ゆえん

 

私はこうして騙された~インドのチョイ悪ジローラモ編~

2011-05-29 00:54:47 | インド
砂漠の国、ラジャスターンの、
城壁に囲まれた街、ジャイプール。



昼になると灼熱地獄になっちゃうので、
早起きして、朝の散歩を楽しんでいると、



「へーい!じゃぱぁん!ピ~ゥイ♪(口笛の音)」



と、オシャレに呼び止める声が。


一応声の主を確かめると、
なんとそこには、あのジローラモそっくりな、
ナイスミドルなインド人がいたのです。



インドでは、若者男性の実に50%以上が、
イケメンに該当するのですが(※当社調べ)、

インドのオヤジは、ただのオヤジ。

それが、こんな砂漠の道ばたで、
インド初のナイスミドルに遭遇するとは。


しかも、このジローラモ、
リキシャやさんとのこと。


ジローラモ「なーんで、こんなとこ歩いてんだい?」

ゆえん  「マーケットの写真を撮りに行くの。」

ジローラモ「よし、じゃ、モンキーパレスに連れてってやる。」

ゆえん  「モンキーパレス? いやいや・・・」

ジローラモ「こっちだ、カモン!」


  え、、ちょっ・・・・・・


イタリアン紳士っぽい、キザな仕草で、
リキシャに導くジローラモ。

気づいたら、
まんまとリキシャに乗っていました。。


 --補足------------------------------
 インドでは、言葉巧みに騙されることはよくあるけど、
 強奪とか、暴行とかは、まず無い(と思う)のです。

 街も村も、そこら中にインド人が溢れているため、
 人目が耐えることはないし。
 普通の時間に普通の生活してる分には安全(だと思う)。

 でも、良い子の皆はこんな無茶な旅マネしちゃだめだよ?
 -----------------------------------


ジローラモ「ほら、このノートを見てみろ。
      さぁ、オレの名前、わかったか?」




ジローラモが自慢げに見せてきたノート。
名前は「MAX」って書いてあって、
過去に乗せた乗客からの、感謝の言葉が綴られています。


ゆえん  「MAX・・・?」

ジローラモ「そうだよ!オレの名前はMAXだ!
      キミは?」

ゆえん  「ゆえんです。」

ジローラモ「よし、ゆえん!出発だ!」

ゆえん  「いや・・あのさ・・・」


ここで、マーケットの写真を撮りたいのと、
ホテルに戻る必要があるから近場で観光したい旨を伝えると、
近くにあるという、マハラジャの墓に連れてってくれることに。



ジローラモ「ほら、マーケットだよ。」

あ! あぁぁあ!



撮影終了ー

※本当は魚を売ってる絵が撮りたくて、
 「灼熱地獄でこんな売り方してるからお腹壊すんじゃろ!」
 というコメントを添えたかったのですが、
 いい絵が撮れなかった。


ジローラモ「おい、ピンクシティは知ってるか?」

ゆえん  「うん。昨日行ったよ。」
      (インド ジャイプルの旅~ピンクシティからアンベール城~

ジローラモ「見てみろ、ここはピッグシティだ。」



ほんとだー!豚ばっかり!
しかも、泥まみれで、きったない!!




そして、マハラジャの墓とやらに到着。
ここは、「地球の歩き方・インド」には載ってない、
穴場な観光スポットらしく、かなりスゴい。


入口


次々と現れるタマネギ頭の建物たち





山へと続く道


ライオンさん







ドラクエやらFFでありそうな、
「王の墓」ってダンジョンみたく、
ゲーマー魂を揺さぶる素晴らしいスポットでした。

井戸とかあるし!


この下に壮大なダンジョンが広がっている(と思う)。


ゆえん  「MAXーー!すっごい良かったよ!!
      来てよかった!!!」

ジローラモ「そうだろ。
      モンキーパレスはもっと美しいぞ。」


こうして、
すっかりチョイ悪ジローラモに気を許してしまい、
一度宿に戻った後も、行動を共にする約束をしてしまったのです。


荷造り&ランチ&ビールを済ませ、
かなりの時間が経ったけど、
ジローラモ、待ってるかなー?

