湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

何かと役立つ、エコ袋

2006年05月11日 | 日常生活
自転車で走っていると環境について考えるようになる。そんなことを自転車ツーキニストの疋田智さんが言っていたような気がするが、これは確かにその通りだと僕も思う。

自転車で道路を走っていれば、大量のエネルギーを使い、排ガスを排出して走るたくさんの車とどうしても近くで接することになる。そしてそうした多くの車に、ひとりの人間しか乗っていなかったりする。こちらはほんのわずかな二酸化炭素を出すのみで、エネルギーもガソリンではなく脂肪を燃やして走る超省エネ・超エコロジー車だ。もちろん、それぞれの事情があるのだからどちらが良いとか悪いとかは言えないけれども、そうした違いについてはどうしたって考えてしまったりする。

そしてそうした環境について優しくない光景を、どちらかというと弱者的立場で眺めることが多くなると、なるべく自分は環境に優しい存在でありたいと思うようになる。そんなこともあって、というわけではないけれども、僕はなるべくエコ袋を持ち歩くようにしている。僕は普段自炊することが多いので、食材を購入する機会も当然多い。そのたびに買い物袋をもらうというのはちょっと気がひける。それに僕が普段足を運ぶスーパーでは、コスト削減のためにもともと買い物袋は有料なので、エコ袋を持参したほうが実際得なのだ。



エコ袋は自転車に乗ってどこかに出かけるときにも重宝する。荷物を持たないでレーサーで走るときにも、ジャージのポケットやサドルバッグに折りたたんだスーパーの袋を入れておけば思いがけないところで役に立つことがある。たとえば、どこかに走りに行ったときに、無人販売の果物が売っていたりすることがある。もう2~3kmで景色の良い休憩スポットがあるので、買って行きたいところなのだが、残念ながらそれを入れていく袋がない。そんなときにこのビニール袋が登場する。ビニール袋をぶら下げて長距離を走るとなると大変だけれども、少しの距離だったら気をつけて走れば問題ない。そして僕はこのビニール袋のおかげで、たとえば気持ちの良い海を眺めながら、瑞々しい梨かなんかにかぶりつくことができるのである。まぁ実際はそんな限られたシチュエーションよりも、部屋が近づいて何か買って帰りたいというときに使うことが圧倒的に多いですが、それはそれで便利です。

それから買い物以外にも、エコ袋は非常に役立つ。

たとえば、たまたま海外からやってきた重要なお客さんを電車で案内するようなことがあったとする。そしてそのお客さんがごみごみした日本の電車に慣れないこともあって、突然猛烈な吐き気を催したとする。そんなときに、あなたがさっとスーツのポケットからビニール袋をとりだす。おかげでそのお客さんは窮地を切り抜けることができる。そしてあなたに訊ねる。「どうして、こんなビニール袋を持ち歩いているのか?」と。あなたは説明する。「実は私の趣味は自転車で、そのせいもあってなるべく環境に優しくありたくて、エコ袋を持ち歩いているのです。今日はたまたま別の用途で役にたっただけなのです」。多分そのお客さんはあなたのことを、じっと見つめることだろう。そしてあなたのことを認めるだろう。でもって、10億くらいの契約をめだたく受注。素晴らしい、パチパチパチ。もっとも猜疑心の強いお客さんだったりしたら、すべてを毒か何かもられての演出だと思って、契約はパーということになったりするかもしれないけれども、そんなひどい奴とは付き合わなければ良いのだ。たとえ客だろうと何だろうと。

それから、こんなこともあるかもしれない。たまたま数時間前に食べたものが痛んでいたりして、電車のなかで強烈な便意を催す。しかし乗っているのは快速電車で、一駅の間隔が長く、とてもではないが次の駅まで我慢できそうはない。これはまずい。脂汗が額ににじみ、気づけば固く握り締めた掌も、意識を集中している肛門の周辺も汗でびしょ濡れになっている。そんなときに突如、鞄に入っているビニール袋のことを思い出す。しかしこの場所で・・・。猛烈な葛藤に襲われる。だがこのままだと大変なことになる。やむを得ない。ええい!意を決して立ち上がり、ベルトを外して・・・。

ええと、もうこの辺でやめておきます。

まぁとにかく、エコ袋は持っていてもそんなに大変なものではないので、僕はなるべく持ち歩くようにしています。いまはスーパーの袋を再利用するか、写真のトート型のものを使ってますが、自転車用に今度ナップザック型のものを購入しようと思っています。自転車のときはそのほうが楽ですから。皆さんも、いかがですか?


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