晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

ラプラスの魔女

2015年11月24日 | 
ラプラスの魔女  東野圭吾 著

図書館でリクエストして半年間持たされて・・やっと私の手に届きました(*^^)v
早く読みたい~
で・・いつものサイエンスミステリーにワクワクさせられながら一気読みでした^^

物語は

"円華という若い女性のボディーガードを依頼された元警官の武尾は、行動を共にするにつれ彼女には不思議な《力》が備わっているのではと、疑いはじめる。
同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。検証に赴いた地球化学の研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。
価値観をくつがえされる衝撃。物語に翻弄される興奮。
作家デビュー30年、80作目の到達点。

ラプラス って数学者が実在の人物だというのは知らなかったです。
それも、なにやら難しい理論。私には到底理解できないけれど、超人的な計算能力で未来の状態を予測できるというのです。
「五分後に雨が降るから・・」
で。ピタリとあたる!
これには気象庁もびっくりするでしょうね~

そして硫化水素の中毒事件。これはあきらかに殺人事件とにおわせながら(当然!)ばらばらのことがらが次第につながっていく
ストーリーの展開は読者をぐいぐいとひきこませます。

主人公は青江教授?
少しキャラがガリレオ先生のようには際立っていなかったかなぁ。でも好感はもてます^^

中盤までは面白さとうまさが満載でしたが、ENDは、ちょっと物足りなさを覚えました。
被害者でもあり、、「ラプラス」の悪魔?かもしれない謙人君のその後が知りたいです。
消化不良。。是非、続編を望みます!




紫匂う

2015年11月11日 | 
紫匂う    葉室麟、著

PCの調子が悪くて、iPhoneから記事upします。

まず、、キャッチコピーから~
人妻の恋は、罪ですか?
時代劇の葉室麟さんにしては、また以外な不倫劇かしら、?とチョット期待?!して読みました。
いやはや、大きく予想は外れて思いのほかに感動しました。

物語は、片田舎の黒島藩。心極流の達人ながら、凡庸な勤めに留まる蔵太。二人の子供とともに穏やかに暮らす、その妻、澪。
藩校の秀才と謳われ側用人にまで出世した、笙平。かつて澪と笙平は一度だけ契りを交わした仲だった。そこへ、藩を揺るがす政争に巻きこまれ、笙平は窮地に追い込まれる。そこへ、澪との再会。女心が揺れる~
今、ここで心のままに生きられたなら、、

何時の時代も女は揺れるものですね。

規律の厳しい武家社会では、不義密通などと噂をたてられただけでも、親、兄弟、お家にまで不祥事と騒がれるのですから、大変なことです。
澪はそれでも、かつての想い人を助けたかった。。
苦しい恋のはずが、物語は簡単にすすまない!
旦那様の蔵太がいいのですよ!男として、武士として、人間として!
大きな心で全てを包む、、包容力です。
現代にも通じますよ。
いつしか、澪は、大切な真に気が付くのです。
冒頭、霧の中で抱き寄せられ甘美な口づけされる夢のシーンは、最後現実と重なるのですが、、その甘美なお相手は誰かというと~(*^^*)
是非読んでみてください。
かつて、愛しい人に思いを寄せたあの芳しい香りがあなたを包むでしょう💖