宿を一歩でると、早速。

ジローラモ「ゆえん!へい!こっちだ!」

と、声が聞こえます。

名前はたった一回しか言ってないのに、
覚えているのはさすが。


今度は少し遠い、モンキーパレスなる場所に。
ここも「地球の歩き方・インドには載ってない穴場スポットです。

早速、モンキー。



到着するとすぐに、
小学校低学年くらいの子供二人組が駆け寄ってきます。


ジローラモ「ここが、モンキーパレスだ。
      美しい場所だが、危険なモンキーがいる。

      そこで、彼らを紹介しよう。
      モンキーたちからキミを守ってくれる仲間だ。」

少年たち 「よろしくー!行こう行こう!」

ゆえん  「・・・・・・・・・・」

頼んでも無いのに勝手についてくるって、
なんか、嫌な予感しかしないけど、、、

ゆえん  「よ、よろしく、
      じゃ、いこっか・・・」


と、少年二人と一緒に、
山道を進むことになりました。



少年 「あーいあい、、あーいあい、、」

ゆえん「!?
    何歌ってるの??」

少年 「おさーるさーんだよー」

ゆえん「その歌知ってるーー!
    あーいあい♪あーいあい♪

少年 「おさーるさーんだよー♪」


よく知ってるねーーーー!
(でも、、だからこそ、怪しいね。。)

そんなこんなで、盛り上がりながら、
山道を進みます。



進むたび、少しずつ、景色が広がってく。


やぎさん


もうちょいでゴール!



少年 「ねぇ、ボーイフレンドはいるの?」

ゆえん「いるよ(ウソ)。」

少年 「じゃあ、キスしたことある?」

ゆえん「あはははははは!!
    教えなーい!!」


そういえば、
このくらいの年のガキンチョと戯れるの、
久々かも。

ガキンチョなんて、どこの世界も一緒だね。


少年 「・・・・・・・

    本当はボーイフレンドいないんでしょ。」



 うっさいわ!クソガキめ!



