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音楽大好き男の徒然なる日記

Offer to TOKYO 2020/ “Five Circles / 五輪”(1981) by Vangelis

2013-09-08 | 音楽

                “Chariots of Fire/炎のランナー”サウンドトラック盤に収録

今日、2020年のオリンピック開催地が東京に決まった。
1964年以来、56年ぶりの開催だ。

個人的には、今回の招致活動にはずっと複雑な思いで見つめていた。

その前に忘れてはいけないもの、処理すべきものがあまりにも多いのだ。
東日本大震災で家を失い、仮設住宅でその日暮らし状態に生きている人がいる。
国内外のマスコミに叩かれ続けているように、福島第1原発事故が未だ収束していない。
ただでさえ狭く常時渋滞が続き、急坂急カーブが連続して老朽化した首都高速はどうする。
(「五輪開催に間に合わせる」と言わず、東京外環道の一刻も早い完全開通が望まれる)
そして、国立競技場周辺の団地に暮らす人々が立ち退きに遭おうとしている。
etc. etc.

とにかく、今日は静かに祝おう。
商業主義に踊らされず、純粋に世界中の人々が夢を持てる「平和の祭典」であって欲しい。

追記 北海道新聞・卓上四季「平和の祭典」(2013年9月15日)
     (道新様、HPはひと月で削除されると思うので転載させていただきました)
東京五輪決定のビッグニュースに沸いた1週間が過ぎた。
スポーツ選手憧れの舞台というだけでなく、「アベノミクスの4本目の矢」とはやされ、実利的な夢が早くも膨らんでいる

肝心なことが忘れられている。「平和」についてだ。
オリンピック憲章には五輪の目標として「スポーツを人類の調和のとれた発達に役立てることであり、その目的は、人間の尊厳保持に重きを置く、平和な社会を推進することにある」と記されている

日本にとって五輪は栄光の記憶だけではない。1940年(昭和15年)、札幌の冬季大会と東京の夏季大会はともに戦争のため中止された。
平和なくして五輪開催はあり得ない。そう考えると、いつまでも浮ついてはいられない

中国の新聞は靖国問題に絡めて「戦犯に礼を尽くす国が、平和を発揚する五輪開催にふさわしいか」と報じたという。
表現が気に障る向きはあろうが、隣国との冷え切った関係の修復は急務だ

49年前の東京五輪で、閉会式の光景は語り草になっている。
整然と行われた開会式とは一変し、選手が国に関係なく、お祭り騒ぎで入場してきた。日本選手団の旗手は肩車されていた。東西冷戦のさなか、平和の尊さを世界に発信した

7年後、紛争やテロの心配のない世の中になっているか。
この国の平和主義は揺らいでいないか。おもてなしよりもはるかに重い課題だ。

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