ゆえん

 

photo:某K千住から東京タワーMARK2

2010-12-31 12:12:45 | ひとりごと
実家に帰ってきました。

屋上から見える、東京タワーMARK2。
来るたびに、でかくなってます。

2010年、漢字一文字で表わすと、
「歩」かな。

止まっちゃってた自分、
一歩踏み出してみたり。

いっぱい旅して、いっぱい歩いた。

少しずつ、ゆっくりだけど、
歩いた年ということで。

苦しい事も多かった2010年ですが、
来年は、もっとしんどいと思うので、
期待値激低で2011年を迎えます。


こころも身体もゆっくりできる、
最愛なる実家にて。


まだ、僕には帰れるところがあるんだ。
こんなに嬉しいことはない。
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中国北京 フートンの中の宿

2010-12-23 20:43:02 | 中国
胡同(フートン)といわれる、
中国の一般的な居住区の中にある、
四合院ホテル。



中国をいっぱい感じられることうけあい。

ネットで事前にチェックして、
住所と地図を持参するも、
タクシーの運転手さんも辿り着けず、
通りすがりの地元の人すら知らないみたい。

こんな通りをひたすら歩きます。


この赤い扉が住宅の玄関になるらしい。


こんなん玄関だと思わんし、
知らないで普通に歩いてたら、

「誰だてめぇっ!!」

って思いっきり怒鳴られた。


そして、やっと辿り着いたホテルがこちら。


看板も何もないので、
呼び鈴を押す勇気がなくて、

また通りすがりの人に住所を確認して、
やっと入ることができました。


やさしく光が指すロビーでほっと一息。

天井が一部ガラス張りで、外の明かりが入ってくる。


屋上に上がれる階段があって、


変わらないフートンの景色が広がる。


フートンの先に見える白塔寺。



地下に降りる階段もあって、




かわいらしいロビーに、


チャイナグッズの売店もあります。



気になるお部屋がこちら。







宿代は500元(6,500円くらい)と、
現地感覚ではかなり割高。

英語も通じる、
完全な外国人観光客向けの宿でした。



で、この日ちょっと、夜遊びしちゃいまして、
帰り道こんなんなっちゃいましたが、、


海外女一人旅、
危険な状況で襲われない裏技。

 猫背、がに股、など下品に振る舞う。
 (なんなら鼻くそほじってもいい)

という技を、いつでも発動できる構えで臨むも、

大胆に愛を育む中国バカップルに遭遇したこと以外、
特に何もなく無事ホテルにたどり着いたのでした。


翌日の朝食がこちら。


今度北京に行く時も、
是非また泊まりたいホテルです。

北京テンプルサイド 四合院ホテル
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中国陸路の旅 貸切ツアーで少林寺!の巻

2010-12-18 18:49:08 | 中国
洛陽の龍門石窟から、
嵩山少林寺へ。

バスで行けば数百円で行けたけど、
不安要素が多すぎたため、
かなりボられつつ、貸切ツアーで向かいます。

助手席に座って、2時間弱。
ワイドに広がる中国の道。
電車とはまた違った景色が楽しめます。






前日、安宿に泊まったらダニに襲われ、
全然寝れなかったため、
今度は睡魔に襲われたけど、
戦いを挑むことなく、気ままにうたた寝。

目が覚めたら、いろは坂みたいな道で、
山をぐんぐん登ってた。




時折見える、下界の景色が、
なんとも壮大かつ幻想的で、美しい。



景色の看板に、「少林」が現れ始めてまもなく、
運転手さんから提案が。

 「もうすぐ少林寺に着くけど、
  見学には時間がかかると思うから、
  先にお昼食べといた方がいいよ。」

と、おっちゃんの人力アフィリエイトに流されるまま、
微妙な中華料理屋に入ります。



バイキング形式で、50元(600円くらい)と、
現地感覚ではかなり割高。

店員と運転手さんが、
慣れた感じで会話してる。

店員  「ねぇ!今日、客一人なの!?」

運転手 「あぁ。この人、一人で全額払ったよ。」

店員  「へー、どこの国の人なんだい?」

運転手 「日本人だよ。」

店員  「えー!?日本人??
     日本人の女が一人でこんな所に来るのかねー。」

…ってな感じで、言いたい放題。
気にしないけどね。


そして、いよいよ少林寺へ!


少林文化 人類遺産

入口!


この入場ゲート、
自動改札になっていて、
チケットを投入すると、

「ちーんちーん(どうぞお入りください)」

と、色っぽい女性の声が流れます。
ツアー客なんかが通りかかろうもんなら、

「ちーんち
  ちーんち
   ちーんち
    ちーんちーん」

と、連呼。
気を取り直して、観光観光。

少林寺の武術学校!


修行してる。


体験入学受付でサボる見習い拳士たち。




とにかく広い!