そんな会話を楽しみつつ、
絶景スポットに到着。




ガキンチョたちも撮らせてもらった。

立派なイケメンになるんだよ。



モンキーパレスから、ジャイプールを臨む。



さて、絶景を堪能したし、帰ろっか。


少年 「ねぇ、お金ちょうだい?」

ゆえん「・・・・・・

    いくらほしいの?」

少年 「100ルピーずつ。
    二人で200ルピー。」

ゆえん「はぁぁっぁぁぁ????
    どこでそんなこと覚えたのーー??」


200ルピーって、400円くらいだけど、
インドじゃ中級ホテルに一泊できるくらいの大金。

普通の日本人観光客なら軽く支払っちゃうかもしれないが、
そんなの教育上、よくない。

結局ガキンチョどもには、
日本から持ってきたあめ玉と、
途中で炭酸飲料を買ってあげて、

まぁ一応世話にはなったので、
20ルピーずつ贈呈しました。



下山後、ジローラモは、
なにやら少年と話していた様子で、

それは、なんとなく、
少年たちの稼ぎが少なかったことに、
腹を立てているようにも見えました。


そして、帰り道。

ジローラモ「ねぇ、なんか、日本の物ちょうだい?」

ゆえん  「えー?
      じゃ、あめ玉あげるよ。」

ジローラモ「おーい、オレは子供じゃないだぜ?」

ゆえん  「んー、じゃーギャッツビーあげるよ!
      涼しくなれるよ!」

ジローラモ「・・・・・
      そんなんいらねぇ。」

ゆえん  「・・・・・・・

      じゃーなんにもあげない!」

ジローラモ「そうはいかねえよ。
      その時計をよこせ。」

ゆえん  「い や だ ☆」

ジローラモ「じゃ、コンドームもってるだろ?
      そいつをよこせ。」

ゆえん  「はぁ?・・・・・・・」


 ・・・・・・・・・・・・・


 ・・・・・・・・・・・・・


その後の会話は覚えてない。



ジローラモは、
リキシャのメーターを終始つけっぱなしで、
それは80ルピーくらいを表示してた。


ジローラモ「おい、お前は最終的にいくら支払うつもりなんだ?」

ゆえん  「200ルピーあげるつもりだよ?」

ジローラモ「はぁ?おまえはパーガルだろ?
      パーガル!パーガル!」


パーガルは、ヒンディ語で、
頭がおかしいとかの意味。


ゆえん  「パーガルじゃねぇよ!
      それにメーター見て80ルピーってことも知ってんだよ!
      それで200出すっつってんだから感謝しろよ!」

ジローラモ「そんなメーターはインドじゃ何の意味もないんだ。
      そんなことも知らないのか、パーガル!」

ゆえん  「んなわけねーだろ!
      本来なら今の言動で支払い額は80ルピーに下がる所だが、
      日本人の誇りにかけて、一度言ったからには、
      200払ってやるよ!」


到着した目的地は、
街の中心地で、人通りもそこそこ。

よし、逃げる準備はできた。
さらばだジローラモ。


ゆえん  「感謝しな!あばよ!!」

200ルピーをカッコ良く渡しながら、
荷物をまとめて颯爽とリキシャを降りる。

後ろから、わめき声が聞こえる。
あーうぜーうぜー。


  !!

   ・・・肩に手が・・・


   やんのかゴルぁ!!!


と振り返ると、
そこにはやわらかい笑顔を見せるジローラモ。

ジローラモ「じゃあな・・・」(握手を求めながら)

ゆえん  「・・・・・・・」(握手を交わす)


・・・・・・・・・・

   なんやねーーーん!


でも、これはさすがに、

   ほれてまわねーー!




ま、インドのリキシャなんて、
だいたいこんなもんよ。

気分はそこねたけど、
目の保養にはなったし、
ガイドブックにも載ってない絶景を拝めたし。


・・・ま、いっか。




インドのジャイプールを旅する際は
自称MAXというジローラモ風の男にご注意ください。


※この記事に登場するジローラモは、
 実在の人物、パンツェッタ・ジローラモさんとは、
 何の関係もありません。
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インド ジャイプルの旅 世界一おいしいビールの飲み方

2011-05-24 21:48:04 | インド
砂漠の国、ラジャスターンの、
城壁に囲まれた街ジャイプールで、



干からびて、焼けこげて、
猛烈にビール飲みたくなるけど、

ガマンします。



命からがら宿屋に辿り着き、



いよいよビールかと思いきや、
ガマンして、
お風呂はいります。





実に10日以上ぶりの、
バスタブ入浴。


 あぁ・・・
  お風呂、最高・・・・


さっぱりした身体に生まれ変わって、
ルーフトップにあるという、バーに向かう。




ここでやっと、ビール解禁!


少し日が落ちてきて、
焼けこげるほどではないけど、
さすがは砂漠、やっぱり暑い。


ビールー!
ターバンのおにーちゃんが持ってきた!




 ビール!

   ビール!

     ビールーーー!


※速攻でがっついたため、ビールの写真はありません。


「ぐびっ・・ ぐびっ・・」(ビール飲む音)



  っっかぁぁぁぁああーーっ!!!



   こ れ だ ☆



これぞ、世界一おいしいビール。



景色を楽しみながら飲むべし!


丘の上のナガール要塞



平和な街並が広がる。


そしてこれがインド最強のつまみ「Papad」



ポテチに近いけど、
お豆でできてるらしく、
ガーリックやら香辛料やらのバランスが素晴らしい。

発音がむずいのです。
Papad、パパドゥ、パるパッドぅ。



インドでは、宗教上の理由から、
お酒を飲めるポイントが限られているのですが、

そんな環境で、極限までガマンして、
やっと出会えたビールこそ、
世界一おいしいビールなのです!!
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インド ジャイプルの旅 さよならジャイアン

2011-05-21 20:41:49 | インド
北インドのハイライト、
砂漠の国ラジャスターンの、
城壁に囲まれた街ジャイプール。


▼ジャイプール編これまでの軌跡

ジャイプールへ出発!

列車にて。。

ジャイプールで宿探し

ピンクシティからアンベール城

ゾウに乗る



リキシャドライバーのジャイアンの案内で、
ジャイプールをひととおり観光。

訪れたいと思ってた観光地は制覇して、
あとはのんびりまったり過ごすのみ。


しかし、のんびり過ごすといっても、
ここは想像を絶する灼熱地獄。



屋外の観光地なんかに行こうもんなら、
命取りになるのです。


引き続き、リキシャドライバーのジャイアンに、
旅の行方を委ねます。


ジャイアン「さ、次はどこにいきたい?

