陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

AI画像、使いづらくないですか?

2024-05-16 | 芸術・文化・科学・歴史

2023年頃、世間を席捲したAIの問題。
AIがクリエイターの職を奪うと大騒ぎになり、ハリウッドなどでは脚本家たちがストライキを起こしたとも報じられました。絵描きさんの仕事もなくなるのではとの懸念も。

私もブログ記事に添付する画像をBing Image Creatorで作成していましたが…。
やはりプロンプトが悪いのか、いまいち、イメージ通りの画像が出てこない。細かく文章を指定すればよいのでしょうけれども、なんども、なんども、やりなおすがイライラします。

これならもう、そこそこクオリティの高い素材サイトさんの画像をお借りした方がよくないか?としか思えません。
あと、日本じゃない人種の画像とか出てきたり、変なつづりの英語が入ってしまったり。キャラ絵だと奇形になったり、なかなか気持ち悪いです。

ついでにいうと、Bing Image CreatorはMicrosoft Edgeブラウザで、ログインが求められるのですが。これがなかなかめんどくさいので、もう使用をあきらめました。たかだかブログの日記記事につけるだけの画像に時間をかけたくないからです。

お役所の広報誌などのイラストでも、AI画像らしきもの、あまり利用されていないように感じます。
やはり、いらすとやさんとか、無難な害のないイラストレーターさんのものが行政はいいのではないでしょうか。そういえば、労基署のなにかのポスターがベルばらだった覚えが(笑)

絵には描き手の人となりがあらわれます。
やはり、描いたひとの顔が見える(覆面作家がはだめ、メディアで売れてないという意味ではなくて)絵のほうが、親近感が湧くのではないでしょうか。

写真みたいにリアルな画像もつくれますけども、やはり、自分の自由にならない。
だったら、自分でほしい画像を撮ってきたほうがいいですし。そこに出かけたという思い出も残りますよね。私は他のブロガーさんのおでかけや愛くるしいペットの画像をよく眺めていますが、これをAIで作り出すことは不可能だと感じています。現実に存在していないものに愛着はもてない。

創作物といいますのは、作り手の想いや考え方、生き方をも含めてのものだと思うのです。
完全にすべてがすべてAIなのではなくて、部分的に活用して、時短の作画が流行るのでしょう。でも、そうなったら、むしろ、手書きで描いたへたうま的な絵の方が個性があってよい、ともてはやされたりもするのでしょうね。

これからAIももっと進んで、複雑なプロンプトを組まなくても、たとえば自分の脳に浮かんだイメージを直接すぐにアウトプットできたりできるのかもしれません。
そういう絵の描き方に子どもたちが慣れてしまったのだとしても。やはり、直接、絵具で色を塗ったり、線を引いて形を整える、その不思議さ、面白さを忘れないで欲しいと思うのですよ。人類の文化はそこからはじまったわけですから。



※画像はディエゴ・ベラスケスの「ラス・メニーナス」(1656年作・油彩・プラド美術館)



(2024.05.02)








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