湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

予兆というわけではなかったんだろうけど

2007年01月21日 | 自転車生活
 ちょうどこの1週間くらい、僕はブリヂストン号のフレームを交換することを検討していた。パイプの径こそ一般的なスチールのフレームと大差ないけれども、それでもフルアルミのこのフレームの乗り心地は僕にはいささか硬かった。そしてテンション高めに組まれたホイールがさらに硬い乗り心地に拍車をかけるような形になっていた。

 僕としては通勤やちょっとした輪行ツーリングに気軽に使い倒せるセカンドバイクとしてこのブリヂストン号を手に入れたわけだけれども、去年まではそんなに自転車に熱心ではなかったこともあって、もっぱら通勤&ちょっと距離のある街乗り程度でしかこのブリヂストン号に乗っていなかった(ただ出動頻度は多く、もっとも距離は稼いでいたと思う)。でもそんな使い方だけではさすがにもったいないしかわいそうだということで、去年のとくに夏頃からはブリヂストン号にも積極的に乗るようになった。それまで軽い用途にしか使って来なかったので、すっかりブリヂストン号にたいする信頼のようなものは失われていたのだけれども、ヤビツや美ヶ原を走って、「なんだ、結構いけるじゃん」と彼のことを見直し、直江津ランのときは渋峠を越えるということもあってこのフロントトリプルのブリヂストン号で出かけ、見事その大役も果たしてくれた。

 ただそうやって出番が増えれば増えるほど、どうしてもあらためてその乗り心地が気になるようになってしまった。またこういっては何だけれども、デザインも正直あまり好きになれなかった。それからアルミフレームの寿命も気になりはじめた。雨の日などもこの自転車だったらいいやと、通勤に使ってしまうことも少なくなかったので(アルミなんでわかりにくいとはいえ)錆なんかも結構進行してるんじゃないかと気になっていたのだ。このフレームはサイズ的には本当に僕にピッタリで、だからこそ硬さという欠点があるにもかかわらず、直江津のようなロングランもこなせたのだとは思うけれども、もうそろそろ引退させて新しいフレームを購入してもいいかな、なんてこの頃少し考えていた。

 そんなことを考えているときにステムの破断は起きた。僕が考えていたのはフレームのことであって、ステムのことではない。だけれども、まったく無関係でもなかったのかなという気も少ししている。少なくとも僕はこのブリヂストン号について曖昧にではあるけれどもなんとなく不安を感じていたので。そんなこともあって、いまだに僕はこのブリヂストン号を復活させることに躊躇していたりするのだ。(1月31日記)

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