ゆえん  「熱いから、屋根のある所がいいな。」

ジャイアン「じゃあ・・・」


ジャイアンが提案してきたのは、
絨毯とか、シルクとかを売ってる土産物屋。

いつもなら、土産物屋なんて、
悪徳インド人に連れて行かれる場所ベスト3に入る場所。
(ちなみにあとの2つは旅行会社と安ホテル)


頼んでもないのに勝手に連れてかれ、
ケンカになるパターンを何度も繰り返してきたけど、

今こそ、自分の意思で、
リキシャにのって土産物屋に行ってみようじゃないか!


ジャイアンとの協議の結果、
サリーとかシルクとかを総合的に扱ってる、
工場に連れてってもらうことに。



街に戻るまでの、
長~い道のりを、
ジャイアンと戯れながら行く。





ジャイアン「よーし、ヒンディ語の歌を教えてやるよ。

      アジャー、アジャー、アジャぁああぁ~ん♪」

      いいか?アジャーは、来るって意味だ!」


ゆえん  「あじゃー、あじゃー??」

ジャイアン「そうそう!

      きっと~♪きみは~♪

      来る~来る~来るぅぅうぅぅん♪カモン!」

ゆえん  「くるー、くるー、ああははは!」


大声で熱唱しながら、
山道を、街に向かってくだります。




ジャイアン「おい、明日はどうすごす予定なの?」

ゆえん  「明日はデリーに帰るんだよ。」

ジャイアン「えええぇ?もう帰るの??
      どうやって帰るんだ?」

ゆえん  「電車。夕方の18時のデリー行きだよ。」

ジャイアン「もうチケット買っちゃったの??

      なんだよ・・

      オレがこのリキシャで、
      デリーまで連れてってやろうと思ったのに。」



このリキシャで??




・・・電車でも4時間以上かかるんだよ・・・


振り向きながら、
無邪気な笑顔を見せるジャイアン。


・・・・・・・・・・


  えーかげんにしときなはれやーー


     ほれてまうやろーーーーー!







そんなこんなで、土産物屋に到着。





ジャイアン「カモンこっちだ!」

ゆえん  「ちょっとまってーーーー!
      ラクダみるーーーー!」

そこには、熱さにうなだれたラクダさんが。



なんだこいつー!
さわれるかな・・・

どきどき、、

  ・・あ!!



起こしちゃった。

やばいやばい、こわい!



何か用かよー?
と、ゆーーくり起き上がる。



起こしちゃってすいませんでした。




気を取り直して、土産物屋へ。


高いサリーや絨毯に紛れて、
いくつか手頃でかわいいアイテムもあり、
珍しく、ショッピングに夢中になります。


シルクのスカーフ。300円くらい。

(シルクMIXね)

クッションカバー。2枚で400円くらい。




そしてこの、土産物屋。
リキシャドライバーの待合所みたいのがあり、
みんなでチャイ飲みながらテレビみたりして、
楽しく過ごしているのです。

だから、愛しのジャイアンに気兼ねなく、
ゆーーーっくりショッピングを楽しめるのです。




さて、お買い物も終了して、
そろそろ、出発することに。

この時点で、ゆえんさんは決めてたのです。
次が、ジャイアンとのラストライドになる。

このまんまジャイアンに頼り続けてたら、
ほんまにほれてまうやろう。



最後の行き先としてお願いした、
天文観測所、ジャンタルマンタルに着くと、
ジャイアンに、お別れを告げるのでした。


ここで、ありがちなパターンだと、
法外な金額をふっかけられて、
最後にケンカ別れすることになったりするのですが。


ジャイアン「お前、ジャイプール、初めて来ただろ?
      だから、お前が、ジャイプール気に入るかどうかは、
      オレの責任だ。

      オレ、お前に、ジャイプール好きになって欲しかった。

      どうだ、ジャイプール、好きになったか?」


ちょっと下手めな英語を駆使して、
一生懸命、気持ちを伝えようとするジャイアン。



・・・・・・・・・・


  えーかげんにしときなはれやーー


     ほれてまうやろーーーーー!




