インドのニューデリーにある、
メインバザール。
参照:インドで楽しくお買い物@ニューデリーのメインバザール
この通りを歩いてると、
客引きたちが襲いかかってくるのですが、
中でも特におもむきがあるのは、
インドの太鼓やさん。
こんな感じの太鼓を↓
いろんなサイズ合わせて10個以上身体に巻き付けて、
派手に演奏しながら巡回しているのです。
ポン、ポポポン♪
ポポン、ポヨヨォ~ン♪
音楽を生業にする商人だけあって、
営業スタイルも独特のノリで攻めてくる。
かなり厄介なので、
できるだけ関わらないようにしていたのですが、
あー、でたでた。イケメン。
それも、これまで旅で出会ってきたような、
野性的ワイルドイケメンとは違って、
アーティスト系オシャレイケメン。
自然に日焼けした水嶋ヒロか、
スラムダンクのリョーたん(宮城リョータ)か、
みたいな感じの太鼓売り。
太鼓売り「へい!ハロー!ハロー!
見て見て、コレ、たたく?」
ポン♪
「こする?」
ポヨヨョオぉ~ん♪
「いろんな音が出るんだよ~!
買う?買う?買う?」
ゆえん 「・・・うーん・・・
音はいいと思うんだけど、
旅人の荷物としては、
ちょっと大きすぎると思うな・・・」
太鼓売り「ノーノー!
ノープロブレム!
コレ小さい!」
ゆえん 「でかいじゃん!!」
太鼓売り「大丈夫!こうやって、
紐を使って、腰に巻き付ければいいよ!
ポポン♪(太鼓を鳴らしながら)」
ゆえん 「なんでやねん!いやすぎるわ!
いらんいらーん!」
切りのいい所でイケメントークを受け流し、
サリーやストールのお店を巡っていると、
また、太鼓の音が。
太鼓売り「オ~ゥ!また会ったね!
太鼓、買う?買う?」
ゆえん 「いらんっちゅーに!」
そんな感じで、2度も運命的な再会を果たし、
(今思えば、後つけられてた?)
そして3度目の再会は、
インドの楽器屋さんの前だったのです。
太鼓売り「ヘーイ、また会ったね!
ここ、オレの店!入って!入って!」
そのインドの楽器屋さんは、
民芸品の太鼓だけじゃなく、
ギターやヴァイオリンなんかも並んでて、
かなり魅力的なラインナップ。
ゆえん 「へぇー!!
いっぱいあるねー!」
太鼓売り「ああ・・・」
そう囁くと、
イケメン太鼓売りは、
おもむろにクラシックギターを肩に掛け、
優しい手つきで、奏で始めた。
ボロン・・ボロロン・・・
・・・・・・・・・・・・
太鼓売り「オレ、ギター弾けないんだよ。」
・・・じゃあ、やるなよ!!!
一瞬、ほれてまうかと思ったぞ!
詳しいことはわからんが、
たぶんソレ、チューニングすら合ってないよね。
折角来たので、
ギターのピックでインドっぽいのがあれば、
お土産に買おうかと思ったのですが、
フツーーーなのしか無いので、
何も買わずにサヨナラしたのでした。
そして後日、、、
この日は、インドに来て初めて、
日本人とビールを飲むことになり、
冷えたビールが飲めるというお店に行くことに。
――――――――――――――――――――――
これまで紹介してきたように、
インドには不思議な魅力がありまくるため、
インドから帰れなくなる日本人が結構いるらしく、
さらに、インドを旅する日本人の半数は麻薬目的との噂もあり、
頑に日本人との接触を避けてきたのです。
この日は10日以上ぶりの日本語解禁。
――――――――――――――――――――――
日本人の男性、ゆうさん。
金髪だったので年下に見えたけど、5歳くらい年上だった。
お店に向かっていると、
例のイケメン太鼓売りが駆け寄って来たのです。
太鼓売り「ヘーイ!キミたち、友達なの?」
ゆうさん「そうだよ。これからビール飲みに行くとこ。」
太鼓売り「太鼓買ってよ!いつ買ってくれるの?」
ゆうさん「あー、分かった分かった。あとでな。」
太鼓売り「待ってるからね!」
・・・・・・・・・
なんだか、いつになく必死なイケメン。
とりあえず、この日本人歓迎と書いてある
「かん二くのしょくどう」
(たぶん、かんこくのしょくどう、って言いたい)
にお邪魔することに。
――――――――――――――――――――――
ここは、韓国女性と結婚したインド人が経営するお店で、
1Fはネットカフェ、3Fは韓国料理屋、
2Fでは新たなビジネス展開を目論んでいるそうな。
ご一緒させてもらった日本人のゆうさんも、
日本でかなりの経験を積んでるらしく、
インドの未来に野望を馳せる夢いっぱいな会合となりました。
――――――――――――――――――――――
瓶ビールを2本ほど空けて、
お店を出ると、
イケメン太鼓売りが、体育座りで待ってた。
こちらに気づくと、
太鼓売り「あ!戻って来た!