こんな道をひたすら歩いて、
やっとお寺の入口へ。





立派な建築物がひたすら続きます。




無造作に転がってる有り難そうなお宝。



ドラクエみたいに、武器屋が並びます。



演舞も見れる。


「少林寺を習ってみたい人!いませんかー!?」

と、客席から数名舞台に上げて、
(立候補者がいなかったのでかなり強制的に)

むちゃ難しい技をいきなりやらせて、


「無理っしょー!あはははは!」

と、ボランティアの一般人をネタに笑いをとるという、
斬新な構成。

次の演者が舞台を覗いてる姿が丸見えなのも、微笑ましい。





こんな感じで、約3時間、
広~い少林寺をこころゆくまで堪能。

演舞が長引いて、
運転手さんと約束の時間をちょっとオーバーしちゃった。



ここで、不安がよぎったのです。

次の行き先は鄭州だけど、
運転手さんは、かたくなに鄭州行きを拒んでた。

「少林寺から、また洛陽に戻ってきたほうがいいよ!」

「少林で一泊して、翌日バスで鄭州で行くのはどう?
 少林寺は夜のライトアップも綺麗だよ!」

などなど、
とにかく洛陽に帰りたいアピールを繰り返す。

鄭州に行きたくない運転手。
日本人観光客が、のんきに荷物を車に置いて観光、
時間になっても帰ってこない。


運転手さんが、律儀に待っててくれる保証なんてない。
そういえば別れ際、
「上着も置いて行きなよ、暑いだろ?」
って言ってたし。

 や ら れ た!?


お土産に買った、ヌンチャクと三節混を握りしめて、
歩き疲れた身体に鞭打って、本気ダッシュ。


疑ってごめんね、運転手さん。
普通に、現地の仲間とトランプして待っててくれた。


ゆえん 「ごめんなさーい!遅くなっちゃった!」

運転手 「あー、大丈夫、大丈夫。」

ゆえん 「じゃ、次は鄭州へお願いしまーす!」

運転手 「あー、それなんだけどさ、
     ちょっと別の車で行ってもらうことになったよ。」

ゆえん 「!? ま、まぁ、鄭州まで行けるなら、それでいいですよ。」
    (やっぱり鄭州には行きたく無いわけね…)


と、案内されたのは、
20元で鄭州まで行ける乗り合いのバス。




やっぱり… やられた…
500元でツアー組んだはずなのに。

でも、少林寺の見所をいろいろ教えてくれたり、
バスのチケットも手配してくれたし、
何かと面倒見のよかった運転手さん。

ボられつつも、名残惜しい、
何とも複雑な気分でお別れ。

また、2時間弱、バスに乗って鄭州へ。
次くる時は、一人でバスに乗れるかな。


鄭州はそんなに観光しなかったので、
中国陸路の旅編は これにて終了! かも。

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中国陸路の旅 洛陽~龍門石窟の巻

2010-12-13 17:42:00 | 中国
いろいろあって、
苦労して辿り着いた洛陽。



深夜に着いて、
怖い客引きに囲まれて、
女性の客引きなら安心だろうと思い、
一泊千円の安宿に泊まったら、

ダニにやられ、顔は腫れ、
眠れぬまま迎えた、洛陽の朝でした。



洛陽~嵩山少林寺~鄭州の旅。

なんとなーく、日本地理に換算してみると、
京都~三重の伊勢神宮~名古屋
くらいな感じでしょうか。

朝の6時、早速バス停へ。
まずは中国三大石窟の一つ、
龍門石窟を目指します。



…ここにきて、またしても客引き戦争。


「ねーちゃん!少林寺へ行くのかい!?」

「うちのツアーは、○○と△△にも寄って、100元(1,200円くらい)だよ!」


と、朝早いのに、襲いかかってくる客引きたち。
しかも、悪く無い営業トーク。

ちらっと見えてるバス停も、
システムがよく分からないし、
もー、めんどくさいからいいや!

ということで、一番人の良さそうなおっちゃん捕まえて、
オリジナルツアーを交渉して、
500元(6,000円くらい 現地じゃかなりの大金)払って、
タクシー感覚での観光となったのでした。



そして、オープンと同時くらいに、
楽しみにしてた龍門石窟に到着。

もう興奮して、写真がちゃんと撮れてない。


朝焼けに照らされた幻想的な世界。


ついに入り口、大興奮!


すぐに出会える、大量の石窟たち。

この穴の全てに、仏像たちがいるのです。

一番の見せ場がこちら。








こんな感じで、大小合わせ15,000体もの仏像が並びます。



と、コレはキレイな所の写真なのですが、
実は、とても残念な保存状態で、
7割くらいの仏像が、首や手を壊されているのです。

こんな感じ。




雨風に曝されて風化するのは仕方ないけど、
明らかに、首の部分だけ削られている。

過去に宗教的な戦争でもあったのかな。
罰当たりなことするなぁ。。


と、思っていたその時、
ちょうど、通りすがりのツアーが、
その件について説明を始めたのです。

「仏像の多くは、顔や手が無くなっていますね。

 これは、日本人によって壊されたものです。」


……!?!?


 ま じ で !?