ゆえん  「うんうん、ジャイプール、最高すぎるよ!」


で、いくら払えばいいか聞くと、
好きに決めていいということなので、
途中からジャイアンが消し忘れていたメーターを見て、
85ルピー(200円弱)だったのを参考に、
倍くらい、200ルピーを贈呈しました。


ジャイアン「ありがとう、
      他に何かできることはあるか?」

ゆえん  「あ、じゃ、ちょっと待って!」



その時、お土産用に買ったインドのノートを持ってたので、

そのノートに、ジャイアンとの旅の思い出を、
英語と日本語で書き綴り、渡します。


ゆえん  「これ、日本語で、
      あなたがむっちゃイイ人って書いたよ!

      また日本人に出会ったら、
      優しくしてあげてね!」


ジャイアンの稼ぎの足しになるかどうかは分からないけど、
最初に見せられた、怪しい東洋人の写メよりは役に立つだろう。


ジャイアンは、どこか切ない表情だったけど、
固く握手を交わしてお別れしたのでした。


最後に、写真も撮らせてもらえました。

これが、愛しのジャイアンだ!




さよなら、ジャイアン。

また、ジャイプールに行ったら、
ジャイアンを探すよ!



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インド ジャイプルの旅 ゾウにのるゾウ!

2011-05-19 00:11:22 | インド
北インドのハイライト、
砂漠の国ラジャスターン、



とりあえず、アンベール城を見学して、
次はどこに行こうかと、
「地球の歩き方 インド」を開いてみたものの、


んー・・・・・・・・

  行きたい所が無い。。。



風の宮殿も、


水の宮殿も、


アンベール城に来る途中に見ちゃったし。


とりあえず、アンベール城の出口を出ると、
例によって客引き戦争。

「へい!リキシャか!?」

って襲いかかるインド人の群れの中、、

「てめーら!
 オレの女に手ぇ出すんじゃねぇよ!」

と言わんばかりに勢いよく現れたのは、
ここまで連れてきてくれたドライバーのジャイアン。


・・・やっぱり待っててくれたんだー!


ジャイアン「ほら、こっちだ!行くぞ。」

と、いかつい表情で群衆をかき分けながら、
リキシャに案内してくれます。

で、リキシャに着くと、

ジャイアン「アンベール城、どうだった?
      すごかっただろ?な?な?」

と、ホクホク顔で聞いてきて、

ジャイアン「じゃ、次は、象に乗るよな?」

と、提案してくる。

きっと、ここに来る途中、
車道を普通に歩いてる象に大興奮してたのを、
見逃さなかったのでしょうね。


どうせ行き先決めてなかったし、
象、いいじゃん。乗っとこう。

ってことで、ジャイアンと会話しながら、
象乗り場に向かうことに。


ジャイアン「おい、提案があるんだ。
      オレは、日本語を学びたい。

      お前、オレに、日本語、教える。
      オレ、お前に、ヒンディ語、教える。

      フィフティフィフティだろ!」

ゆえん  「(めんどくせーな・・・)ま、いいけど?」


インドを旅していても、
英語が通じてしまうので、
意外と知らずに過ごせてしまう、ヒンディ語。

この時点では、
こんにちは(ナマステ)と、
ありがとう(ダンニャワード)しか知らない。


ジャイアン「そうだな、、よし!
      数字をお互いに、言い合おう!

      オレ、ヒンディ、言う。
      お前、日本語、言う。オK?ごー!」

      ワン、エク、カモン!」


でた。。数字。。
インド人は、すぐ数字に話を持ってく(気がする)。

ゆえん  「いち、、にぃ、、さん、、、、はち(8)」

ジャイアン「はち?エイトはハチって言うのか!?
      ヒンディじゃ、ハティは、エレファントだぜ!」

ゆえん  「へー!これから乗るやつね!ハチハチー♪」

なんて雑談も交えながらのお勉強。
で、嫌な予感はしたが、答え合わせが始まり、
ゆえんさんは、見事に一個も覚えてなかった。

しかしながら、ジャイアン、
「いち」から「ご」くらいまではほぼ完璧。

その後も、半分くらいは覚えてた。

インド人ってね、みんなヒクくらい頭いんだよね。

あたしだって、
好きでこんな脳みそに生まれたわけじゃないけどね。


そんな、爆笑と驚愕の答え合わせも終わり、
象乗り場に到着。



わー!いるいるー!象さん!