太鼓買って!太鼓!」
と、すごい勢いで言い寄ってくる。
ゆうさんが、
どんだけ彼に思わせぶりな言い方したのか知らないが、
その様子はかなり切実で、鬼気迫るものがある。
そこには、楽器屋の他のメンバーも集結していて、
ゆえんさんには、ギターのピックを営業してくる。
・・・よく覚えてるね・・・
まぁ、ゆえんさんも、ゆうさんも、
インドにはそれなりに慣れてるので、
そつなくスルーして歩みを進めるわけなのですが、
最後に、イケメン太鼓売りが発した言葉。
太鼓売り「買ってよ!今買ってよ!
オレは、明日は休みなんだ!
でも、今日は一個も太鼓が売れてないんだよ!
このまま売れなかったら、
オレは明日を過ごすことが出来ないんだよ!
だから買って!今買って!」
・・・・・・・・
あなたほどのイケメン、
日本なら、ツラだけでメシが食えると思うけど(大げさかも)、
イケメン大国インドで、
イケメンの切実な現状を目の当たりにしたのでした。
(ってゆーか、
うちらがビール飲んでる間にさ、
体育座りして休んでないで、
太鼓売っとけよ・・・!)
思えば、あの太鼓、値段すら聞かなかったな。
日本に帰って来て、ほんのちょっぴり後悔してる。
今度インドに行って、
水嶋ヒロ似のイケメン太鼓売りに会えたら、
写真を撮らせてもらう代わりに、
一番ちっちゃい太鼓を1個買って、
腰から太鼓ぶら下げて旅を続けるってのも、
悪く無いかな。
アスタラヴィスタ、イケメン太鼓売り!
※この記事に登場する太鼓売りは、
実在の人物、水嶋ヒロさんとは、
何の関係もありません。
メインバザール。
参照:インドで楽しくお買い物@ニューデリーのメインバザール
この通りを歩いてると、
客引きたちが襲いかかってくるのですが、
中でも特におもむきがあるのは、
インドの太鼓やさん。
こんな感じの太鼓を↓
いろんなサイズ合わせて10個以上身体に巻き付けて、
派手に演奏しながら巡回しているのです。
ポン、ポポポン♪
ポポン、ポヨヨォ~ン♪
音楽を生業にする商人だけあって、
営業スタイルも独特のノリで攻めてくる。
かなり厄介なので、
できるだけ関わらないようにしていたのですが、
あー、でたでた。イケメン。
それも、これまで旅で出会ってきたような、
野性的ワイルドイケメンとは違って、
アーティスト系オシャレイケメン。
自然に日焼けした水嶋ヒロか、
スラムダンクのリョーたん(宮城リョータ)か、
みたいな感じの太鼓売り。
太鼓売り「へい!ハロー!ハロー!
見て見て、コレ、たたく?」
ポン♪
「こする?」
ポヨヨョオぉ~ん♪
「いろんな音が出るんだよ~!
買う?買う?買う?」
ゆえん 「・・・うーん・・・
音はいいと思うんだけど、
旅人の荷物としては、
ちょっと大きすぎると思うな・・・」
太鼓売り「ノーノー!
ノープロブレム!
コレ小さい!」
ゆえん 「でかいじゃん!!」
太鼓売り「大丈夫!こうやって、
紐を使って、腰に巻き付ければいいよ!
ポポン♪(太鼓を鳴らしながら)」
ゆえん 「なんでやねん!いやすぎるわ!
いらんいらーん!」
切りのいい所でイケメントークを受け流し、
サリーやストールのお店を巡っていると、
また、太鼓の音が。
太鼓売り「オ~ゥ!また会ったね!
太鼓、買う?買う?」
ゆえん 「いらんっちゅーに!」
そんな感じで、2度も運命的な再会を果たし、
(今思えば、後つけられてた?)
そして3度目の再会は、
インドの楽器屋さんの前だったのです。
太鼓売り「ヘーイ、また会ったね!
