晴れ上がった空のように・・

日常の出来事や読んだ本の紹介

リバース

2017年04月12日 | 
リバース   湊 かなえ 著

遅ればせながら読みました
忙しかったのもあって返却日が迫ってるのを忘れていましたが、読み始めると
一気に読み終えるほど引き込まれました。

大学時代のゼミ仲間。いろんな事情を抱えて上京してきた学生たち。そこそこのエリート大学。
友達がいるようで親友と呼べるほどの友達がなかなかいない・・気迫な人間関係と現代社会。。。
そこで、仲間の車での事故死。原因は飲酒運転?
送られてきた脅迫文に犯人捜しを始める「深瀬」だが、、

思わぬ事件性を帯びて、まるでミステリーを読んでいるようで、しかし主人公の心理描写
の鋭さになぜか納得したり、「う=ん」と深読みしたりで結構楽しめた。
これが湊かなえ、かなと思えるヒューマンストーリーに仕上がってます。

ラストの一行は衝撃的です!

伏線となっている「コーヒー」
読み終えて、さっそくコーヒーを飲みたくなりました。

どうやらTVでドラマがはじまるみたい。まぁ・・期待しないでおこうっと(^^♪

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遊行を生きる

2017年03月22日 | 
遊行を生きる  鎌田 實 著

~悩み、迷う自分を劇的に変える124の言葉

帯を読んですぐに読みたい!と思った。「がんばらない」で多くの悩める人を救ってきた鎌田先生。
またしても心に染みることばでつづられて、しんどいなぁ・・が、ぱっと晴れる思いでした。

古代インド仏教の教えに人生を四つに区切り、「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」
これを四住期と言われています。
その中でも遊行期は人生の締めくくり、死の準備の時期ともいえます。
中高年の私たちの生き方なのか?といえばそうではないらしいのです。先生いわく、静ではなく
動、だというのです。解脱、煩悩から自由になることを目標にする時期ですが、
先生はもっとフラフラとして好きに生きていい!と言ってます。
まさに「遊び、行く」と考えているのですよ。

孔子や荘子、哲学者ニーチェにヘミングウエイ、アインシュタイン、古今東西の偉人や天才たちが格闘の末たどり着いた含蓄のある言葉
の数々・・さすが鎌田先生の凡人らしからぬ教養の高さ。感心なのは自分の弱さをさらりと言ってのけるところです。

生と死はいつでも隣り合わせ。
生まれたら、必ず死がやってきます。
しがみつかずに「人生、楽しかった!」と
言ってあっさり死にたいものです(^_-)-☆


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草花たちの静かな誓い

2017年02月16日 | 
草花たちの静かな誓い   宮本 輝 著

久々に宮本輝さんの作品を読みました(*^^)v

400ページ近い長編で読み応えたっぷり、そして「あ~よかったぁ・・」幸福って何?と思わせる
感動作でした。
物語は・・

ロサンゼルス在住の叔母の、突然の訃報。甥の弦矢が駆けつけると、27年前に死んだはずの叔母の一人娘が、実は死んだのではなく、当時からずっと行方不明なのだと知らされる。
なぜ菊枝はそのことを長らく黙っていたのか。娘はいまどこにいるのか。弦矢は謎を追い始める――。
生き別れた母子の運命を豊かに描き出す長編説。

アメリカ西海岸の高級リゾート地ランチョ・バロス・ヴァーデスが舞台。美しい風景にセレブな雰囲気についうっとり
しながら話に引き込まれていきます
莫大な遺産、遺言書には「約3200万ドルとランチョ・バロス・ヴァーデスの家と土地は甥の日本人のゲンヤ・オバタに譲る」
全部?日本円にすると・・不動産が1000万ドルとしてざっと42億円!!
天文学的な数字でちょっと即座にはその大金が理解できないです。
しかし、これからがミステリーな展開へとつづくのです。死んだと思ってた娘が実は失踪していて行方も生死もわからず。
もし生きていたなら70パーセントを娘へと渡して欲しいという。27年も前の事件。誰もが迷宮入りでまず探すの不可能だと思うでしょう。
でも、ゲンヤは私立探偵ロシア系のニコ、に依頼するのです。遺産を独り占めしようなんてこれっぽっちも考えないのです。
善良な日本人男性ゲンヤでよかった。小説が美しくなりますね。

