ゆえん

 

インド女一人旅 ガンジス川で全身沐浴までの道

2011-04-16 14:11:16 | インド
ガンジス川で全身沐浴。

自分でも未だによくわからないのですが、
この、決意というか、願望というか、
とにかくガンジス川で沐浴したい、しなきゃって気持ちは、
ある日当然というわけでもなく、
随分前から、じわじわ何かが訴えかけてくるような、
なんだか不思議な、表現できない謎の力に少しずつ包囲されて、
いつの間にか、強烈な願望と義務感になっていたのです。


 ・・で・・

恐る恐るガンジス川の状況について調べてみると、

--wiki先生からの情報---------------------------------
信者以外の観光客が沐浴を行うことは避けるべきである。
ガンジス川には近隣の下水が流しこまれているため、
地元の人間と違って免疫のない人がガンジス川の水に浸かったり
飲用したりすれば多種多様な感染症に罹病する危険が大きい。
-------------------------------------------------

とかなんとか、怖い情報ばっかり。

旅の猛者、おかんですら、

「やめときなさいアンタ!

 ○○さん(金持ちなマダム)なんかね、
 帰りの飛行機で、下痢が止まらなくって、
 おしりビチョビチョのまま、家に帰ったらしいわよ!」

とか強烈なネタを披露してくる。



とまぁ、そんな情報たちに若干ビビリつつも、
確固たる意思で、
ガンジス川、母なるガンガーに辿り着いたのです。


ガンガーとのファーストコンタクトは、
とあるゲストハウスからの絶景。







音も、風も、匂いも、その全てが美しくて、

何度かシャッターを切ってみたけど、
ばかばかしくなって、すぐにやめた。




この神秘に包まれたら、
「汚い」とか「病気になる」とか、
そんな心配は、即、消滅しました。


 よーーーっし!
    沐浴するでーーーー!


迷彩柄の水着を装備して、
(下着を確保するために持参しました)

現地で仕入れたパンジャビードレス
(現地の人の普段着)を着て、
テンションあげあげで支度を進めます。


 ここで、最大の懸念事項が。。


    貴重品、、どうするんだっけ。。


当初は、宿に置いとけばいいかなーと思ったのですが、

宿の鍵、これだし。


しかも、ベランダ、これ。

※誰でも通れる廊下から撮影しています。

ベランダから部屋に入る戸は、
人間どころか、
猿でも簡単に侵入できるような構造になっていて、
ここに貴重品を置いて行くのはチャレンジングすぎる。

仮に、置いて出かけたとしても、
きっと不安がずっと襲いかかってきて、
清らかな気持ちで沐浴することは不可能だろう。


と、いうことで、
最小限の貴重品を持参して、
川っぺりに出かけます。




最初にここに来たときは、
リーダーたけし激似のインド人と一緒だったので、
安心して歩けたのですが、

いざ、一人になってみると、
常に、インド人が話しかけてくる。



  ・・・実にうざい。。。


ちょっと水に触れてみようかと思って、
川に近づいてみたものの、

そこにいるインド人が、
全員こっちガン見。

なんかもう、真っすぐ歩く以外の行動が許されないような、
そんな緊張感に苛まれながら、
少しずつ、現地の文化に馴染むのでした。





ウシさんも沐浴。




犬ちゃんも沐浴。


不思議な事に、コレをみても、
この川を汚いだなんて全く思いません。


インド人の子供が、
イタズラで、ビニール袋にガンガーの水を入れて、
観光客の二人組の白人に、
後ろから水ぶっかけてたのですが、
(これはちょっとヒドい)

その水が汚いかのような表現で喚く観光客に、
違和感すら感じつつ、
インドの子供に混じって、
一緒に爆笑できたゆえんさんでした。



そんなこんなでいろいろありつつ、
やっぱり沐浴できずにいたゆえんさんは、
とりあえず、ボートに乗ってみる事に。

宿のあんちゃんの紹介で出会った、
ちゃんとしたボートマン。


わーい、出発しゅっぱーつ!


ボートで大興奮。おっちゃんも苦笑い。
沐浴する人、雑談する人、
目に飛び込んでくる全てに感激。






瞑想する人いっぱい。






沐浴から上がって、
タオルを身に纏った爺さんが、
こちらをみながら、

 「ほーーーーーぉらっ!」

って、タオル全開にして、
アレを丸見せにしてる。



  ・・・・・・・・・。



ま、日本にもいるしね、そういう人。


動画も撮影してみた。

360°ガンガーに包まれた景色。
※船酔いに注意




結局この日は、おっちゃんのボートに2回乗って、
沐浴は出来ずに終了。

そして翌日、
朝一でおっちゃんのボートに乗って、
イケてる沐浴ポイントに連れてきてもらったのです。


「おっちゃん、ちょっとだけ待ってて!」

と言って、ついに川に身を浸します。





3月の早朝、まだ空気が少し冷えるけど、
川の水は、心地よい冷たさで、
全身を浸せたらどんなに気持ちいいだろう、
と思いました。

でも、この時は、
荷物があったので、断念。

そして、4度目のボート。
ゆえんさんは、このおっちゃんに、
全てを託す決意をします。

貴重品、ボートに置かせてもらおう。
このおっちゃんとは、もう顔見知りだ。
きっと持ち逃げなんてしないと思うし、
もし逃げても、本気のクロールで追えば、
きっと、追いつける。

それに、こんだけ人がいるんだし、
ドロボーって騒げば、
きっとみんな、助けてくれるさ。

そう信じて、
荷物を預かって欲しい旨を切り出そうとすると、
おっちゃんはこう言ってきた。

「荷物はボートに置いて行きなよ。
 キミは泳ぎたいんだろ?