ジャイアン「へい!あれはヒンディでなんて言うんだった?」

ゆえん  「わすれた!」

ジャイアン「ハティだよ!ハティ!」

ゆえん  「そだそだー!ハチハチー♪」


客が来たのをみると、象使いのあんちゃんが、
象の鼻をよじ上って、軽やかに象にまたがる。



すげーーーー!


で、あたしはどうやって乗るの??




どうやら、この建物の2階から乗るらしい。
助手の男が手を引いて2階に導いてるけど、

・・・・ちょっとまて。

      はうまっち??

するとやっぱり、
1,000ルピー(2,000円ちょい)ということで、
高すぎるから乗らないことにして、
リキシャに戻ってプンスカしてみる。

ゆえん×ジャイアン×象の助手
3人で交渉を続けて、
最終的に350ルピーで象に乗ることになった。

距離と時間を短くするって言われたけど、
ここは灼熱地獄だし、
短いの上等。


よーーーっし!
ゾウきた!!



のるゾウ!
(ここは灼熱地獄だし、寒いの上等!)


ふぉっふぉーい!
高いたかーい!



こんな感じの座席。


砂漠っぽい道をゆく。




暑い。。

 ってか・・・

   熱い!!!


焼け死ぬ。。。


しかも、象って結構、
情緒不安定で、
突然歩みを止めたりして、

象使い「ふぁぁぁぁぁああああっかぁ!!!」

っていいながら腰を激しくふると、
象がいきりたって、小走りになるという、
なんとも卑猥なやりとりが繰り返される。

そしてその象使いたるや、

このイケメンである。

しかも、象の小走り、むっちゃ恐怖。
何度かホントに落ちるかと思った。


短い距離で大満喫させていただき、
スタート地点に戻ると、
またしてもジャイアンは、
ホクホク顔でまっててくれる。



うむ、楽しかったよ、ジャイアン!


次の行き先も、決めてない。
でもジャイアンについてけば、きっと楽しい。


さーて、次はどこに連れてってくれるのかなー。
と、ジャイアンにすべてをゆだねるジャイプルの旅は、
まだまだ続きます。


つづく
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インド ジャイプルの旅~ピンクシティからアンベール城~

2011-05-15 12:23:52 | インド
北インドのハイライト、
砂漠の国ラジャスターン、

その玄関口、ジャイプールにて、
やっとの思いで宿をみつけたゆえんさん。


よーーーっし!

 観光だーーー!


「地球の歩き方 インド」を見ながら、
行き先を検討する。

とりあえず、メインで紹介されている、
アンベール城にでも行ってみようかな。。


宿に荷物を置いて、
身軽になった格好で、
宿を出ようとすると、

ここまで乗せてくれたリキシャの、
ジャイアンが待っててくれてる。


・・・・・・・



ジャイアン「やぁ、出発だね!
      おぅ、キミはインドのガールみたいだぜ!

      さぁ、どこにいきたい??」


ゆえん  「んーー、・・アンベール城って、どうなの・・?」

ジャイアン「アンベール城か!必ず行くべきだよ!!
      じゃ、出発だ!行くぜ!!」

ゆえん  「え、、ちょっ・・・・」


ジャイアンは、有無を言わさず、
アクセルを全開で走り出す。


ジャイアン「おい、見ろよ!
      これが有名な旧市街への入口、
      チャンドポール門だ!」



え?



え?

あぁぁぁぁ!


チャンドポール門、
観光終了ー


ジャイアン「ここは、ピンクシティと言われてるんだ。
      ピンク以外の色は、使っちゃいけないんだ!」


へ、へぇえぇぇぇ、、





ピンクシティ、
そのエロい響きとは何の関係もなく、
ただ、茶色っぽいピンクの街並が続く。


ジャイアン「ほら、見ろよ!
      これが有名な、風の宮殿だ!」



え??



