あいのす

ヘロンと神姫の愛の部屋。
愛って素敵ね。

自分以外は見えないで

2012年09月21日 | Diary

「・・・ぃげたりーあーきらめー・・・・・・みゅぅ。」
「・・・・・・ぅしゅんー・・・あぅぇ・・・もう一回、最初から。」

「・・・・・・。」


「ここ最近、歌の練習してるよねー。」
「うぉぁう!?」

「い、いつ!?・・・いつから見てました?」
「ほぇ?この前カラオケ行った直後から・・・あ、今のコレって話なら、たぶん最初くらいから。ずっと見てたよ?」
「え、えぇー?・・・黙って見てるのは反則・・・。」
「ズルぃことは何もしてないでしょうよ。」

「それで今のは・・・マスターがよく歌ってる曲か。」
「・・・そうですね。ご主人がカラオケに行くと、よく歌うらしいです。」


「てか何?急に練習なんて始めて。」
「いぇ、私・・・上手くないじゃないですか、歌。」
「まぁ・・・上手とは、あんまり言えない感じ・・・?」
「カラオケボックスで、結構ご主人がフォローしてくれるんですよね・・・歌えてないとこ、歌ってくれたり。」
「そういうのがイヤだと。」
「嫌ではないですけど・・・迷惑はかけたくないな、って・・・。」
「迷惑じゃないんじゃない?好きでやってそうだよ、マスターは。アレは歌いたくて歌ってるよ。」
「そう、かな・・・。」


「てか、ホラ、マスター!見てないで、こっち来て、てぃなのフォローする!」
「いぇ、別に落ち込んだり悩んだりしてませんから、フォローとか要りませんから。」
私は好きで歌ってるよ?アレ。むしろ歌いたくない時には歌わないよ。
「いや、あの、フォローとかいいですからね?」
あー・・・ていうか、もしかして嫌だった?割り込んで歌われるのは。
「そういう事はないですけど・・・。」
「ねぇ、マスター。アタシの時は、何で割り込んでこないの?」
いゃー・・・ガーベラはなぁ。
「何よ。」
割り込みとかしづらい。

ていうか、てぃなさんさ。最初にカラオケ行った時のほうが、上手く歌えてたよね。
「え・・・?」
今のてぃなさんは、お手本に合わせて上手く歌おうとして、歌えなくなってる感じがする。
「あー、そうかもね?だから迷ってるように聞こえるのかー。」
「・・・どういう?」
例えば歌い出し。画面の字幕を見ながら、タイミング計ってるでしょ。今だと、スピーカーから聞こえる音にタイミングを重ねようとしてた。
「・・・え?今の、ご主人も見てたんですか?」
それに合わせてると遅れるよ?特にカラオケの字幕なんかは。
「あー、あれタイミングおかしいよねぇ。アレに合わせてると合わない。」
で、合わせようとして合わなくなっちゃうから、歌い出しのタイミングを失っちゃって、最初の声が出なかったりして・・・そのままズルズルと。
「・・・では、どうすれば。」
「字幕が出てきたのだけ確認して、歌い出しの場所を確認したら、色が変わるのは見ない。勘で・・・っていうか、自分が覚えてるタイミングで歌ってる。」
それで仮にちょっと間違えてても、気にしないで先に進む。強引に立て直しちゃえば問題ない。
「さも、これで正解だぞー!って顔してね。」
あるいは、これが俺のアレンジだー!みたいなね。
「声の出ない高音は、オクターブ下げる!」
息が続かなくて声が伸びない時は、タイミング見計らって切る!中途半端なトコで切るとバレるから、ちょうどいいトコ見つけて。

「そういうので、いいのでしょうか。」
私は悪くないと思ってる。そのほうが楽しく気持ち良く歌えるからね。まぁ・・・高みを目指すようなスタンスではないのは確かだけど。
「アタシもそれで良いんじゃないかなーって思うよ?マスターと一緒だね。」
「・・・ご主人とガーベラの歌い方、似てますよね。」
うん、似てるんだよね。だから割り込みにくい。
「え、そうなの?てか似てる?」
あんまり上手くなくても気にしないトコとかね。
「まぁ、気にしないけどさ・・・。」

