高橋のブログ

不定期に..

原勝洋「特攻伝説」

2023-01-15 17:14:03 | 日記


スポーツクラブで時々お会いする原さんの著書の一つ。氏は何度も米国に渡り、調査。
1944.10~1945.3までの間の特攻実施:356回。米艦に命中140(命中率40%)とのこと。日本軍が算定したよりも遥かに「効果」があったように思える。

書には米軍側の写真が数多く掲載されている。私が今まで見たことがない写真が数多く掲載されている。特攻機2機が突入した空母「バンカー・ヒル」の写真は凄まじい。
米艦の甲板に日本人パイロットの部分遺体がある写真もある。突入の衝撃で投げ出されたのか。
巻末には「米駆逐艦の被害状況」が記載され、一隻の駆逐艦に4機が突入している例がいくつもある。

YouTubeで見られる特攻の動画を見ると、米軍の凄まじい砲撃に次々と日本機は撃墜されていくが、その弾幕をかいくぐって艦に突入していった機が少なくなかったということ。
鹿児島.知覧の記念館を尋ねた時、そこにはまだあどけない少年のような顔の兵士の写真が並んでいた。酒より菓子を好む世代。
---
「搭乗員たちの腕はなお未熟だった。優勢な敵にはかなわないのではないか、という不安 と、なんとかして敵を倒したいという熱意が、
不安定な心理を生んでいる。体当り攻撃は確実に死を意味する。・・・」児島襄「 太平洋戦争」 (中公新書)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【フライシャーのベートヴェ... | トップ | 札幌駅の「北海道どさんこプ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。