原題:DIRTY HARRY
公開:1972/02
製作国・年度:
上映時間:103分
監督:ドン・シーゲル
出演:クリント・イーストウッド、ハリー・ガーディノ、アンディ・ロビンソン、ジョン・ヴァーノン、レニ・サントーニ、ジョン・ラーチ
汚れた英雄か!孤独の狼か!
STORY:屋上プールで泳ぐ女性が何者かに狙撃されるという事件が発生した。捜査にあたるのは、いつも汚い仕事をまかされることから“ダーティハリー”なる異名をつけられたハリー・キャラハン刑事。やがて“さそり”と名乗る犯人から「十万ドルを渡さなければ市民を殺し続ける」という脅迫が届いた。予告通り、次々に無差別殺人を繰り返す“さそり”だったが、ハリーと相棒のチコはついに犯人の正体に迫る。(allcinema ONLINEより)
私の大好きなハリー・キャラハン刑事。ちらほらと好き好きと言ってきましたが感想は載せてなかったんですよねぇ。ってことで、久々に観ました、もちろん山田康雄さんの吹き替えでね!
この頃の作品はテレビでしか観たことがなかったのでやはりイーストウッド本人よりも山田さんの声じゃないとダメなんですねぇ。日本語吹き替え版収録のDVD-BOXを新たに購入しましたもの。ただ、この日本語吹き替え版はテレビ用に編集されたところのみ吹き替えのようで、テレビ放送用でカットされた部分はいきなり英語になってます(笑) しかしあまりカットはなかったですが。
クリント・イーストウッドファンというより、ハリー・キャラハンのファンな私!
何度も観ていてあのシーンこのシーン来るぞ来るぞと待ちかまえて観てしまうわけですが、久々に観てまたまた興奮しちゃいました。とにかくハリーがカッコ良くてねぇ~最高です。刑事ものの原点、以降似たようなキャラが多く現れてますよね。
いざ始まってもなかなかセリフが出てこない。し~ばらくしてやっと出たのは“ちっきしょーっ”。街中でも平気で44マグナムをぶっ放し、犯人への名セリフ“こいつは44マグナムと言って、世界一強力な拳銃なんだ。お前のどたまなんか一発でぶっ飛ぶぜ。楽にあの世まで行けるんだ。運が良けりゃな・・・さぁ、どうする”?おい!”にはしびれますね。
最初の事件とさそりに向かって同じセリフを言ってますが二度おいしいってもんです。そのほかに犯人に対して弾の数を聞くシーンも好きですね。そして最初の事件の時にホットドッグを食べて口をもぐもぐさせながら“動くなっ”というセリフがあって銃撃戦が始まるのですが、この時パンのカスが飛ぶんですねぇ。このお口モグモグはツボ。こんな刑事いるかよっ(笑)
犯人の指示で電話ボックスを振り回されたり、バスジャックなどなど今では定番のシーンがたくさん詰まってますね。他の作品でも黄色いスクールバスが出てくると♪漕げ漕げ漕げよ~という狂気がかったフレーズが頭の中をぐるぐるします、、、
スクールバスのシーンで、さそりを追って橋の上から見下ろすハリーがこれまたカッコ良い。そして飛び乗りクライマックスの工場へと向かう展開は何度観ても緊張感が高まります。犯人を追い詰めて工場内での銃撃戦、人質をとったさそりに容赦ないところもカッコええ~っす。このさそり役の俳優さんが憎たらしいほどうまいのでよりハリーの魅力が引き立ってますね。
法を犯した者が法によって守られてる矛盾をハリーが法の外側で裁いてくれる姿は気持ちがいい。ちょっとばかしやりすぎなところもあるけれど、悪いヤツは裁かれるのが当然。こういう男らしいハリー・キャラハン刑事にうっとりしちゃうのです。警察にとってはお荷物でしょうけどね、、、
世界一強力な44ナグナムを犯人に突きつけて言うセリフには冷静ながら怒りが伝わってきます。ただカッコ良いだけじゃなくハリーの信念を強く感じさせてくれます。
ここに出てくる“さそり”はゾディアックがモデルになっていることは有名。自分が登場するこの映画を観にくるに違いないと考えた警察はアンケート用紙を用意して投入箱の中に警官を潜ませていたということですが、未だに未解決の事件・・・ゾディアックは観たんでしょうかねぇ。観たとしたら何を思っただろう・・・。
まるでゾディアックに対しての挑戦状ともとれる作品でに思えるのですが、実際にはハリーがいなかったのが誤算だったかも。
何度観ても飽きさせない、古さを感じさせないです。娯楽性はもちろんテーマ性もしっかりあってうまくまとまってるなと感じる作品です。
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