え?

あぁぁぁぁ!


風の宮殿、
観光終了ー


ジャイアン「そしてこのあたりが、
      インディアンギャングの街さ!


ゆえん  「ギャング??
      ま ぢ で ??』


言われてみれば、
怖そうな雰囲気。


ジャイアン「おっと、ここが、水の宮殿だ!」



え?



ええ?



あぁぁぁぁ!


水の宮殿、
観光終了ー


ジャイアン「ほら、ラクダもいるぜ?」



あぁ!



乗れるのーー?


ジャイアン「へーい、
      ここはエクスペンシブだからやめとけよ!」

ラクダも終了ー


そしてアンベール城までは、
ちょっとした山道が続きます。

ジャイアンとは話題が尽きない。




ジャイアン「おい、キミは結婚してんのかい?」

ゆえん  「・・・してないけど・・・?」

ジャイアン「じゃ、ボーイフレンドはいるのかい?」

ゆえん  「ま、、まあね。。(A.. almost..)」

ジャイアン「オルモスト?ははーん。
      オレも同じさ!

      結婚もしてないし、
      ガールフレンドもいないんだ!」


・・・・・・・・・・

勝手に一緒にすんじゃねーよ!

(正しいけどさ!)



ジャイアン「ほら、見えてきたぞ、
      アンベール城だ!



ええぇ?

ジャイアン「慌てるなよ、ちゃんと停車するから!」

そういって、入口前でリキシャを停めると、
「行ってこい」とアンベール城に送り出す。


ゆえん  「お金は・・・?

ジャイアン「いいよ、いらない。
      キミは帰りもオレのリキシャに乗ってくだろ?

      だから、今はまだ、終わりにしたく無いんだ。」


うん。よくあるパターン。
最終的に高い金額を要求されたりするアレだ。

でもね、ここはリキシャだらけだし、
もしかしたらもう会えないかもしれない。
観光にどれくらい時間がかかるかも分からない。

誇り高き日本人として、
中途半端な約束はできないぜ。

そう思って、ここまでにかかった距離と時間から換算し、
適正と思われる金額にちょっと上乗せて支払いを済ませる。


なんだか、悲しそうな、
切ない表情をみせるジャイアン。。。



・・・・・・



ゆえん  「ねぇ、あなたが私を待つ必要はないけど、
      戻ったら、一応探したいからさ、
      忘れないように写真撮ってもいい??」

ジャイアン「ああ、いいよ。
      それに、オレは必ず待ってるぜ。」

そんな約束を交わしつつ、
撮った写真がこちら。





「オレは必ず待ってるぜ・・・
       待ってるぜ・・・
        待ってるぜ・・・」(回想)


ジャイアン、、、


   ・・・・・・ほれてまうやろーーーー!



そんなこんなで、
ジャイアンに別れを告げて、
アンベール城に乗り込みます。


入口付近の泉から眺めるアンベール城





振り返ると、万里の長城みたいのある。

さすが、城壁に囲まれた街ジャイプル。

こんな道を進みます。







城の入口前の広場。

ここは灼熱地獄、
焼けこげながら向こう岸に攻め込む。


チケット購入窓口

ここの外国人用窓口では、
日本のギャグを勉強してる名物オヤジがいます。

「ニホンジン?ニホンジン?
 アイーン、コマネチ!トゥース!」

と、10連発くらいのギャグを披露。

ちょっと古いギャグが多かったので、
最新のギャグとして「ラブ注入」を伝授しようと思ったけど、
後ろから、日本人らしき気配を感じたので止めました。

いよいよお城の入口。
獅子門


ディワーネ・アーム


これが有名なガネーシャ門


鏡の間


勝利の間



広ーい城内で、入場規制も全然なく、
どこまででも探検できます。



落ちたら死ぬよ?


こんな感じで、
3時間くらいお城を探検しちゃったのでした。


灼熱の大地に、
徐々に体力を蝕まれつつ、
ちょいちょい買い食いなんかもしながら、
お城を後にしたのでした。


ジャイアン、待っててねー!


ジャイアンとのリキシャの旅は、
まだまだ続くのでした。


つづく
コメント (4)
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