月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

4/14 「ワレワレのモロモロ」ワークショップ 参加

2024-04-16 22:38:26 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等

「ワレワレのモロモロ」
ワークショップ

2024.4.14(日) 13:00-16:30
四国学院大学 ノトススタジオ

《ワレワレのモロモロとは》
   ↓ノトススタジオHPより

ハイバイ主宰で劇作家·演出家の
岩井秀人さんが全国各地に赴き、
ライフワーク的に取り組んでいる
企画「ワレワレのモロモロ」。
参加者自身が
「自分の身に起こった
話を書き、演劇化する」という
この企画を
ワークショップとして体験。
…………………

定員は10人。
いわゆる外部のワークショップに
参加するのは久しぶり。
演劇経験ある人も多いのでは…と
行く前から緊張でドキドキ。

結果、
演劇関係の人ばかりだった。
けれど、
市民劇のメンバーも2人いて
少しほっとするスタートだった。


講師は岩井秀人さん。
劇団ハイバイの主宰。

昔、ノトススタジオで、
ハイバイの「て」という作品を
観たことがある。

個人的に好きな、
心のお守りのような作品。

自分が見ているものが
全てではない。
だから、
どんなに打ちひしがれたとしても
どこかに救いの余地はある。
とSNSで感想を書いていた
2013年。
まだ心療内科に通ってなかった頃。

その後バランスを崩し
病院に通い始めるのだが、
さらにまたキツい状況にもなり、
このお守りを
何度思い出したことか。


そんなこともあり、
今回、ハイバイの岩井さんの
ワークショップがあることを知り
申し込んだ次第である。

………………………

ワークショップでは
参加者が
それぞれのエピソードを話し、
その中で再現できそうなものを
何人かで演じてみた。

基本的に
こりゃヒドいと思うような場面。

登場人物の
動きや言葉を
ひとつひとつ振り返りつつ。


ひと通りやった後、
本人が演じる本人役を
別の人が代わってやってみたり。

もし、
その場面の後は
どんなだったろう。
こんな場合は?という
場面もやってみたり。

それを観て、
感じたことを話したり。

………………

私のエピソードも
やってみることになった。

他の人が演じる自分を見るのは
ちょっと不思議な感覚。


そして、
もしもその後〜〜だったら
という場面も観て、
ちょっと泣けてきたり。

うん、これは
私が見たかった場面かも。
現実にその場では
見られなかった場面だけど。



でも、たぶん
見てないだけで
そういうこともあったのだろうと
頭の中では想像していた。

何年も経って
心の整理はついてた
つもりだったけど、
実際に目の前で見ると
ちょっとこみ上げるものがあった。

他の人の
演じている姿ではあったが。

(それだけ、演技的に
すばらしかったのだとも思う)

見ることができて良かった。


そんな
エピソードの中の例の人は、
今はもう雲の上。

まさか自分のことが
さんざん話題になっていたなんて、
びっくりだったろうな。

…………………


今回の参加者は
演劇に関わりのある人ばかり。
けれど
よくよく話を聞いていると、
どうやら
人付き合いは得意じゃない
という人が多かった。


つまりは
普段から自分のことを
ぐいぐい話さないタイプ。
まさに自分もそのタイプ。


今回のワークショップでは、
普段は話せないようなことも
話すことができた。
特に、内面に触れるような内容も。


そういうことを
じっくり話したり
聞いたりできたのは
良かったなと思う。


そして、
皆で演じてみる中で
一見、理解できないような言動も
少し違う視点で観ることができた。


何より、
演じたり観たりしていると、
衝撃的、悲劇的な場面ではあっても
どこか面白く感じたりもした。

そして
単なる観客という立場ではなく、
その場で言葉を交わす数人と
何かを共有しているという
感覚も生まれていた。


初対面の人もいて、
自分より演劇経験もありそうで、 
最初はちょっと
気後れもあったけど、
だんだん近くに感じられた。

良い時間だった。

…………………


余談になるが…

意外だった共通点。
他の人の話を聞いていて。


人は
極限に達すると歌いだす、
のかもしれない。

よかった
私だけじゃない!!



そういえば
他にもあったな…と
帰ってから思い出した
極限の行動。


ペンで
自分の顔やら手足やらに
ひたすら書き続ける行為。

電源も切れず
危険な暴走の方向を変える
手段としてのソレ。


きっと
人や場合によって
良くない衝動も色々あるだろう。


外に向けられるか
内に向けられるか
という違いもあるが。


大人も子どもも
どんな人も

よく分からない
意味の分からないことでも、
ひたすらやってみるような
機会があってもいいと思う。

うまく表現できなくても
ただただ表出するのも良き。


分からないことも
面白がれる、
そんな場もきっと必要。


終わってから
そんなことも考えた
ワークショップだった。


皆さま
ご一緒できて楽しかったです。
ありがとうございました!



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