 ここで荷物とキミを見ててやるから、
 行ってこい。」




   ・・・おっちゃん・・・・

        マジありがとう!!!!


少し躊躇するような芝居をしつつも、
おっちゃんは、「大丈夫だから!」って
念を押してきて、
ゆえんさんを見送ってくれました。

さっきみたいに、
少しずつ、川に身を浸していきます。

今回は、カメラも、パスポートも、財布も持ってない。
どんどん進んで、ついに腰まで浸かると、

ひゃぁぁーっ!つめたい!きもちい!


ボートのおっちゃんの方を見ると、

「もっと進め!行け!行け!」

って凄いテンションで捲し立ててる。

わ、わかった、わかったよ、おっちゃん!

胸のあたりまで身体を浸すも、
若干躊躇してるのを見るに見かねて、

ついにおっちゃんは、
ゆえんさんのバッグを持って、
ボートを飛び出した。
(一瞬持ち逃げかと思ってビビったけど)

おっちゃんは、こっちに近づくと、
周りのインド人に何か言ってます。
みんなを捲し立ててるみたい。

近くにいたインド人が、

「よく来たな!
 マザーガンガーでキミもグッドカルマだぜ!」

「早く頭のてっぺんまで潜っちまいな!
 こうやるんだ!」

とかいいながら、
一緒になってハシャぎはじめるゆえんさん。


そして、三人くらいのインド人と一緒に、


「せーーーーーーのっ」


ざっぶーーーん!

水から顔をあげて、
みんなで、ぎゃはははははって大笑いして、

「これでキミは一生病気にならないよ!」

なんて言われたりしながら、
ついにマザーガンガー全身沐浴を果たしたのでした。


なんかすごい達成感。
ここまで来るの、楽じゃなかった。


いろいろ思い出しながら、
ゆっくり、浮かんでみる。


空。
鳥がいっぱい飛んでる。

水がばしゃばしゃ鳴る音も、
たくさんのインド人が騒ぐ声も、
風も、空気も、ここで感じる全てが、
ガンガーの一部なんだなーとか。

全身をガンガーにあずけながら、
いろんなことを考えたのでした。


きっと時間にしたら数分なんだろうけど、
なんか、時間とかそういう概念を超越したような、
不思議な感覚につつまれます。

危険を犯してでも、
沐浴できて本当に良かった。



一緒に泳いだインド人たちに別れを告げて、
ボートのおっちゃんの所に戻ると、
おっちゃんは嬉しそうに迎えてくれて、
再びボートに導いてくれます。

水浸しの格好で、
ボート濡らしちゃうの悪いなーと思って、
躊躇していると、
おっちゃんは、
「いーから乗れよ。」
ってボートの中から手を引いてくれます。

そして、水浸しのパレオを絞ってくれて、
頭の上から、ヴェールみたいにかぶせてくれて、

「どうだ、涼しいだろ?」

って、笑顔でいいながら、
ボートをこぎ始めます。


 ・・・・・・・・、

    惚れてまうやろーーーー!



そんなこんなで、
沐浴を果たして、再びガンガーを眺めると、
何だかもっと、美しく感じられたのでした。


夜のガンガー。


ガンガーの日の出。





こうしてすっかり勢いづいたゆえんさん、
インドの旅はまだまだ続きます。

▼関連記事:ガンジス川にある火葬場に行った時のことを話します
ジャンル:
海外旅行
キーワード
ガンジス川 ビニール袋 ファーストコンタクト
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8 コメント

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Unknown (woody)
2011-04-16 22:35:46
そんな旅するゆえんさんに、、、、、

惚れてまうやろ〜!!!

かっこ良過ぎ。
Unknown (Unknown)
2011-04-17 00:38:59
写真も素敵!さすがだね。
うっでちゃん (ゆえん)
2011-04-17 20:53:40
旅はいいよね!

旅してないと、死んじゃうんだ。
Unknown (woody)
2011-04-18 10:48:04
人生そのものが旅やで。
もっと、旅して、おもろな旅行記求む。
ゆえん記事、おもろ過ぎ。
水着は。。。 (SeiichiTakeda)
2011-04-19 00:12:49
もちろん、ベヨ姉さん?
うっでちゃん (ゆえん)
2011-04-19 00:22:45
うむ。人生は旅で、
旅こそが人生じゃ。

次はシリア行きたい。
せーいちさん (ゆえん)
2011-04-19 00:26:46
ベヨ姉の水着ってなんじゃー!?
まーエロいことには違いない。

インド人を刺激しないようにパレオでカバーしたけどね!
Unknown (Kick)
2013-04-27 20:53:04
ふらーっとこちらにたどり着いたのですが、この沐浴の日記しかまだ読んでませんが、とても感動しました。私も今夏行こうと決心しました。

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