悠々茶房ブログ

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ドイツ人のライフスタイル

2017年03月02日 14時02分47秒 | 文化・生活習慣

 今回はドイツ語担当の森桃講師に、ドイツ人のライフスタイルなどについて紹介していただきました。

Q:ドイツでは環境保護に対する意識が高いそうですが、それがライフスタイルにどのように現れていますか?

森:ドイツ人が品物を買うときは「良いものを長く使う」というのが基本的な考え方です。購入した品質の良い品物は大切に使い、傷んだ物は修理して使い続ける人は多くいます。また、無駄な買い物はせずに必要最小限の物だけを購入するように心がけていて、こうした取組みによって自然との共存や物を大切にするというシンプルライフを実践しているのです。また、買い物するときは自分のバックを持ち歩くのが一般的で、お店からレジ袋などをもらうと有料になってしまいます。また、賞味期限のきれそうな商品は値引きしたり、貧しい人に配ったりするようにして、廃棄する商品を極力少なくするようにしています。

Q:品物を買う側だけでなく売る側も日本とはスタイルが異なりますか?

森:ドイツでは土曜日の夕方から日曜日にかけて開店している店はごくわずかですし、24時間営業するコンビにもありません。それでも、ドイツ人にとっては当たり前であるので日曜日に店が閉まっていても不便であると感じることはなく、買い物は一週間に一度たくさんの品物を購入するようにしています。また、商品を購入するときにプレゼント用である場合などを除けば商品を包装することもなくそのまま袋に入れるのが当たり前で、日本のように美しく過剰ともいえる包装が当たり前の国から来た人にとっては驚きであるかもしれません。

Q:それでは会社で働く人のライフスタイルを教えてください。

森:ドイツでは朝が早く、多くの職場では朝8時から仕事を始めます。通勤時間も短く、平均して30分程度ではないかと思います。ドイツ人は出勤時間とともに仕事を始め、退社時間までに仕事を終え、終業時刻になるとさっと職場から帰る人も多いのですが、最近では年々厳しくなり残業する人も増えているようです。会社からまっすぐ家に戻り、夜は家族と一緒に過ごす人が多いのですが、ドイツ人はオンとオフをはっきり区別して、プライベートの時間を大切に考えます。プライベートに友人と一緒に飲みに行くことはありますが、会社帰りに会社の同僚と飲みに行き、仕事の話をしながら時間を過ごす日本人のサラリーマンの習慣は受け入れられないと感じる人が多いと思います。

Q:ドイツ人はバカンスも大切にするそうですね。

森:ドイツ人にとってバカンスは重要な年中行事で、新年になると早くも夏のバカンスをどこでどのように過ごすか考え始める人も多くいます。多くの人は学校の夏休みにあわせて3週間から4週間の休暇をとりますが、この時期はバカンスに出かける車で渋滞するので、学校の夏休みの時期を州ごとにずらしているほどです。ドイツ人はバカンスは心身の休息を第一に考えますので、一箇所に腰を落ち着けてのんびりと一日を過ごします。ニュースなどを見ると日本人は短い休暇を有効に使うため、観光地を動き回り食事をしたり、買い物をしたりと大忙しのようですが、バカンスの過ごし方もドイツと日本では大きく違うように思えます。

Q:最後にドイツ人家庭の食生活を教えてください。

森:ドイツの食生活について言えば、調理をすることはあまりなく、買ってきたもので済ませることが日常的です。ドイツでは保存のきく食品が発達しているため、パン、チーズ、ハム、ソーセージ、缶詰などを使用した食事が多くなります。朝食ではパンとバター、ジャムにチーズやハムが加わり、コーヒーなどがセットになります。夕食も朝食もあまり変わらず調理をしないので、「冷たい食事」といわれたりします。朝食と異なるのは、飲み物がコーヒーではなく、ビールやワインがメインになることです。昼食はかつては家族全員で食べるのが習慣で、スープ、メインディッシュ、デザートまでのフルコースの食事でしたが、今では都会のサラリーマン生活では平日の昼家に戻ることはなくなったので、このような習慣はなくなりつつあります。それでも休日になると、昼食は家族揃ってコース料理をゆっくり時間を食べる家庭も多くありますし、休日の午後にはコーヒータイムを設けて、ケーキやクッキーなどを食べながら家族団欒の時間を過ごしたりすることもあります。


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