?
普段全く喋らない、ありがとうさえ聞こえないおじさんがわざわざ膵炎、とまで話してくれた。
よっぽどだったんだろうな。
本当に寂しい。
かわいかったな……。
何回目かで、覚えてくれて、ピョンッと飛びついてきてくれて、凄く嬉しくてツレに「金時が足にピョンってしてくれた!」って報告したな。
エサまだあるのに、金時に会うために買いに行ってたな。
もう痛くないからね。
ゆっくり休んでね。
金時の穏やかな優しい顔は忘れないよ。
ありがとう、金時。