陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

フィギュアスケート ロシア杯2012

2012-11-11 | フィギュアスケート・スポーツ
中国杯まで順調に、男女ペアで、もしくは二名以上が表彰台を占めてきた絶好調のフィギュスケートチームJAPANですが、第四戦ロシア杯では、思わぬ苦杯を喫してしまったようです。とはいいましても、ひとりは準優勝なので、満足のいく結果といえましょうが。

SPで三位発信だった小塚崇彦選手は、総合229.99点。最終的には二位に落ち着きました。小塚選手はスケートアメリカ2012でもすでに優勝をかざっていますので、町田樹選手につづき、日本人二人目となるGPファイナル進出が確定。おめでとうございます。

いっぽう、織田信成選手。217.92点というスコアだけ聞けば、かつての男子フィギュアスケートの平均を思えば大した数字だと思われるものの、これが五位なんですね。フリーのスコアだけ見れば、154.74点でなんと二位なのです。それだけに前半の失速が悔やまれる。SPの八位とおおきく出遅れしまったのが響いてしまったのが残念。織田選手は二位以上がGPファイナル進出の最低ラインだったはずなので、今年は涙を呑んでしまう結果になりましたね。

男子の優勝者は、やはりというべきか、カナダのパトリック・チャン選手。SP、フリーともに他の追随ゆるさず、262.35点で圧勝。この人とは、やはりファイナルで対決するしかなさそうですね。ただし、チャン選手のSPは85.44点ですので、このSPのスコアだけ見れば、SPでの世界最高得点を叩きだした羽生結弦選手、さらには小塚選手でも互角にわたりあえそうな気がします。三位はチェコスロバキアのミハル・ブレジナ選手。ジョニー・ウィアー選手はフリーで棄権したのだとか。

女子の村上佳菜子選手はSP六位からの巻き返しを図ったものの、フリーでは惜しくも四位に。このスコアというのが、166.34点で、なんと三位と0,27点という僅差だったということで、これはファンならずとも唇を噛みたくなるほどですね。アクセルジャンプなどの必須のジャンプを抜かしたのが大きな痛手となったそうですが、新聞ではわりと健闘をたたえた好意的な文面でした。たしかに、メダルにすら届かなかった昨季から考えますと、今年は手応えがあったといえそう。オリンピック出場候補には変わりはないわけですし。村上選手は織田選手とおなじくスケートカナダで三位に輝いており(フィギュアスケート スケートカナダ2012(後))、ファイナルへの希望が潰えたわけではないのですが、かなり厳しい可能性となったようです。

女子シングルを制したのは、フィンランドの妖精ことキーラ・コルピ選手。二位、三位を占めたのはグレイシー・ゴールド、アグネス・ザワツキーという米国人。村上選手と同年代のハイティーン。十代が台頭するのは日本だけじゃないようで。

さて、次回第五戦はフランス杯。
ほんらいなら、安藤美姫選手、無良崇人選手のエントリーなのですが、安藤選手がいないので、すこし寂しいですね。


【関連サイト】
フィギュアスケートGPシリーズ世界一決定戦2012(テレビ朝日)


【過去のフィギュアスケート記事一覧】


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