今回は中国語スタッフの梁講師に、日本と中国の生活習慣で異なる点について尋ねてみました。
Q:日本と中国の生活習慣で異なる点で気づいたことは?
梁:これは生活習慣ではないかもしれませんが、気になることがありますのでお話させていただきたいと思います。中国人は会話をするときにはストレートに質問をし、それに答える人は話をしても良いときはストレートに返事をし、都合が悪いときは答えたくないことを相手に伝えます。ところが日本人の友人どうしの会話を聞くと、質問する人は相手のことを配慮しながら婉曲的な表現で尋ね、答える人も都合の悪いときはあいまいな表現で返事をして、また尋ねた方はあいまいな返事でもそのままにしてしまうことがよくあります。中国人の私であれば、尋ねたことに対してストレートな返事がほしいと感じるのですが、そのあたりに大きな違いを感じてしまいます。ときどき日本人と会話すると、あいまいな返事が返ってきて、良いのか悪いのかさえわからない場合もあり、そんなときは困ってしまうのですが、日本人から聞いた話では中国人は何でもストレートに質問されて困ることがあると言っていましたので、お互いにその違いを認めることも大切かもしれませんね。
Q:ほかに気がついたことがあれば教えてください。
梁:中国人にとっては1日三度の食事は大切に考えられていますが、日本人のなかには忙しいからとか、ダイエットのためとかで食事を抜いてしまう人もいます。また、中国では食事は暖かい料理が好まれ、、また調理した料理が好まれるのですが、日本人のなかには冷たいおにぎりやサンドイッチなどで済ませてしまう人も多いのではないかと感じます。また、食事で思い出したのですが、中国人の場合は特にお客様を接待するときには食べきれないほどの量の料理をつくるのが当たり前で、その結果多くの食べ残しが出ることもあります。そのような習慣があるせいか、普段の食事でも結構食べ残しが出てもあまりそれを気にすることはありませんが、日本人の場合大学の食堂で見る限りはあまり食べ残しが多くないと感じています。日本人の場合は食べる前に「いただきます」食べた後は「ごちそうさま」という習慣もあり、そこには感謝の気持ちも表していると聞きました。でも中国には「いただきます」や「ごちそうさま」に相当する表現はありませんので、そんなところから違いが出ているのかもしれませんね。