渋温泉は外湯めぐりができることで有名です。温泉街には9つの外湯があり、宿泊客は無料で9つの外湯に入ることができます。宿に泊まると外湯専用の鍵を渡されるので、それを持って出かけるというわけです。（ちなみに宿泊客でない人は入湯料500円を支払い、9番の大湯のみ入ることが出来ます。）また、300円で祈願手ぬぐいを購入し、入った外湯のスタンプを押して、9個全部そろったら「渋高薬師」へ参詣し、印受すれば満願成就。九（苦）労を流し、厄除け、安産育児、不老長寿のご利益があると言われているそうです。私は今回外湯に行く気力が持たず、次回におあずけとなったのですが、温泉街散歩の時に外湯の様子も見てきました。7番湯と8番湯の写真がないのですが、9湯めぐりの詳細はこちらのウェブサイトに載っていますので、ご参照ください。（http://www.shibuonsen.net/onsen/）
中にはお湯に入らずにスタンプだけを押している人もいましたが、それだとご利益はないでしょうね。やっぱりちゃんと入らないとね・・・。
朝食の後、コーヒーがどうしても飲みたくなって、お宿のスタッフの方に紹介されたレトロ喫茶「信濃路」さんに行ってみました。お店の中のが写真が取れなくて残念なのですが、中に入ると真ん中に大きなテーブルがドンと据えられて、そのテーブルの周りをソファがぐるりと取り囲んでいるという、なんとも不思議なスタイル。御年90才越え（！）の元気なマダムとその息子さんがお店を切り盛りしており、まさに「おばあちゃん家」にでも来たような雰囲気。マダムは若い頃国体に出たこともあるスキー選手だったそうで、今でもスキーを楽しんでいるとか。コーヒー屋を始めたのは50年前。お店を始める時は、コーヒー屋なんてやっても流行らないから止めたほうが良い、と近所の人たちから言われたらしいけど、今でもちゃんとお店が残っているのだから立派です。スキーの話を始めたら延々と話が終わらないマダムですが、渋温泉に来た際には是非立ち寄ってみてください。
※下の写真の魚の絵がいっぱい飾ってあるお店は信濃路さんではありません。信濃路さんは一番湯のすぐお向かいの小道にあります。 （まるるん）
