ゆえん

 

diary:聖なる街バラナシの、母なる川ガンガー。

2011-04-09 13:52:41 | インド
デリーからバラナシへ、
一等寝台に乗ってやってきました。

インドの駅には、
ここは「バラナシ駅」ってな看板はなく、
文明の利器、GPSだけが頼り。

到着予定時刻を2時間ほど過ぎて、
午前10時半頃、やっと到着っぽい。



無事、バラナシ駅で下車します。



早速、リキシャやら安宿の客引きが、
絶え間なく襲いかかってきます。


無視して突き進み、
自力で発掘した、
ややイケメン風リキシャのあんちゃん。

今回の旅の初リキシャだったので、
記念に写真撮らせて?って言ったら、
若干照れながら、このインド的ポーズ。



わーい、わーい!
リキシャリキシャー!
ゆえんさんは、このリキシャという乗り物が大好き。

インドでこの乗り物に乗ると、
まるでスーパーマリオでスター取って無敵状態みたいに、
襲いかかってくる客引きも物乞いも全部スルーして、
牛も犬もスレスレの、徒歩と変わらない目線で、
インドの街を爆走できるのです。



この距離感がたまらない!



で、勝手に友達と合流。



で、勝手に土産物屋に案内し、
勝手に安ホテルに連れてかれ、
散々遠回りしたけど、
最終的には、最初に約束した値段で、
ちゃんと目的地で降ろしてくれた、
ややイケメン風のあんちゃんでした。


地球の歩き方 インドにも書いてあったけど、
リキシャではガンジス川のかなり手前までしか行けなくて、
後は、徒歩で向かうしか無いのです。


バラナシの午前11時、
想像を絶する炎天下の中、
バックパック背負って過酷な旅。

早くガンジス川に行きたいし、
宿も決めなきゃなんだけど、
とりあえず。



ビール、そして、

ごはんごはーん。



「たーりー」というのを頼めば、
いろんな種類のカレーが少しずつ食べれるのです。


体力を取り戻しながら考えてみると、
この炎天下、まずは宿探しを優先して、
荷物を置いてからガンジス川に行くのが得策。

ってことで、再び街に出ると、
沢山の客引きたちが襲いかかってくる訳なのですが、

なんとその客引きの中に、
あの、少年ジャンプで大好きだった、
「世紀末リーダー伝たけし」
の、たけしそっくりな客引きが現れたのです。



  た け し ーーーーーー!!

もう、これはネタ的にも、
絶対コイツについて行くしかない!!

たけしにいくつか宿の名前を言ってみると、
全部知ってるとのこと。

バラナシの複雑でカオスな道を、
サクサク進むたけし。



路地に入っても、

 ええぇーーっ ここでーー?

って、通れない場所に堂々と君臨する牛たち。



おどおどしてると、
リーダーたけしはすぐ戻ってきてくれて、
「へあっ!」
って牛をどかしてくれます。

ほんと、、
たけしがいなかったら、
宿に辿り着けなかったよ。
ありがとう、たけし。


で、いくつか宿を回ったのですが、
所詮、地球の歩き方に紹介されてる安宿なんて、
ろくでもない。

いいかげん疲れてきたので、
たけしに相談を持ちかけたのです。

「ねぇ、たけし、あのさ、
 あたし、この際、もう安くなくてもいいや。
 たけしの知ってる宿で、最高んとこ、
 案内してくんない?」

するとたけしは、
リーダー的な最高の笑顔をみせて、

「まかせろ!ついてきな!」

と歩き出しました。

歩きながらも、たけしはホクホク顔で、

「いまから案内する宿はね、
 そりゃーもう美しいんだよ。
 夢をみているかのようだよ!」

なんて言っていました。

そして辿り着いたホテルがここ。







これが、たけしの、最高?
で、レセプションって書いてるのがこれ。



大丈夫か・・・?

宿のおっちゃんが、

「いくらくらいの部屋に泊まりたいんだ?」

って聞いてくるので、

「それは部屋をみてから決めるよ。
 とりあえず、この宿で最高の部屋をみせてくれ。」

と言って案内してもらうことに。

この先にお部屋が。



ああ!ガンジス川が見えてる!




