「虚無の中から聞こえるように

ベートーヴェンの第九は、まさに「虚無の中から聞こえるように」始まるが、フルトヴェングラーがバイロイト管メンバーに対し、演奏前に指揮台からこの発言をしたという話は
高校生の頃だったかに知った。オーケストラメンバーはこの曲を十二分に知っているが、敢えてフルトヴェングラーがそれを言ったというところから、この演奏は神格化されたように思う。
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このバイロイト盤（日本盤）のＬＰ解説において「舞台に出てきた彼は楽員達に【虚無の中から聞こえてくるようにと注意し・・】」と記した評論家があの人だったとは知らなかった(^^;。
私は今までフルトヴェングラーがそう言っていたと思っていた。演奏前に注意なんて少し変だなとは思っていたが...。
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本当にフルトヴェングラーはそのようなことを発したのか？その検証もある。雑音で不明瞭だが、ある程度がわかった（動画参照）。

こちら

どうせなら科捜研とか、あるいはあの鈴木さんのところに持ち込んで更に分析してもらえたらと思う。
フルトヴェングラーの演奏に精神性を求めがちだが、いろいろ知識を得てから鑑賞すると、時に面倒なことになる。
私は演奏会に赴いても失礼ながら演奏前に曲目解説はあまり読まない。でも、それ以前にいろいろ曲への知識も得ているので少し厄介。
まさに自分が虚無になって鑑賞しようと努めている。