キャラメイクしましょう。
「はぃ?」
キャラメイクして遊びーましょ。てぃなさん作って遊びましょ?
「ん、私を作るのですか?お安くないですよ。」
そこは私とてぃなさんの仲ですよね、サービスしてよ。
「何のゲームですか、私の知ってるのですか?」
どうだろ。覚えてるかしら・・・。
これです。
「えーっと、見覚えが・・・・・・あ、あれかな。バトルマスターズ2の、少し前に買ってきてらした・・・。」
それです。おぉ、覚えてましたか。
「・・・ということは、これ何年前のゲームですかね。」
まぁ、あんまり考えない方向で。決して新しいソフトではございませんわ~と。
「・・・ねぇ、ご主人。これ、最後にセーブしてあるのが、これ、2013年・・・2年前なのですけど。」
丸っとちょうど3年前ですね。・・・ずっと止まってたのよ、なので新しくキャラクター作って、心機一転ここから新たにリスタートしようと。で、折角だから、てぃなさん作ろうかと。
「あー、私を模したキャラクターが作られて、それでも放置されるこのゲームの未来が見える。」
いゃ、ガンバる・・・つもり、だよ?
「うーそだ。ご主人、そう言ってガンバらない人だ。」
今後どうするにしても、リスタートできる準備はしておきたいしね。いいタイミングだから、てぃなさん達を作ります。作りますの。
「お付き合いしてさしあげます。・・・まずは何を決めればよいのですか。」
まずはね、ジョブだね。
「職業?」
の傾向、かな。白兵戦主体の前衛タイプか、射撃系武器の間接攻撃型、魔法を使って戦うタイプ・・・どれがいい?
「ボコボコ殴れるのは前衛型ですよね。」
あ、残念ですけど、拳で殴るキャラクターって作れないのだわ。白兵武器は剣とか槍とかなのですよ・・・より詳細には、片手剣・両手剣・刺突剣・槍の4種類。
「・・・最初からつまづきますね。どうしようかな・・・じゃあ、槍。槍を使った前衛型、作れます?」
よしきた。じゃあナイトだ・・・決定。
「殴れないのかー・・・。」
あ、そうそう。ナイト型の外見は3種類ありまして、小柄な男性・大柄な男性・女性となってましてね。どれがいい?
「殴りますよ。」
女性タイプですよねー。
「当たり前です。」
次は、髪形を選んでいきましょう。ここは4タイプありまして・・・まぁ、好きなの選んで。
「えー・・・・・・・・・と、あの、もっとこう、後ろ髪がこう、こうなってるのって、ないのですか。」
てぃなさんみたいな、ってこと?
「そう。こう、こう・・・わがーって、こう。」
ないねぇ、さすがにそういうのは。
「むぅ・・・じゃあ、ご主人が最初に出してたコレでいいです。」
ツインテール?
「これツインテールなんですよねー・・・私そんなじゃないんだけど。でもなぁ、他もなぁ、あんまりなぁ・・・。」
・・・あ、てぃなさん。残念なお知らせだ。
「何ですか、本日だけで二度目の残念ですよ。」
このツインテール、髪色が緑にならない。
「え、じゃあダメです。うそ、できないの?このゲームは緑ダメなの?」
いゃ、緑にできるのもあるはずなんだけど・・・少なくともこのツインテールのナイトは、緑にできない。
「じゃあ緑にできるの選んで?」
となると・・・・・・これ、か。これくらいか。
「え、これ?これなの!?」
これですねぇ。
「私、こんなんじゃ・・・全然ないのに。」
髪形を取るか、緑を取るかだなぁ。
「・・・じゃあ、緑。」
よし、じゃあ次。次はねボディカラー、服装や装備の色。
「黄色っぽぃの、選びましょ。」
黄色ねぇ・・・・・・あ、残念。黄色っぽぃのって、ちょっとないわ。
「ちょっと待って、え、じゃあ何があるの?」
これとこれとこれとこれ・・・。
「うぅー・・・・・・じゃ、これ。緑っぽぃの。」
よーし、次いこう。武器は槍よねー・・・じゃあ、アクセサリ。これは初期装備に影響する項目で・・・。
「そういうのはご主人が決めてください、私はよく分かりませんし。」
じゃあ、はぃ・・・はぃ、じゃあ次にいこう。次はね、性格。
「かわいい。」
かわいいは、ないなー・・・。
「何があるんです?」
熱血とか、無気力とか・・・ま、選んでみてよ。性格によって、戦闘時のセリフが変わるんですよ、これ。
「えと・・・・・・あ、意外とセリフが違いますね・・・・・・・・・はぃ、決まりました。」
じゃあ、声のピッチも決めよう。
「ピッチ?」
要は声の高さだね。
「んー・・・ご主人が決めていいですよ。そういうのはお任せします。」
任されてしまった。そうねー・・・・・・この辺?
