今日のおじさん(気持ちは坊ちゃん)

55歳から走りはじめ、70歳サブ4なんとか維持したいと日々精進
ゆっくり長く走れば強い脚になれる・・信じて。

2019.4.21(日)第1回 山寺・蔵王ウルトラマラソン100K 「鈍亀ランナーの意地 物語」

2019年04月21日 | レース模様

 

レースが終わって2週間がすぎ

過酷なレースで痛めた脚・・・(次戦の5月3日の武庫川ユリカモメ70KもDNS

まったく走ることもできなかったがなんとか走り始めました。

恐るべし山寺・蔵王 記憶を呼び戻してみることに

 

午前2時起床・・宿で特別に用意してもらったおにぎり2個で朝食

スタートは午前4時 昨日前夜祭をした山寺芭蕉会館がスタート地点です。

(ちなみにゴール閉鎖は20時:16時間)

宿から歩いて10分ほどなのでぎりぎりまでのんびりで助かりました。

スタート地点に到着すると いますいます~猛者たち。

第1回、それもかなりマニアックなコース 

参加者のみなさんそれなりのヘッデンがさまになってる人ばかり

スタート時間前の安全祈願  ちょっと感動でした。

写真は、50Kスタート時のをFBから拝借したので 明るいですが内容は同じですので

 

気温は5度ちょいとのことでしたが思ったほど寒くなし。

いよいよスタートです。

(FBより拝借いたしました

さっぱり道がわからないので無難に中間どころに位置して出発です。

スタートして快調にロードを走っていき徐々に上りに入り10キロあたり道路を左折

とっても嫌いな山道(戸沢林道)にいよいよ突入です。だいぶ明るくなって夜が明けてきます。

つい1週間ほどまえ スタッフの皆さんがこの林道を整備してくれたころは道に雪がいっぱい

がこの日はすでに融けており安全に走れまし。

びっくりするくらいにきれいに整備してくれてました

しかしそんな整備してくれた林道 、道の凸凹は当然あります。

これが嫌いのなんの・・だからトレイルはしない坊ちゃん

ぶつぶつ文句たれながら皆さんの後ろをついていく。と前のランナー集団が

いきなり右折した。???? なんでここでみんな曲がるのかわからない。

どうやって判断したんだろう。表示もないが・・よーくみると 右折してすこし先の

木の枝にブルーの大会リボンがぶら下がっておりましたすごい。

よくま~これに気が付くもんです。

ここは本当はスタッフが立つ予定だったそうですが手違いでいなかったらしい。

坊っちゃんたちが通過した後のランナーさんたちはまっすぐ行ってしまいまた

戻ってきたそうです。が、間違ったランナーさんたちはこのあとすぐに坊ちゃんを抜いて

通過していきました ハンディをいただいたということで

凸凹道をそこそこの速度で走っていたため やっちまいました。

右足首を グニリ 走り始めてまだ14~5キロしかたってないのに なんということでしょう

 使用しているシューズは 前回の南房総100Kでうまく走れた

フルマラソン用のナイキエピックリアクトフライニット これがそもそも林道には不向き。

横方向の負荷にはかなり無理がありロード専用ですわなチョイスミス。

そもそも林道をなめてました、すべて自分の責任

下りの林道・・足首の痛みが大きくなるが速度は緩めず。おかげで、膝の痛みを忘れるほどに。

景色はすばらしいです。木々の向こうにみえる雪をかぶった神々しい山々

林道10キロほどがまんしてようやく抜けました。

ロードに入ると痛みは少しだけ楽になる。

ロード下りにはいってしばらく走っていると、徐々にまた上り始める。

西蔵王高原ライン 高度500Mまであがりそこから微妙なアップダウン7~8キロほどがまんすると

じょじょに上りがきつくなる

いよいよラスボス 高度1000M越えの頂上(40Kあたり)目指して。

頂上目指して走っていると正面に左から右下に下りてくるリフトが視界に入ってくる。当然、雪です

なんかこんなところをリュック担いで走っている自分が場違いのような

気温まったく違って寒い~ でも、ここを走れる自分に感動しております

これこそ、山寺・蔵王コースの醍醐味かと

 