叔母キクエのアメリカでの生活が回顧される。事業の成功と夫婦円満で幸せ一杯なセレブな暮らし。
何故一人娘のメリッサが突然いなくなってしまうのか?なぞが徐々に解明されていくときは私までドキドキしながらページをめくりました。

しかしながら今でもアメリカでは年間1万人以上の子供が行方不明になったいるという事実には驚かされます
どうりで一人で歩かせちゃいけないっていうのね。
ゲンヤはアメリカ留学でUSCでMBAを取得。CPAも取った・・ってさりげなく
言うところがすごいなぁ~
やはりリッチな小説には登場人物にもハクをつけなきゃね^^
謎が解かれていくと、、以外なおぞましい性虐待?の様相があきらかになっていき・・菊枝の苦悩に満ちた選択と人生は
想像を絶するかんじです。
しかし、母は強し。というか・・やはり悲しいですね。

タイトルにもなっている草花たちの誓い・・お花畑が美しく咲き誇る背景があってそっと耳を傾けると草花たちの話声が
聞こえてくるんですって。それってとても哲学的で・・まるで宇宙のようで。
描写がきれいすぎて、やっぱり宮本輝さんだなぁとやけに感心しました。
ラストもきれいな映画の一シーンのようです。
ほんとに良書でした~

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凍原

2017年01月29日 | 
凍原     著 桜木柴乃 

Swim仲間のSさんおすすめの本。
これぞ桜木柴乃だよな・・と思わせる心の深いところに響く作品でした。
良書です。

物語は
 
17年前、弟を湿原に奪われた松崎比呂は刑事となって札幌から釧路に帰ってきた。その直後、釧路湿原で他殺死体が発見される。捜査を進めるうち、比呂は65年の時を経て消えない“眼”の因縁に巻き込まれてゆく。

湿地に足を取られて死んだ者は、土に還ることも出来ず、永遠に水の中を彷徨っている。釧路湿原で発見されたサラリーマンの他殺死体。被害者が開けてしまったのは、64年も前に封印されたパンドラの箱だった。

 舞台は北海道釧路。そして釧路湿原、暗く寂しいイメージにピッタリです。
時代は太平洋戦争末期の南樺太。旧ソ連軍が一気に押し寄せて、内地に逃げ延びようとする日本人の中に「長部キク」という若い
女がいた。当時の悲惨なシーンはとてもショッキングです。

単純に刑事もののミステリーでくくれない情念のような男でもない女でもない人間の深さをかんじました。
悲しい・・切ない。

主人公も事件の被害者も、弟の死でした。

何故・・この本とめぐりあったのが今だったんだろう・・


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カエルの楽園

2016年12月27日 | 
カエルの楽園  百田尚樹 著

リクエストしてもずっと待たされて忘れたころにやってきました!
何かと話題の百田尚樹さんの問題作!
面白かった~

これは寓話的「警世の書」と言われたようにまるで今の日本が直面している外交や防衛の問題を
風刺しているおとぎ話のようです!

カエルの世界でカエルが主人公ですから小学生でも読めますよ。

殺戮の争いの絶えない国に嫌気がさし、平和で暮らせる土地をもとめて旅にでた
アマガエルのソクラテスとロベルト・・ネーミングがちょっとダサいと思いますが。

困難を乗り越え、やっと平和で豊かな国「ナパージュ」にたどり着きます。
そこでは心優しいツチガエルたちが、奇妙な戒律を守り穏やかに暮らしていました。
その戒律とは、、
 「三戒」といって、1、カエルを信じろ 2、カエルと争うな 3、争うための力を持つな
でした。。。
これって、どうも憲法9条みたいでつい笑いそうになりました。

恐ろしいウシガエルがじりじりとナパージュの国に迫ってきて、、これって中国?
いつもにらみを利かし守ってくれていたスチームボードは巨大なワシでした。。これは米国?^^

まぁ・・途中くどいくらい「三戒」を守れ~!のリーダーや年老いた元老たちの攻防で
一体こいつらは自分の愚かさを全く知らない。まさに「井の中の蛙」だなぁ・・なんて感心!?したり。

百田さん、この作品は国民に向けて言いたかったんですよね~
このままじゃ、このカエルたちのように、日本はいつか滅びるぞ!って。
あ~恐ろしや・・


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