入口で判断してごめん!
本当に夢みたいだ!
そしてこちらがそのお部屋。







ベランダからは、180°パノラマでガンジス川が見渡せる。

このベランダからの景色を撮影したのがこちら。





 最 高 す ぎ る ・・・


あー、たけし、マジありがとう。


宿のおっちゃんと交渉して、
地球の歩き方に載ってる価格を参考にしながら、
一泊2,000ルピー(4,000円ちょい)で話がついた。

さっきまで回ってた宿は200ルピーくらいだったので、
実に10倍以上の値段な訳ですが、
なんかもう、ガンジス川の美しさに吸い込まれて、
お金なんてどうでもよくなってました。


宿のおっちゃんが続けざまにこう問いかけます。

「キミをここに連れてきた、外で待ってる男は、
 キミのガイドかい?」

「いや、知らない人。さっき街で会ったの。」

「あちゃー」

インド人はよく「あちゃー」って言います。
日本語で「そうですか」とか「わかりました」
みたいな意味らしいんですが、
インド的珍事に遭遇した場面では、
この「あちゃー」という表現が実にしっくりきますね。

宿のおっちゃんはこう続けます。

「いいかい?キミはお客さんだから言うよ?
 その男についていってはいけない。
 それに、この先道で知らない人に声をかけられても、
 決してついて行ったりしちゃだめだ。いいね?」


うん、知ってる。
でも忠告ありがと。

そして、手続きするためにフロントに戻ると、
たけしはもちろん待っててくれてる。

部屋を決めたと知って、
満面の笑みを浮かべるたけし。
顔がぐっちゃぐちゃになるまで笑ってくれます。

準備をして、引き続きたけしにバラナシを案内してもらいます。
ガンジス川に出る道も、街に戻る道も教えてくれて、
ついでにたくさんの土産物屋を紹介してくれたのでした。

バラナシの街にも慣れてきたので、

「たけし、ここからは一人で行けるよありがとう!」

と言って別れを告げると。

「そうか、じゃあ、なんかちょうだい?」

と言う事で、
何が欲しいか聞いてみると、

「ヒャクエン」

と言ってきた。100円!?
100円って50ルピーだよ?

まーそれでもインドじゃ大金なわけですが、
いろいろ話して結局100ルピーを贈呈しました。

最後に、写真を撮らせて欲しいというと、

「いやいやいや、写真なんてもったいないよ!
 キミが写真を撮らなくても、
 私は自分の写真をもっているんだ。
 これをあげるよ。」

といって、なぜか財布から証明写真を取り出した。

そっちの方がもったいないだろ!!
と思ったけど、もう差し出してるのでもらうしかない。

あ、ありがとう。。

 ありがとう!!!

最後に硬く握手を交わして、
世話になったリーダーたけしと別れたのでした。

これが、その証明写真。



たけし、の、若い頃の写真らしい。

いよいよ、ガンジス川に到着!
街には寺院がいっぱいで、ホーリーパワーに溢れてる。

バラナシで与えられた時間は3日間。
とことん満喫するで!

つづく










コメント (8)    この記事についてブログを書く
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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (woody)
2011-04-11 22:26:43
いつの間に久々更新されとるやないか。

おもろ~な記事。
続き求む!
返信する
うっでーちゃーん! (ゆえん)
2011-04-13 00:31:24
元気かー!?
メールしようと思っとったんよー。

早く平和になってもらって、
またみんなで集まりたいぞー。
返信する
Unknown (syo)
2011-04-16 10:55:25
面白すぎる 笑
返信する
しょーちゃん! (ゆえん)
2011-04-16 14:16:17
ひさびさ!
元気かね!
私は、このとおり元気よ!
返信する
参考になります (makotu)
2013-06-21 00:17:50
9月にインド(デリー&バラナシ)に行こうと思い、ネットサーフィンしていたら辿り着きました。写真が豊富で、構成が面白くて、とても参考になります^^
返信する
makotuさま (ゆえん)
2013-06-25 18:11:35
コメントありがとうございます!
インド楽しんできてくださいまし!
ご参考になれば幸いです。
お気をつけて!
返信する
Unknown (Unknown)
2016-10-03 14:07:06
これからインドのデリーからバラナシの旅の計画を立てて、凄く参考になりました^ ^

記事がとても面白いですね!
返信する
旅の方 (ゆえん)
2016-10-06 01:17:14
インドお気をつけて行ってらしてくださいまし。
カンジス川、変わってないといいなぁ。
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