40キロからの下り本来ならがんがん飛ばしたいとこだが足首の痛みで抑え気味に降りる

足をかばって走っているため身体のバランスで走りそのものがおかしい感じ。

ドロップバッグのある中間エイド 55キロになんとか到着。

ここで勝負にでました。

とにかく軽量化です。

コピーしてきた地図ドロップ、

到着が夜間になることはないとヘッデンもドロップ

道に迷う前に立ち止まって単独は行かないとスマホもドロップ。

(本当は持参せんとあかんのですが

脱いだヤッケ、スマホ等を入れたリュックもドロップ。

腰ベルトの揺れにくい2号タイプ(水筒つき)に給水してもらい

ジェルはすべて腰ベルトに入れ替え、ヤッケは腰にまきつけて

ここでなんとか痛み和らいでほしいとついに痛み止め投与です

気合いれてフルマラソンいで立ちで中間エイドを出発です。

ここからは後半 平坦ぎみと思っていたのは大間違い

70キロすぎまで微妙にアップダウンが続きます。

ちらほら歩きのランナーさん・・痛いけどがまん。

とにかく走り続ける。

私設エイドがちょくちょく設営してくれており、10キロ間隔のエイドでは

かなりきびしい給水。ボトルは持参しているが、やはり冷たい各種の飲み物を

いただけるので大助かり。

80キロ前後だったろうか私設エイドで給水いただきしばらくするとさらに私設エイドが

あったがここはパスし通りすぎようとしたら声をかけられた。

それも「坊ちゃん!!」と。 あろうことか、この山形でブログのハンドル名で

呼ばれるなんてありえないことです。なんで、坊ちゃんってわかったんですか?と尋ねました。

さらにびっくり、このブログを読まれてる数少ない読者さんですと。

それでも小さなゼッケンを前につけてるだけですからわかりにくいはず。

ちゃんと見落とししないように、ゼッケンを大きく書き出して見過ごさないように

されてました

お名前はわかりませんでしたが、本当に力をいただきました。

つたないブログを読んでここで会えるなんて奇跡に近いですよね

このあと、もう1回移動してエールをくれましたです

この方に会うためにきた 大会と言っても過言ではありませんね~

 

前を快調に飛ばしていた兄ちゃんもこのあたりでついに歩きが入っておりました。

お尻ポンとたたいて なんで歩いとるん、がんばれ~とエールを。

このあとまた復活して90キロあたりで追い抜かれましたが

なんとか90キロエイドまで到着。かなり脚にきておりますが

いつもの状態ならこのあたりから復活あり。それを信じております・・

先を走っていたとんちゃんとこのエイドで合流。

あと10キロなんとか・・と思ってたらえらいことが判明。

このコース105キロ!!!

疲れがど~とでてきましたが、とにかく前に。

奥さんとゴール待ち合わせの電話をしだしたのでお先にスタート。

200Mほど走って気が付いた

マイカップをエイドのテーブルに置き忘れた

おきにいりのマイカップなので取りに戻るためU-ターンです。

逆走してるので、ランナーさんたちが不思議な顔 こいつはリタイア宣言か?

