shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

1945年3月10日のこと

2013-03-10 | 日記
夕食時、突然父がビデオを持ってきて「これ、かけてくれるか」と言い出した。
2008年3月10日に地上波TBSでオンエアされた「検証・東京大空襲」の特別番組を録ったものだった。
構成は半分以上が当時警視庁所属のカメラマンだった石川光陽氏を主人公にしたドラマであり、
その惨劇を体験し苦悩しながらその光景を写真に収めた主人公を仲村トオルが熱演した。
ちなみに、解説と生存者・石川光陽氏のお子さんたちへのインタビューは、
ガンとの闘病中だった、在りし日の筑紫哲也氏が担当した。

……壮絶だった。
正直食事中には向かないもので、たまたま食事の手が止まってしまうほどだったが、
「3.11」関連報道ですっかり忘れられてしまった感がある悲劇を再び思い起こすに充分な内容だった。
たしかに、もともと東京大空襲はオキナワ・ヒロシマのように資料館の知名度が高くないため隠れがちだったうえに、2年前の東日本大震災によって、今のメディアでは完全に忘れられた感がある。
しかし、これも決して忘れてはいけないものなのだ。

あの歴史をもとに生まれた童話「ガラスのうさぎ」(高木敏子・著)や、
のちに初代・林家三平夫人となった海老名香葉子の幼年時代の物語「うしろの正面だあれ」がアニメ化された事も忘れてはいけない。

それにしても、NHKの「明日へ・コンサート」の発想の幼いこと。
名曲「ヨイトマケの唄」で知られる美輪明宏氏と福島出身のメンバーで結成された“猪苗代湖ズ”以外がみんな安直なアイドルばかりで、とても見るに耐えないものだったことは安易に想像できる。

余談:髪を切った。 さっぱりした。

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2 Comments

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miserable (noga)
2013-03-10 21:00:08
太平洋戦争初期に、フィリピンの米比軍はキング少将もジョーンズ少将も投降して、75000人以上の将兵の命を救った。
太平洋戦争後期に、日本軍は米空軍の飛来をゆるし、1945年3月10日未明、東京の下町の江東地区がB29約300機による空襲をうけ、死者10万をこす被害を出した。
日本人の指導者には、作戦の成否は予測できなかったのか。人命の尊重はどのように考えられていたのであろうか。

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nogaさん、いらっしゃいませ (shining)
2013-03-14 22:29:35
コメントありがとうございます。
シリアスな話なので、ついレスが遅れました。

検閲制度や沖縄戦の集団自決、神風特攻隊だけの資料を見ても、当時の大本営にとって「紙同然」だったのではないでしょうか。
朝日新聞の声欄で月イチあたりで「語り継ぐ戦争」という特集では、まれにしっかりした上官もいたみたいですが…
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