となると、こうなった。
「何といいますか、こう・・・・・・こうなりましたか。」
意外と選べないんだよねー・・・もっと自由に作れるかと思いきや。
「設定項目は多いのですけれどね。どうしてでしょ。」
項目の中の自由度が低いんだよね。髪色が6色からしか選べないとか、あっちとこっちで選べる色と選べない色があるとか・・・。
「結果として、消去法で選んでる感じがしますよね。」
そこ残念なトコよねー。あれだね、こういうキャラを作りたいって目的を持ってキャラメイクするには向いてないソフトだったね。
「目的を持たずに、色々と項目をイジッて、色んなキャラクターが出来上がるのを楽しむ~というのに向いているのですかね。」
かもね。んー・・・これでいい?なかなか窮屈なキャラメイクだった気がするけど。
「これでいい・・・ですね、はぃ。」
じゃ、決定で。
「っとちょっと待った、名前!」
え?あ、おぅ。
「何やってんの。」
ゲームのキャラクター作りです。妥協と消去法で私の分身を作っていました。
「何それ、アタシも作ってよ・・・妥協と消去法?よく分かんないけど。」
これ4人作らなきゃいけないんだ、4人で1パーティだから。次はガーベラを作ろう。
「あ、やった。何、どうすんの?」
「白兵型と射撃型と魔法型でしたっけ?どうやって戦うかを決めるんです、まずは。」
「あぁ、戦うヤツなんだ。・・・てぃなは?」
「白兵型です。槍で戦います。」
「ふぅん。じゃあ・・・射撃。」
ほぃ、射撃。射撃タイプには、2種類の男性と1種類の女性、合わせて3種類の外見の傾向がございまして、どれにしますかね。
「女に決まってんでしょ、殴るわよ。」
「私のキャラクターが女性なので、バランスをとって男性というのも有りだと思いますが。」
「ないわよ、何を言ってんのアンタは。」
じゃ、髪形と髪色と・・・。
「んー・・・これ、でこれ。」
ポニテ?
「で、金髪。」
武器は?
「何があんの?」
弓と銃と弓銃から選んでくださいませ。
「弓銃って何。」
機械弓・・・えと、和弓に対するボウガンみたいな。
「あ、そういう・・・じゃあ弓。」
ほいほぃ。あとは、性格と声と・・・。
「性格?」
そういうのがあってね。
「ぐうたら。」
「は!?」
ぐうたらはないなぁ、残念ながら。
「いや、残念じゃないし!余計なこと言ってんじゃないわよ、てぃなー。」
はいはいはぃ、選んで選んでー。
・・・こうなった。
「性格、高飛車ってのがなー。」
まぁ、字面と中身は必ずしも一致しないってことでさ。セリフで選んだら、結果的にソレが高飛車だったってだけで・・・ね。
「わがまま。」
わがままはなかったんだよねぇ、残念。
「いや、残念じゃないし。・・・てか、ちょ、待ったこれ、名前!」
「あと2人ですか?」
3人目は誰にしようねぇ。
「いやいや、名前!おい待て、直してよ!」
しょうがねーなー。
「わがままですねぇ。」
「じゃあ何か、アンタらは失礼か!」
・・・で、3人目。誰にします?
「んー・・・・・・・・・イシスにしますか。」
おゃ、何か意外。
「イシスは・・・前衛ですよね、白兵。両手剣かな。」
色は赤っぽぃのがいいよね。ティグリース型だもんね。
「髪形はこれとか、どう。」
それって、さっきのてぃなさんの・・・。
「性格は・・・・・・。」
よし、イシス完成。
「髪色、オレンジが使えれば良かったのにね。」
「熱血ですか・・・んー。」
そこはそれで良しとしておきましょう。
「で、あと1人?」
そ、あと1人。
「最後は・・・プラム、どうです?」
じゃ、プラムにしよう。
「プラムも前衛かな・・・。」
「そうなると、アタシ1人だけ後衛になんの?」
あのさ、プラムは魔法型の回復職にしていいかな・・・。回復役がいないとツラぃんだよね。
「ご主人の都合でプラムが魔法使いに・・・。」
小柄な女性タイプって外見もあるしね・・・ってことで、納得していただけないか。
「まぁ、これで遊ぶのマスターだしね。でしょ?・・・じゃあ、いいんじゃない。」
「では、それはそれで・・・・・・えっと、髪の毛は紫色の、服は黄色の・・・あれ、この髪型だと黄色が選べない。」
妥協と消去法で・・・。
「プラムが何か、割食ってる気がするわー。」
こんなんかな。
「はらぺこ。」
腹ペコは選べないんだよね、残念。
「・・・てかコレ、どんなゲームなの。」
4人で隊列を組んで、敵をバッサバサ斬ってくゲーム。
「大雑把な説明ですね。」
「で、その4人が、アタシとてぃなと、イシスとプラム?・・・はぁ、まとまらなさそう。」
「協調性のない金髪が1人いますからね。」
「誰のことよ。」
「高飛車ですしね。」
「誰のことよ。」
このゲームのキャラメイクも、あんまり自由じゃなかったねぇ・・・ゴメンね、付き合わせて。
「いぇ、楽しかったですよ。それなりに。」
「制限あるのは、まぁ、それはそれでそれなりにね。で、このアタシら、ちゃんと育てて強くしてくれんのよね。」
そこはまぁ、ゆっくりとね。
「ご主人のゆっくりは、何年もかけてという意味ですよね。」
さぁ~、どうだろ。
「ちゃんと強くしてよねー。」
「ガーベラ、期待できませんよこれは・・・。」
(自由度が高そうで低い、グランナイツヒストリーのキャラメイク。色んな要素が"あと一歩"って感じの、惜しいゲームって印象がある。)