足がガクブルして、動けなくなった。
階段に腰掛けて、早速ぐぐってみると、こんな記事が。

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これらの仏像は、戦前、観賞用に手頃なものは全て盗鑿され、
古美術商の手などを経て、欧米や日本のコレクターに買い取られてしまった。

 日本の博物館などで、北魏や唐代の石仏の首が展示してあるのをよく見かけ、
そのときはさほど考えたことはなかったが、こうして石窟を巡ってみると、
偉大な文化遺産をどうしてこんなにまで惨めな姿にしてしまったのかと、
その痛々しい有様に、本当に心が痛む。

ネタ元:埃まみれの書棚から74

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なんたる事実。
ゆえんさんの全身全霊を込めて、
仏像さんたちの冥福を祈りました。


そんな悲しい過去も含めて、
今回の旅で出会った、最も美しい景色たち。

石窟から見えたお寺と、




そのお寺から見えた石窟。




こころゆくまで堪能して、
次は嵩山少林寺へ向かいます。

あの、ジェットリーを生み出した、
嵩山少林寺へ!

つづく かも。


つづき:中国陸路の旅 貸切ツアーで少林寺!の巻
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中国陸路の旅 北京~洛陽 硬座苦行!の巻

2010-12-08 12:21:30 | 中国
北京からの陸路の旅、
今回は、神都とも言われた洛陽へ!
あの曹操もいた、洛陽へ行くことにしました。

洛陽の有名な龍門石窟


前回ご紹介したマイピャオの儀によって、
何とか手に入れた、
片道9時間半の硬座チケット。

チケットは106元、1,300円くらい也

木の椅子っていう噂もあるけど、
「地球の歩き方 中国」に、
切符は乗車後に変更できる、って書いてあるし、

苦痛すぎて耐えられなくなったら、
お金払えばいいんでしょー
という軽い気持ちで硬座苦行を強行してしまったのです。。


こちらが、北京西駅


人多すぎ。


見知らぬ人が、「地図あるよ!1元(12円くらい)だよ!」
って話しかけてきます。ドラクエみたい。


入り口で手荷物検査して、
中に入るとこんな感じ。


き れ い じゃーん!

電光掲示板に、チケットの列車、
T151が表示されてる。


ちゃんとしてる!わかりやすい!
6番ホームに行けばいいわけね。
あー、どんな景色が見えるんだろー楽しみー!

と、ワクワクできたのはここまででした。。

6番ホームの待合室がこちら。


もう、これ、何のカオス?

ってくらい、人がごった返して、
みんなでヒマワリの種やら骨付き肉やらを、
食い散らかすから、歩くと足がバリバリ言うし、

なんかもう、とにかく、
ここにきて雰囲気が一気にやばくなった。

不安に駆られながら、車両を探す。





やっと辿り着いた車両に入ったら、もう絶句。。


みんな、立ってる。
まさか、席、ない? ないの!?
早い者勝ちなわけ!?(中国なら充分あり得る)

と、立ち尽くすこと数分、
ふと目を窓に向けると、座席番号表を発見!

(おっちゃんがコートかけてて見えなかったのです)

チケットと照らし合わせて、
勝手に座ってるおっちゃんに退いてもらって、
やっと座れた、硬座席、六人席の真ん中。

やべ、盗撮したらおばさんに睨まれた。

こんなカオスな状態で、列車は走り出します。
もう、身動きとれないし、切符交換なんて不可能。
(椅子が木じゃなかったのがせめてもの救い)

でも一応、こんなカオスな状態で、乗務員が切符チェック。


こんなカオスな状態で、ワゴンに桶入れて、
骨付き鶏肉を売りにくる。


もう、この環境じゃ、
トイレすら行けないから、飲食は極力控えよう。


それでも、飲み物を売りにくる。


こんな感じで9時間半、
木の椅子じゃないにしても、確かに硬い椅子に揺られ、
北京から洛陽、陸路の旅。

お昼に乗って、夕日みて、夜になる景色を楽しんだり、
六人席と、お隣の四人席とで仲良くなったり、
苦行とはいえ、中国の知られざる魅力を十分堪能できました。


最後に、、
「次は、洛陽、洛陽です」
の放送が流れた後、ラスト30分くらいでの出来事。
六人席で、隣の女の子とおばちゃんが会話を始めたのです。


おばちゃん「ねぇ、あなたも洛陽で降りるのよね。
      うちは主人が迎えに来るから、良かったら乗ってく?』

若い女性 「友達が迎えに来てくれるから大丈夫よ、ありがとう。」

おばちゃん「友達って、さっきから電話してる、彼氏かい?』

若い女性 「ただの友達ですよー きゃははー」


え…? 洛陽ってさ、タクシーとかないわけ?
到着時刻は23時、
たしかに、前の停車駅は、
「出口」という看板以外、光が一切無かった。。

わたし、車の迎えどころか、
宿すらとってないんだけど。。


最悪、野宿も想定して、
不安に駆られた30分。

無事下車できまして、

仲良くなったみんなともお別れ。

外に出ると、タクシーどころか、
「うちの宿に泊まってくれよ!」
という客引きが絶え間なく襲いかかって来るという惨事に見舞われ、
これもまた、洛陽無計画旅行の序章ですらなかったのでした。

つづく かも。


つづき:中国陸路の旅 洛陽~龍門石窟の巻
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