バームクーヘンってのはさ、そのまま食べるよりも、切って食べたほうが絶対に美味しぃと思うんだ。
「いきなりですね。」
「ホント唐突ね。」
「で、まぁ、切るのはいいんだけどさ。」
「何ですか、この適当な角度。バラバラじゃないですか。」
いゃ、適当にイイ感じの角度で切っていったら、そんなことに。
「イイ感じでコレですか。」
「で、なんでまた5つとかいう中途半端な数に。」
私一人しか食べないからねぇ、割り切れる数~とか関係ないし。
「えっと、5つだから・・・私が3つ、ガーベラが1つ、ご主人が1つ。」
いやいやいやいや。
「え?アタシが3つ、てぃなが1つ、マスターが1つでしょ?」
ちょっとちょっとちょっとちょっと。
「いゃ、むしろ私が4つで・・・。」
「え?じゃあマスターの分がゼロになっちゃうじゃん。」
あれ!?今消えたのって、私の分!?
あー、もう・・・乾いちゃう前に食べちゃうよ?
「って、盗るなぁ!」
私のだ!
(あ、チーズ風味のバームクーヘンだった。)