的な顔されておりますしそのくらい よれよれの走りですが・・

とんちゃんとスライド とんちゃんいわく コップなんてええやんと

坊っちゃん心の声「 タイムより順位より コストが一番」

いや だいじなコップやから~と逆走続く

あと数十Mというところでスタッフの方が見える。

大声で コップ忘れました~と叫ぶ。聞こえたスタッフさんが急いで探してくれ

こちらに走ってもってきてくれました。 本当にありがたい距離節約でした

このあたりから両脚の太ももあたりがパンパンで動かない。前半の下りのつけ

そしてバランスの悪い走りから腰にきて腸腰筋あたりも痛い。

弱った心に一気に痛みが駆け抜ける。

いよいよ亀さんのようにのろのろとしか走れなくなってきた。

前にみえる人の背中になんとかついて行こうと粘る。しかし背中は遠くなる。

また違う人の背中を目指してがんばる。

景色は最高ですが・・辛い

数少ない女子ランナーさんの一人 いいピッチで走る。よくこのあたりであんなに速くはしれるもんだと

後ろから眺めつつ ・・・があまりにきつくなったのか立ち止まる。

のろまな亀さん走り続けてるので徐々に近づく。またウサギさんは走りだす。

95キロのエイドこれが最後のエイド(実はこのあと2カ所水だけあるらしいが発見できず

水筒に水いれてもらいスタート。

もう走るよりも歩くほうが速いと錯覚するようなくらいのろのろな走りです

快調に走れるときは10キロってすぐなんですが、キロ8分以上かかっていると

5キロがとんでもないくらい遠い

水筒を持参していてほんとうによかったです。

またまた先にエイドをでたウサギさんの背中が近づいては離れていく。

その間隔がだんだん短くなりついに・・・が歩きはじめた。

もう少しゆっくりと走ればうんと楽なはずなのにそれができないのか・・

速いランナーさん あるあるなんですけどね。

走り続けていて の横についに追いつきました。

そして声かけました。

あと数キロがんばったら山寺ですよ。あと少し!! 頑張ってください!!

このエールにの魂に火がついたみたいです。

ありがとうございます。がんばります・・とあれほど辛いラン&ストップしていた走りが

とどんどん背中が遠くなっていきました。

周りはすばらしい桜並木の満開コース。こんなところを走らせてもらえるなんて感謝、感動です。

FBよりお借りしました。

のろのろ相変わらず 鈍亀ランですがそれでも前に進む。

桜は満開、日曜なのに 花見客はほとんどいない不思議なランナー独占コース

状態、辛い気持ちを桜が癒してくれます。

 

ついに山寺の下までたどりつきました。

あと1キロ少々。

この大会の一番の目玉、山寺奥の院折り返しコース。上り階段1000段ちょいです

が、お前の脚はすでに死んでいる 状態。

階段あがろうとしても脚があがらない。手すりにすがりついて1段ずつのろのろ。

若い観光客のみなさん、そして下ってくるランナーさんが手すりを譲ってくれます

しかし、年配の観光客さんと遭遇すると もう必死です。

身体を前に倒して階段から転げ落ちないように少し横にずれて手すりを譲り

すれ違ったらすぐに手すりに戻ります。とにかく脚があがらない。

なんとあがりはじめてしばらくすると上から降りてきた声かけてくれました。

ありがとうございました~と

あのうさぎこんなとこまで走ってきてました。ずーと走り続けてきた証拠です。

感激ですエールの握手して元気をいただきました

 それでも脚が動きませんが・・・ものすごい時間をかけてようやく奥の院到着。

すぐに折り返し、実は上りより下りがさらに辛いとわかった階段でした

脚に力が入らないため踏ん張れない。一歩下るたびによろよろ、むろん手すり

なしでは無理。一歩ずつそろり~そろり~

とっても長い長い時間・・40分くらいかかったでしょうか

ついに下の道路まで降りてきて、ゴールまで残り500Mがんばれ~と

道案内のスタッフさんの声。

が、もうここまで喉がカラカラ脱水気味の身体で危ない予感

スタッフさんに水ありませんかね?と聞いたら親切にも

すぐ横の茶店の方にお願いしてくれました。

お店の方が冷たい水をもってきてくれました。軒先に座り込んで命の水を

いや~おいしかったです。生き返りました。

と、よくみたら自分の泊まっている宿のすぐ前でした

あとでわかりました。宿の女将さんいわく、戻ってくればよかったのにと(笑)

 

 橋の向こうの桜の右横のお店で命の水をいただきました。そして、この橋を渡ってゴール山寺芭蕉記念館を目指す。

が、ゴールへ行くには最後の急傾斜の上りが・・・

あまりの傾斜なので、ここだけは横の階段を一歩ずつあがり そこからゴールまでの直線

最後の追い込みでゴール。

と・・・・サプライズ うさぎが坊ちゃんのゴールに出迎えてくれました

辛くて辛くてそれでも歩くことなく走り続けた鈍亀ランナーの意地なんとかゴール。

12時間56分06秒

坊ちゃんのブログ読者さんのエールと うさぎの登場で

記憶に残る すばらしい大会となりました

完走メダルでなく、完走せんべいでした。割ってしまいましたが(*´∇`)ノ

 

 

 

 

 

コメント
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