てぃなさんは、上手くなりたいの?
「それはもちろん、上達したいですけれど・・・。」
もっと本格的に上達したい。プロのレッスン的な、そういう方向で。
「いぇ、そこまでは。ただ、ご主人やガーベラくらいには・・・追いつかないと、ダメだなって。」
・・・もしかして、あんまりカラオケ楽しくない?
「そんなことないです。ないですけど・・・。」
次はさ、てぃなさん。楽しく歌おう?とことん楽しく。自由気ままに、勝手に~って感じで。そうしたら、少し違う歌い方ができると思う。
「次・・・ですか。」
うん、次。
「次、いつ連れて行ってくださいます?」
・・・い、いつ、だろうね・・・。

「・・・そういえばさ。」
うゅ、何さ。
「何ですか?」
「歌い方っていえばさ・・・ミシロが、やたら上手かったよね。」
あぁ、上手かったねぇ・・・普通に聴き惚れるくらい上手かったね。
「さすが本職って感じしたわ。」
いゃ、シスターは歌の本職じゃないよ。

(向上心のない私・・・。)

エリエル

2012年09月20日 | Diary

「ほらほら、こうするとドレスみたい!憧れの白いドレス!」
「・・・・・・?」
「何よ。」
「・・・それ、布じゃない・・・ですよね?」

「ティッシュペーパー。」
「・・・みみっちぃことしてるなぁ。」
「マスターがね、こういうの買ってくれないからさ。身近にあるもので気分だけでも~って思ったら、こうなるわよ。」
「それもそうですね。それにしても、意外と着れてるのには驚きです。ただ巻いているだけなんでしょ、これ。」


「まぁ・・・動いたら落ちてっちゃうけどね、ホラ。」
「ティッシュペーパーですしね、仕方ないか。」
「でも、これはこれでスカートみたいで・・・ケープでも上に羽織れば。」
「ティッシュペーパーで?」
「何とかなんないかな。」
「どうでしょ?」

(エリエールです。エリエールCute。・・・まぁ、かわいらしい名前のティッシュペーパーだこと。)

空ゴス

2012年09月19日 | Diary

「へぇ、ここがカラオケボックスですか。結構、狭い部屋なんですね。」
「空調が利いてるわー。ねぇ、毎日ここ来ようよ、過ごしやすくて快適だよ、ねえねぇ。」
「しゃ・・・い・・・。」

はしゃぐのはいいけど、あんまり暴れないでね。テーブルから落ちたり、ジュースこぼしたりしないように。
「私、初めてなのでワクワクします!ドキドキですね!」
言ってる端からキョロキョロしないで、せめて話だけでも最後まで聞いて・・・。
「にー・・・に、に、に・・・。」
「ねー、これ今、何度設定?クーラーの温度。」
え?・・・っと、えー・・・25℃。
「もっと涼しくしようよ、あと5℃くらい下げよう?」
今のままで十分でしょ?暑いワケじゃないんでしょ。
「まぁ・・・ね。でも、折角クーラーあるんだし・・・。」
あるんだからガンガン使え~ってのは、むしろ心が貧しいと思うんだよ、私は。
「そうかなぁ。」
「もう歌っていいんですか?えっと、マイクは・・・どこ?」
あ、そっちそっち。私が取るよ、ミシロさんには重いし。
「あ~、ありがとうございます~。では、私のオンステージの始まりですね!もう、誰にもマイク渡しませんよ~!」
いやいゃ、私にも歌わせてよ。歌いたい曲が結構あるんだから。
「フォ-!エヴァー!」
あぁ、もう、話を聞かない!
「んー・・・わ。」
あー、てぃなさん?しゃいにんわーは入ってないと思うよ?

(お久しぶりのカラオケ。筋肉が痛い。)