ここ、オレの店!入って!入って!」
そのインドの楽器屋さんは、
民芸品の太鼓だけじゃなく、
ギターやヴァイオリンなんかも並んでて、
かなり魅力的なラインナップ。
ゆえん 「へぇー!!
いっぱいあるねー!」
太鼓売り「ああ・・・」
そう囁くと、
イケメン太鼓売りは、
おもむろにクラシックギターを肩に掛け、
優しい手つきで、奏で始めた。
ボロン・・ボロロン・・・
・・・・・・・・・・・・
太鼓売り「オレ、ギター弾けないんだよ。」
・・・じゃあ、やるなよ!!!
一瞬、ほれてまうかと思ったぞ!
詳しいことはわからんが、
たぶんソレ、チューニングすら合ってないよね。
折角来たので、
ギターのピックでインドっぽいのがあれば、
お土産に買おうかと思ったのですが、
フツーーーなのしか無いので、
何も買わずにサヨナラしたのでした。
そして後日、、、
この日は、インドに来て初めて、
日本人とビールを飲むことになり、
冷えたビールが飲めるというお店に行くことに。
――――――――――――――――――――――
これまで紹介してきたように、
インドには不思議な魅力がありまくるため、
インドから帰れなくなる日本人が結構いるらしく、
さらに、インドを旅する日本人の半数は麻薬目的との噂もあり、
頑に日本人との接触を避けてきたのです。
この日は10日以上ぶりの日本語解禁。
――――――――――――――――――――――
日本人の男性、ゆうさん。
金髪だったので年下に見えたけど、5歳くらい年上だった。
お店に向かっていると、
例のイケメン太鼓売りが駆け寄って来たのです。
太鼓売り「ヘーイ!キミたち、友達なの?」
ゆうさん「そうだよ。これからビール飲みに行くとこ。」
太鼓売り「太鼓買ってよ!いつ買ってくれるの?」
ゆうさん「あー、分かった分かった。あとでな。」
太鼓売り「待ってるからね!」
・・・・・・・・・
なんだか、いつになく必死なイケメン。
とりあえず、この日本人歓迎と書いてある
「かん二くのしょくどう」
(たぶん、かんこくのしょくどう、って言いたい)
にお邪魔することに。
――――――――――――――――――――――
ここは、韓国女性と結婚したインド人が経営するお店で、
1Fはネットカフェ、3Fは韓国料理屋、
2Fでは新たなビジネス展開を目論んでいるそうな。
ご一緒させてもらった日本人のゆうさんも、
日本でかなりの経験を積んでるらしく、
インドの未来に野望を馳せる夢いっぱいな会合となりました。
――――――――――――――――――――――
瓶ビールを2本ほど空けて、
お店を出ると、
イケメン太鼓売りが、体育座りで待ってた。
こちらに気づくと、
太鼓売り「あ!戻って来た!
太鼓買って!太鼓!」
と、すごい勢いで言い寄ってくる。
ゆうさんが、
どんだけ彼に思わせぶりな言い方したのか知らないが、
その様子はかなり切実で、鬼気迫るものがある。
そこには、楽器屋の他のメンバーも集結していて、
ゆえんさんには、ギターのピックを営業してくる。
・・・よく覚えてるね・・・
まぁ、ゆえんさんも、ゆうさんも、
インドにはそれなりに慣れてるので、
そつなくスルーして歩みを進めるわけなのですが、
最後に、イケメン太鼓売りが発した言葉。
太鼓売り「買ってよ!今買ってよ!
オレは、明日は休みなんだ!
でも、今日は一個も太鼓が売れてないんだよ!
このまま売れなかったら、
オレは明日を過ごすことが出来ないんだよ!
だから買って!今買って!」
・・・・・・・・
あなたほどのイケメン、
日本なら、ツラだけでメシが食えると思うけど(大げさかも)、
イケメン大国インドで、
イケメンの切実な現状を目の当たりにしたのでした。
(ってゆーか、
うちらがビール飲んでる間にさ、
体育座りして休んでないで、
太鼓売っとけよ・・・!)
思えば、あの太鼓、値段すら聞かなかったな。
日本に帰って来て、ほんのちょっぴり後悔してる。
今度インドに行って、
水嶋ヒロ似のイケメン太鼓売りに会えたら、
写真を撮らせてもらう代わりに、
一番ちっちゃい太鼓を1個買って、
腰から太鼓ぶら下げて旅を続けるってのも、
悪く無いかな。
アスタラヴィスタ、イケメン太鼓売り!
※この記事に登場する太鼓売りは、
実在の人物、水嶋ヒロさんとは、
何の関係もありません。