2010年から始めたイベント「暮らしの菓音」8回目。
ふり返ってみれば、雨にたたられたことがほとんどない。
昨年6月の夏至の日、梅雨の最中に開催した時は雨と猛暑を覚悟していたが
その日に限り雨もぽつりぽつりとほんの少し落ちてきた程度、猛暑到来は菓音を終えた翌日からであった。
天気ばかりはどうにもならぬが天気次第で客足変わる。思えば、お天気には恵まれている。
この日も快晴。長く冷え込んだ冬がようやく終わり陽光はうららかな春の兆し。
それでもギフトのリボンを結ぶ指先は少々かじかむ程度。
スタッフさんに作って頂いた段ボール製の「暮らしの菓音」ポップやポップ立ても毎回活躍。
「経過は自分のために、結果は他のために」
トコトコと頂上目指して少しずつ準備を進めて、頂上に達した後は
ジェットコースターのように一瞬にして下り終わる。
回を重ねる毎に見知ったお顔のお客様も少しずつ増えてうれしい限り。
前半は会計作業に追われて計算機をミスなく打つのにただひたすら必死だが、
さりげないお言葉につい笑みがこぼれる。
後半にいらして頂いたお客様には、商品がめっきり少なく心苦しい限りでしたが
思いがけない方とお目にかかったり、ドルチェ倉庫初めての方とゆっくりお話したり、
何が心浮き立つことかって、普段ネット通販中心でひとりで工房ひきこもり生活を過ごしている私にとって
人と会うことが楽しいことなのだ、と素朴に実感した。
閉館して、後片付けも終えて、最後に演奏者さんとお手伝い頂いたスタッフさん、
そしてドルチェ倉庫オーナーさんご夫婦とご一緒に現場で簡単お疲れ茶会。
余ったハーブティーとコーヒーと、余った試食ジャムを味見しながら、
これ用に作っておいたケーキを1台切り分けてみんなで食べる。
菓音のイベントは、ケーキを切り分けて食べるのと同じだな~~
ひとりでは食べきれない大きなケーキも、何人かで切り分ければちょうどいい量をおいしく楽しく味わえる。
ふ~~~~終わった~~~~
長い息をはき終えて新しくすーっと吸い上げる空気とともに
かけがえのない充実感と次への意欲が満ちてくる。