高橋のブログ

不定期に..

【2019.6.19 NHK交響楽団.第1917回定期演奏会、メシアン「トゥランガリーラ」交響曲を聴く】

2019-06-20 21:35:13 | 日記


「トゥランガリーラ」の実演に接するのは今回で何回目かよくわからなくなってきたが、もう30回とか接している気がする。
東京では勿論のこと、札幌、大阪、兵庫でも鑑賞した。私の場合、ブルックナー演奏会を聴く事が多いが、同じ曲で一番実演に接してきたのは
この「トゥランガリーラ」だと思う。

サントリー1F席の最後列。頭上が2F席なので、若干響きが悪いと思うが、大して気にはならなかった。

ロジェ・ムラロとシンシア・ミラーでのコンビは、数年前の読響の「トゥランガリーラ」でも演奏予定だったが、ムラロが体調不良とかだったかで、
その時はヒューイットに変わった。

今回、ホール内に入って驚いたのが、日頃見慣れているオンド・マルトノとは違うものだったこと。
いろいろ妙な形のものがズラズラと並べられているものではなく、非常にシンプルな形状のものだった。
またピアノが中央に配置。指揮台を中心にピアノ、オンドマルトノが挟むようなスタイルが多いが、完全に中央にピアノが配置されていた、

それによって響きが変わったかというと、あまり変化は感じられなかった。ただオンド・マルトノの音量が少し強めかなと思った。
シンシア・ミラーは読響の時も結構、音が強めであり、ヤルヴィと相談したとは思うも、この音量で今回も演奏したのかもしれない。

ムラロのピアノはとても柔らかかった。

N響はもう何度もこの曲を演奏してきているだけに安定性は抜群であった、勿論、今回初めて奏でる若手奏者もいたと思うが、
全体に手馴れているという印象だった。第5楽章はもう少しスピード感が欲しかったが、第6、第7楽章あたりは、さすがだなと思った。

これでもか、これでもか!と出現する「彫像の主題」もTrbは最後までお見事だった。

フィナーレのクレシェンドももう少し引っ張って欲しかったが、あまりくどいのも興ざめだし、またフライングブラヴォーもなく、やれやれ!と客席で一息つけた。


なお、解説には「トゥランガリーラ」の世界初演の明記はあったが、日本初演の明記は無し。

様々な指揮者での演奏に接してきたが、小澤征爾による実演に接することが出来なかったのが残念。
ボストン響との来日公演、新日本フィル定期、サイトウキネンフェステイバルで取り上げて欲しかったが...。
ボストン響との最後のヨーロッパツアーでは「トゥランガリーラ」だった。

N響は今夜も演奏するが、私は鑑賞できない。一日おいて土曜にオーチャードホールで再演。それを改めて聴く。
その時は私は1F中央7列目の席なので、あぁ前の方だなと思っていたが、座席表を見ると、最前列は6列目だ!つまり前から2列目での鑑賞となる。
こんな超接近トゥランガリーラは初体験になる。

オーチャードも久々だ。四半世紀前、東京フィルがここで定期をやっていた頃は毎月通っていたが、その後、ずっとご無沙汰。
オーチャードで「トゥランガリーラ」を聴くのは、その頃の大野・東京フィル定期以来だ。



指揮:P・ヤルヴィ
ゲストコンマス:ヘルシュコヴィチ(ミュンヘンフィル.コンマス)
ピアノ:ロジェ・ムラロ
オンド・マルトノ:シンシア・ミラー

TVカメラが何台も入っていたので、後日、放映されると思う。チケット完売なるも客は8割の入り。「チケット買います」とホール前で求める方が数名いた。
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